マガジンのカバー画像

人生を変えるためには

57
人生を変えるためにどうすればいいのか。私が経験して、人生を変えてきたことについて。
運営しているクリエイター

記事一覧

働く母に甘えられない子の思い

働く母に甘えられない子の思い

子どものころ、母はとてもいそがしそうだった。
誰よりも早く起きて父と畑に行き、朝ごはんのしたくも後片付けもして、
農作業、掃除、買い物、お昼ごはん、夕ご飯のしたく、後片付けも、
お風呂も幼いころはまだ薪で炊いていたので、スイッチ一つではなく、
お風呂を沸かすという作業もあった。最後にお風呂に入って、最後に寝る。
お母さんはなんて大変なんだろうって思っていた。

だから、できるだけお母さんを困らせな

もっとみる
大事な仕事は人から見えないほうがいい

大事な仕事は人から見えないほうがいい

映画「すずめの戸締り」に出てくる
閉じ師 草太が言った言葉に、
老子と同じだと思った。

老子は、ものごとがうまくいっているとき
それをうまく動かしているものは
透明になっていなければならない
というようなことを書いている。

例えば、空気とかなくてはならない
けれど無味無臭で、
重力というような自然の法則は
全世界で当たり前に働いていて
意識されない。

草太が担っている役割は、
とても大事な仕

もっとみる
親友と呼べる人とは

親友と呼べる人とは

NHK朝の連続テレビ小説の「虎に翼」に
登場する主人公の小学生の娘に、友だちはいない。
娘は声をかけてくれた友だちに、
先生に言われたからといって
無理に一緒にいなくていいよ
と言った。

友だちがいて当たり前
だとか
友だちはたくさんいるほうがいい
とか
なんとなく一般的にそう思われているけれど、
当たり障りのない表面的なつきあいをする友だちとか
世間体だったり、
学校で人に変に思われないためだ

もっとみる
たったひとつの幸せをつかむ秘訣

たったひとつの幸せをつかむ秘訣

幸せってどこにあるの?

しあわせの青い鳥について書かれた
メーテルリンクの『青い鳥』を
初めて読んだ。

有名な『青い鳥』のあらすじは
なんとなく聞いて知っていたが、
ちゃんと読んでみたいと思った。

幸せって何なのか?
私にとって幸せなことってどんなこと?
どうすれば幸せな気持ちでいられるの?
そういうことが全然わからなくなってしまったから。

頭で考えれば考えるほど、
わからなくなる。

もっとみる
本質を知るには名前はいらない?

本質を知るには名前はいらない?

老子の最初のことば

「これが道ですと示せるような道は、恒常の道ではない。
これが名ですと示せるような名は、恒常の名ではない」
           蜂谷邦夫訳 岩波文庫

意味がつかみにくかったけれど、
『もどってきたアミ 小さな宇宙人』を読むと、
同じようなことを言っている。

名前をつけるから、区別され、別々のものになり、分離して、争いが起こる。そもそも同じもののはずなのに……

私たちが水

もっとみる
幸福をどうやって手に入れるのか

幸福をどうやって手に入れるのか

おとぎ話のような小さな宇宙人アミについて少年が語る物語で、アミが語ることばに、魅了された。
宇宙の基本法則を教えてくれて、それを守ることが地球が生き残る唯一の方法だという。

それが、愛。

アミはシンプルに、生き方について教えてくれる。

そして、本物を感じることの大切さを教えてくれた。

幸せを得るのはどうしたらいいのか。
お金があっても、欲しいものをすべて手にいれて裕福でも、
健康でも、何の

もっとみる
トルストイの真理とは

トルストイの真理とは

トルストイ自身がよい作品としたものは何か。

トルストイがよい作品としたのは、
よい内容で、
その内容にふさわしい形式で、
作者が心をこめて表現したものだった。

よい内容とは、
すべての人に共通の真理をもっていること。

トルストイにとってのよい作品は、
名作『戦争と平和』でも
『アンナ・カレーニナ』でもなかった。
逆にそれらは、よくない作品ときめつけるほどだったという。

トルストイがよい作品

もっとみる
必要なものごとは必要なときにやってくる

必要なものごとは必要なときにやってくる

後悔の思いや自責の念が
頭をぐるぐるして苦しいとき
どうすればいいのか。

考えたってどうしようもない
過去のことにとらわれて、
あのときああすればよかったと
自分を責める。

頭から離れない。

非生産的で、後ろ向きで、
こんなこと考えたくないし、
忘れたいし、気持ちを切り替えたいのに、
気づけばぐるぐる同じことを思考していてつらい。

考えないようにしようとすればするほど、
そのことを考えてし

もっとみる
物事を動かすものは目に見えない

物事を動かすものは目に見えない

老子の考え方に、
物事を動かす働きをしているものは、
透明になっていないといけない
というようなことがある。

例えば、扇子であおいで涼むときには、
風を気持ちいいと感じるけれど
扇子を意識していない。

扇子を意識して壊れたら困るからと
そうっとあおいだら風は生じない。

コップは中に飲み物を入れられるから
その役目を果たすのであって、
100万円する高価なもので汚してはいけないからと
何も入れ

もっとみる
生きるのにつらくなったときに効く唯一のこと

生きるのにつらくなったときに効く唯一のこと

自分をゆるす。
いつも意識しているし、
自分を責めるつもりもないのに、
無意識が自分を責めているらしい。

私が判断したこと
選択したことが
悪い結果になったと感じたら、
あのときなんでこうしなかったんだろう
あのときこう選択していたらよかった
などと後悔の念が渦巻く。

そして、生きていくのがつらくなる。

それは、自分を責めている。
後悔の念とは、自分を責めること。

それがつらくて生きていら

もっとみる
自分が頼りにできるのは自分自身だけ

自分が頼りにできるのは自分自身だけ

ミヒャエル・エンデの主人公のモモは、
友だちを失って、孤独感から
自分の道をまげかけていた。

そんなときに気づく。
私が友に何かしてもらおうとするのではなくて、
私が友を助けなくちゃと。

この世界の時間を与えている
マイスターホラに言われる。

ここぞという大切なときは
自分自身だけしか頼りにできない。

誰かにすべてやってもらおうとすれば
あやつり人形となってしまう。

そして、誰しもに、自

もっとみる
道は、自分のなかにある

道は、自分のなかにある

よくなるためにはがんばらないといけないとか
よくなるために何かしないといけないとか
そう思えば思うほど、道は遠のく気がする。

ミヒャエル・エンデの『モモ』を
数日かけて、ゆっくり楽しみながら読んでいた。

そんなとき、このブログを読んで、号泣した。

そう頭で言い聞かせはするけれど、
腑に落ちていなかったのか、
どこかで時間がもったいないとか、
何もできていなくていいのかとか、
私が自分を責めて

もっとみる
よくなろうとするとはまる罠

よくなろうとするとはまる罠

ミヒャエル・エンデの『モモ』を読んだ。

昔、読んだことがあるけれど、
ふと読みたくなった。

きっかけは四年前に出逢った歌だった。

歌い手は、病で一度声を失う。でも、八年の月日を経て、新しい声を得て、再び歌今はじめた。それはかつてのシンガーだったときとは全然別の声だった。

彼女が新しい声で出したアルバムが、モモ ひかりの子だった。
『君は何をしに この地球へ来たのかな』
問いかけるように歌う

もっとみる
願っても結果に執着しない

願っても結果に執着しない

ひとの願いとは何だろう。
そう思ったきっかけは、
まだ若いころ、たった一つだけ
願いを叶えてくれるというお地蔵さんに
お参りしたことだったと思う。

わらじを履いたお地蔵さんが、
ひとつだけ願いを叶えに来てくださるという
鈴虫寺が京都にある。

うら若き乙女が願うことは、恋愛成就。
いいなと思っているひととつきあえますように
とか、結婚できますようにとか、
そういう願いだったと思う。

願いが叶え

もっとみる