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【一番の薬は】パートナー獲得はメンタル安定の特効薬ではない【精神的自立である】

以前、マッチングアプリでのパートナー探しや「理解あるパートナー」についての記事を書きました。

いわゆる「理解ある彼くん彼女ちゃん」については猜疑的な部分はあるけど、それでも良きパートナーと健全な関係を育む事は、自己肯定感と安定したメンタル、自己成長を得られるきっかけになるんじゃないかと期待していました。

ぼくも半年ほど前、パートナーを見つける為マッチングアプリをはじめたり、いろいろ出会いを作ろうとやっけになってた時期がありました。

その中では変な人間や嫌な思いにもたくさん遭遇したけど、それと同じくらい真面目で良い人や楽しい経験にも出会えて、「人と関わる」ことを前向きに捉えられるいいきっかけにはなりました。残念ながら誰とも成就しなかったけどね。

今では「これもひとつの必要な経験だった」と捉えられるくらい俯瞰して振り返って見れるけど、正直言ってこの経験はかなりの劇薬であったと思います。
理由は、想像以上に心身の負担が大きすぎたから。


恋活は想像以上に劇薬だから

パートナー探し、いわゆる恋活婚活の場というのは情報量も変化も多く、失敗や傷つく経験をする機会も多く、必然的にメンタルの乱高下が激しくなる。
とくにマッチングアプリは、相手への不信感や疑心暗鬼が生まれやすい。
絶えず品定め、比較してされての環境下で心身共に緊張状態が続き、自己肯定感の低下やコンプレックスの拡大、不安や焦燥感が募る。

健常者や恋愛経験が多い人でさえも病まざるを得ない環境で、精神的に不安定を抱えている人ならなおさら、早々に体調を崩す事になります。ぼくの場合は先に身体に不調が現れ、そのうちどんどんメンタルもやられ、限界がきてやめる事になりました。

もともと不安定だったメンタルのぐらつきが激しくなり、躁鬱と自律神経失調症の症状が現れ。
徐々に心身共に多大な疲労と重圧が蓄積され、一気に崩れて終了せざるをえなくなり、前回の入院のきっかけのひとつとなりました。


結果、「メンタルの安定に真っ先に必要なのは治療と精神的自立であり、パートナーではない」という結論に至りました。
健やかな心の土台を作り、自己受容して自立して生きられるようになる事が一番大事な事で、パートナーなんて二の次三の次、もっといえばとくに必要ないし、なくても生きていける。

人恋しさや一人で生きる事への不安感、世間体や周囲への劣等感から、パートナー作らなきゃ、パートナー欲しいパートナー欲しいの強迫観念が生まれてしまってましたが、
当時のこれは視野が狭まって、精神状態も思考も相当危ないものだったと振り返って思います。

発達障害や双極性障害しかり、とくに二次的に境界性パーソナリティーなどの障害を併発している場合は、恋愛や人間関係によってメンタル病状をさらに悪化させるリスクがあると身をもって知りました。

医師や身近な人たちからも、その指摘がありました。


精神の安定の為にはじめたマッチングアプリ、恋活は、いつのまにか精神を蝕むものになり。
「自分はまたうまくいかないのか」と悲観して自暴自棄になりましたが、長い目で見ると結果的に良かったのかもしれません。

ここでパートナーができたとしても、不安定なメンタルのままではいずれ破綻しただろうし、相手や場合によってはさらにひどい状況になっていた可能性だってあるから。
DVやモラハラの話もあるし、何が起こるか分からないものに盲目に飛び込んで縋っていくのは恐い。

心の隙間を、自分や自分がもっているもの以外の何かで補おうとするのは危険だという事。
不安感や不完全感を、他人、とくに特定の誰か何かに埋めてもらおうとするのは極めて危険で不健全だという事。

これが今回の経験で身に染みて分かった事でした。


他人に依存せず生きられるように

この経験もあって、今はパートナー欲しさからは吹っ切れ、「一人でも生きていけるようにまず精神的に自立する」事を目指して、恋活はやめました。(まだ葛藤や、人恋しさは残ってるけどね)
ぼくにとって結局一番大切で欲しかったものは、安定した健全なメンタルと、自己受容だったと気づきました。
ぼくはその獲得を、他人を介して得ようとしてしまっていたのが、失敗の理由だったのかなと今は思います。

本来なら、自分のメンタルや自己肯定感というのは、自分で受け入れて自分で守り、自分で慈しんでいくのが健全なこと。

他人を介して自分のメンタルの安定や自己肯定感を得ようとするのは、あまりにも他者依存的で不健全。
そうなると自分のすべてを他人に委ねたり、依存したりする事になる。他人ありきの自分になってしまうと結果自立から遠ざかり、ひどいと相手から搾取されたり、支配されたりの状況に陥る事に繋がる。

モラハラやDVに逢ってしまえば、判断能力も失われ、心身共に大きな傷を負う。もともと精神的に不安定な人ならなおさら、その傷は取返しのつかない事態にまでなる危険が大きい。

恋愛やパートナーとの関係の中で、安らぎや自己肯定感を得られる事もあるけど、自分で自分をコントロールできなかったり、土台が依存体質のままだと、やはり長期間良い関係を築くことはできないし、遅かれ早かれ破綻する。
だから「理解ある彼くん彼女ちゃん」カップルは、たいていどこかでうまくいかなくなり、破局に終わる事が多い。

安らぎや自己肯定感は、自分一人でも育んでいく事ができるし、仕事や趣味の場などでも、ほっとできる居場所を見つける事はいくらでもできる。

ぼくもほとんど引きこもりだし、頻繁に遊びに出かけるような仲良い友達もいないけど、よく行くカフェや古着屋などでオーナーや常連客とちょっとした世間話やお喋りをして過ごすだけでも、十分「自分、ここにいていいんだな」「気分がほっとするな」と幸福感を感じられます。

オーナーやお客たちとは別にプライベートで仲良い訳ではないし、ほとんど一期一会の出会いだけど、人と会って対話して、そんな些細だけど「人との会話、繋がり」を積み重ねていく中で、不思議と前向きになれたり、自己肯定感も上がっていっている実感がある。
自分で行動して経験を積み上げていく事で、自分への自信が重なり、メンタルの癒しにもなっているんだと思います。自分を愛する事や自己受容も、これと同じ原理でできるようになるものなんだと思う。

だから、「健全なメンタルと自己肯定感」=「自己受容(自分を認めること、愛すること)」は、愛し合えるパートナーと深く繋がり合う事でしか得られないような希少なものでは決してない。

こう気づけるようになると、理解あるパートナー探しにやっけになって不必要にメンタルを壊さなくて済むようになるし、自立した生き方を頑張るという方向にシフトしていけるようになると思ってます。


パートナーなんて、ぶっちゃけいてもいなくてもそう変わらない。おひとりさまは令和の今は男女問わず珍しい事じゃないし、無理して世間体や見栄の為に疲弊する必要はない。
自分が生きやすい生き方が大事だから。

恋活を頑張った結果、「向いてないな、自分にはパートナーいらないな」と分かったかもしれない。「でも、やっぱり寂しいし、パートナー欲しいよ」と思ったかもしれない。

ただ、後者だとしても、自分軸と安定したメンタルは、根本の土台として築いていかなければいけないと思ってる。他人依存のままだと、どんな人間と付き合っても、結局は破綻と破局の繰り返しになるだけだから。

自分にとって本当に必要なものは何か

先ほどにも書いたけど、パートナーというものは、今の多様化した時代、必要不可欠なものではなくなっている。
女性も自立できる時代だし、娯楽も豊富にある。特定の親密なパートナーを作らなくとも、老若男女いろんな人と交流する事で、人との関わりに癒しを得られたり、居場所を見つけることができる。

恋愛をしてみたいだけなら、推し活して疑似恋愛を楽しめばいいし、
セックスがしたいだけなら風俗行ったり、適当にセフレ作ってヤればいい。

いったい、自分はなぜ、「パートナーが欲しい」と思ったのか?
一人は寂しいから?世間体が気になるから?心の支えや経済的な安定が欲しいから?セックスしてみたいから?

細分化して考えてみよう。

ぼくの場合、人恋しさと、将来の不安からと、メンタルの安定と自己肯定感が欲しかったからと、あとセックスがしたかったから。全部じゃねえか欲深いな。

ただ、これらを統合して再び組み立ててみると、「自分に自信が欲しい、安定が欲しい」というひとつの大きな理由に行きついたんだよね。

良きパートナーを見つけて、良い関係を築いて、自分に自信をもちたい。
安心できるパートナーの存在で、メンタルを安定させたい。
そんな理由でした。

そして今思うと、別にこの願望の実現にはパートナーの存在は絶対条件ではないし、安心して身を委ねられるものや居場所が見つかれば、ぶっちゃけパートナーなんて欲しくもどうでもよかったんです。(セックスしたかったから欲しかったといえば欲しかったけどね、自分だけを愛して求めてくれる都合いいセフレ)

自分にとって、今本当に必要な事、手に入れるべきものは何か?という原点に立ち返って考える為には、今回の経験は痛みは伴ったけど、貴重な体験と教訓になったんじゃないかと思います。


「早く理解あるパートナーをゲットしないと人生終わる、詰む」と怯えているメンヘラの皆は、ぼくのこのしょうもないnoteを見てちょっと立ち止まって考えてみて。

ぼくも追い詰められていた時はこういう考え、というか強迫観念に囚われていたけど、全部チャラになって過ぎ去ってしまった今は、
「案外そうでもないな。てか俺、別に一人でも生きていけそうだし」とわりと楽観的に捉えられるようになっています。(セックスしてえけどな)

もしかしたら、またパートナー欲しくてヘラる時が来るかもしれないけど、まあその時はその時で。
とにかく今自分が一番に必要なことは、自分軸と健全メンタルである事が分かったので、その獲得に向けて頑張っていきたいところです。


セックスはしたいけど、こういうのはやはり本気で恋して愛し合う人と迎えたいと願うロマンチストなので、適当にセフレ作って済ますのは性に合わないのでやめておきます。
いつか愛し合う者と出会える事を願って、ガチムチに鍛えておきます。


そしてメンヘラ諸君、寂しいからって誰彼構わず股開きまくるのは不健康だし危ないからやめような。強く生きろよ。


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