241014 鑑賞記録
この日は某教会のコンサートに行ってきた。
何も考えずに予定を入れたら来週まで毎週何かしら聴きに行くことになってしまっている。芸術の秋を堪能しています。
アマチュアで活動している方々のコンサートで、フラウト・トラヴェルソ/バロック・ヴァイオリン/バロック・チェロ/チェンバロの四重奏とか、オルガンとヴァイオリンのデュエットとかいろんな編成の曲が聴けて楽しかった。
チェンバロを生で聴いたのはたぶん六年前の(こことは別の)教会のコンサート以来だ。好きな楽器だしレア感があるので聴けると嬉しい。
チェンバロってそんなに教会にあるものなんだろうか。すごいな。
私は室内楽の弦楽器が好きだと改めて思った。その割にクラシック音楽を全然知らないので、折角だからいろいろ調べてみようかなと、この日に聴いたテレマンやラインベルガーを流しながらこれを書いている。おすすめがあったら教えてください。
クラシックに無知と書いた通り、知っている曲があるとは最初から思っていなかったので演奏中にいきなり知ってる曲が聞こえたときは動揺した。
この(※バッハのフランス組曲第5番)ガボットって私が知ってるガボットだったんか!という。これはこれで無知人(むちんちゅ)の感想ではある。
(この曲。元が鍵盤楽器向けに書かれたものなので普通に探すとピアノの演奏がめちゃくちゃ多い)
聴いているときは幼少期に通っていた音楽教室の教材にあった曲だっけと思ったが、帰ってから聞き直して違うと気付いた。あれは管弦楽組曲第3番の方だ。
古の記憶を辿った結果、実家のピアノについていた自動演奏のなんちゃらに入ってたのを聴いたという結論になった。多分そのはず。私の知ってるガボットじゃないじゃん!と子供心に思ったのを思い出したので……
それが今や立派に「知っているガボット」の一員になっている、というのはちょっとエモくて面白いかもしれない。
演奏会に限らず美術館の展示などのイベントに行ったときは、アンケート(やSNS)に感想をなるべく書くようにしている。
今回は規模が大きくなかったからかアンケート用紙が用意されてなくてメールを送ったのだけど、何日かしてそれに返信をいただいた。
実は今回は演奏者の中に知り合いの方がいて、あれを読まれたかもしれないと思うと今更ながら無性に恥ずかしくなった。
私が今まで感想を書けていたのは、その内容と書いた人物が結びつかない環境だった(要は赤の他人に送っている)からということにようやく気がついた。
そういえば、ある合唱団の定期演奏会で書いた感想が登録したメルマガに載せられていたときも顔から火が出るかと思った。
単に自分の拙い文章を不意打ちで読み返すことになった恥ずかしさもあるが(公開するならもうちょっと言葉を選んだのにとか)、それが「読まれた結果載った」という事実を認識すると心臓がひゅっとなるのだ。感想を送れば関係者に読まれるのは当たり前なのに。
アイドルに認知されて喜ぶファンもいれば認知されたくないファンもいる。私は後者の人間だ。
それはそれとして、良かったと思ったことを伝えるのはそれを享受した側にとって当然のことだと思っているので、感想を送るのはやめられないのだけれど。
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