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ノンフィクションのブックレビュー

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ダンスや舞踊以外がテーマのノンフィクションの本のレビューです。
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#フランス

『青春ピカソ』岡本太郎著

『青春ピカソ』岡本太郎著

アーティストの岡本太郎が若き日にフランス・パリでピカソの作品に出会ったことから、ピカソを超えようとする。そう聞くと、無理ではないかと思ってしまうが、無理と思うのが駄目なのだ、という認識らしい。

ピカソの芸術、作品、若い頃のエピソード、晩年のピカソとの会話について記述した、短い本。

『フランス語っぽい日々』じゃんぽ~る西・カリン西村著:日仏カップルの漫画&エッセイ

『フランス語っぽい日々』じゃんぽ~る西・カリン西村著:日仏カップルの漫画&エッセイ

漫画家の日本人夫とジャーナリストのフランス人妻が、日本で働き子育てしながら、日仏の人々や社会、日仏の言語を語る。テーマごとに1ページ目に漫画、2ページ目にエッセイが掲載され、見開き1ページで構成。

フランス語で、和製フランス語は「フランポネ(franponais)」(p. 11)、和製英語は「ジャンパングレ(japanglais)」(p. 63)と言うらしい。

もし上司が女性秘書に「そのドレス

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『人は顔を見れば99%わかる フランス発・相貌心理学入門』佐藤ブゾン貴子著

『人は顔を見れば99%わかる フランス発・相貌心理学入門』佐藤ブゾン貴子著

うさんくさいが強烈なタイトルなので、どんな内容か読んでみた。

フランスに「相貌心理学」という学問があるらしく、それを日本で紹介しようとする入門書。

決して顔の「美醜」で人を判断するものではなく、また相貌心理学で見る顔の形、特徴は人生で長短期において「変化」するものだということが冒頭で明記されている。

ただ、「日本人は卵形の顔が多いが」という記述もあるように、人種などによって傾向が見られるパー

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『パリでメシを食う。』川内有緒著:追い求めるのをやめずに動き続けること

『パリでメシを食う。』川内有緒著:追い求めるのをやめずに動き続けること

『パリでメシを食う。』というタイトルから、「フランスでグルメ巡りをするエッセイかな?」と思ったら、全然違う。

本書は、パリにある国際機関で働きながら、パリにいる日本人を訪ね歩き、話をし、その人生を紡いだ、著者初の本だ。

アーティスト、職人、経営者、国連職員、料理人など、していることはさまざまで、どれも憧れるような職業かもしれない。しかし著者が語っているように、「参考にならない」話ばかりだ。

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