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大事な仕事は人から見えないほうがいい
映画「すずめの戸締り」に出てくる
閉じ師 草太が言った言葉に、
老子と同じだと思った。
老子は、ものごとがうまくいっているとき
それをうまく動かしているものは
透明になっていなければならない
というようなことを書いている。
例えば、空気とかなくてはならない
けれど無味無臭で、
重力というような自然の法則は
全世界で当たり前に働いていて
意識されない。
草太が担っている役割は、
とても大事な仕
物事を動かすものは目に見えない
老子の考え方に、
物事を動かす働きをしているものは、
透明になっていないといけない
というようなことがある。
例えば、扇子であおいで涼むときには、
風を気持ちいいと感じるけれど
扇子を意識していない。
扇子を意識して壊れたら困るからと
そうっとあおいだら風は生じない。
コップは中に飲み物を入れられるから
その役目を果たすのであって、
100万円する高価なもので汚してはいけないからと
何も入れ
自分が頼りにできるのは自分自身だけ
ミヒャエル・エンデの主人公のモモは、
友だちを失って、孤独感から
自分の道をまげかけていた。
そんなときに気づく。
私が友に何かしてもらおうとするのではなくて、
私が友を助けなくちゃと。
この世界の時間を与えている
マイスターホラに言われる。
ここぞという大切なときは
自分自身だけしか頼りにできない。
誰かにすべてやってもらおうとすれば
あやつり人形となってしまう。
そして、誰しもに、自
道は、自分のなかにある
よくなるためにはがんばらないといけないとか
よくなるために何かしないといけないとか
そう思えば思うほど、道は遠のく気がする。
ミヒャエル・エンデの『モモ』を
数日かけて、ゆっくり楽しみながら読んでいた。
そんなとき、このブログを読んで、号泣した。
そう頭で言い聞かせはするけれど、
腑に落ちていなかったのか、
どこかで時間がもったいないとか、
何もできていなくていいのかとか、
私が自分を責めて
よくなろうとするとはまる罠
ミヒャエル・エンデの『モモ』を読んだ。
昔、読んだことがあるけれど、
ふと読みたくなった。
きっかけは四年前に出逢った歌だった。
歌い手は、病で一度声を失う。でも、八年の月日を経て、新しい声を得て、再び歌今はじめた。それはかつてのシンガーだったときとは全然別の声だった。
彼女が新しい声で出したアルバムが、モモ ひかりの子だった。
『君は何をしに この地球へ来たのかな』
問いかけるように歌う
願っても結果に執着しない
ひとの願いとは何だろう。
そう思ったきっかけは、
まだ若いころ、たった一つだけ
願いを叶えてくれるというお地蔵さんに
お参りしたことだったと思う。
わらじを履いたお地蔵さんが、
ひとつだけ願いを叶えに来てくださるという
鈴虫寺が京都にある。
うら若き乙女が願うことは、恋愛成就。
いいなと思っているひととつきあえますように
とか、結婚できますようにとか、
そういう願いだったと思う。
願いが叶え