よっしー

60〜80年代の洋楽ロック、80年代歌謡曲が好みです。趣味はレコード収集。盤のクリーニングに精を出し、レコードの音を通して昭和に想いを馳せてます。ノスタルジックなことに惹かれる懐古趣味な中年男。人生後ろ向き。東京・新宿の日本料理屋、車屋別館にて勤務。川崎市在住。

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60〜80年代の洋楽ロック、80年代歌謡曲が好みです。趣味はレコード収集。盤のクリーニングに精を出し、レコードの音を通して昭和に想いを馳せてます。ノスタルジックなことに惹かれる懐古趣味な中年男。人生後ろ向き。東京・新宿の日本料理屋、車屋別館にて勤務。川崎市在住。

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  • 英国ロック・アルバムの部屋

    大好きなブリティッシュ・ロックの作品を、レコードの話も交えて紹介したものをまとめてみました。

  • 昭和歌謡、日本のロック&それ以外の話の部屋

    大好きな日本のロック、昭和歌謡、番外編についてまとめてみました。

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【Main Offender】(1992) Keith Richards キースの濃縮エッセンス満載の2nd

さて、今回はローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズの2ndアルバムです……なんて言っても殆どの方はご存知ないでしょう。まぁ、聴いてみてくださいよ。シングルカットされた"Eileen" です。 どうですか、この簡素なビート。ドラムはチャーリー・ワッツ亡きあと、現在ストーンズで叩いているスティーヴ・ジョーダン。タイトなスネアのビートに乗って、キース印のギターリフが登場。低いトーンの歌声もなかなか味わいあります。 当然ストーンズ風ですが、もっと身軽で風通しの良いR

    • 【There's One in Every Crowd】(1975) Eric Clapton レゲエの陰に隠れたクラプトンの情感溢れる歌心

      70年代のエリック・クラプトン諸作の中では地味な扱いになるのが、本作【邦題:安息の地を求めて】。でもこの1曲目の "We've Been Told (Jesus Coming Soon)"、私はスゴく好きなんですよね〜。 イントロのアコースティック・ギターから何とも言えない寛いだ雰囲気。繊細なフィーリングと土の香りがほのかに広がって、リラックスした空気が何とも心地よいのです。 原曲は、戦前ブルースマンのBlind Willie Johnson。霊歌っぽい風情のオリジナルを全

      • 「俺たちの旅」(1975)中村雅俊 あれから50年…ドラマ《俺たちの旅》

        今回は昭和の懐かしいドラマの話です。 《俺たちの旅》って憶えていますか? 1975年10月から翌76年10月まで放送された青春ドラマ。主題歌を中村雅俊が歌って大ヒットしました。 私は世代的にこの曲、聴いたことがあるかな?程度だったのですが、繰り返し聴く内に良さが滲みてきました。今では大好きな曲です。 作詞・作曲は、小椋佳。当時、銀行員とシンガーソングライターの兼業でも有名でした。NHKのドキュメンタリーでその様子が紹介され、行員として定時まで勤めた小椋さんが、コンサート

        • 【Shoot Out at the Fantasy Factory】(1973) Traffic マッスル・ショールズと合体したトラフィックの米国南部訪問

          本作はトラフィックの6作目のアルバム。先ずはオープニング・トラックの表題曲 "Shoot Out at the Fantasy Factory" です。 英国ロックシーンの中でも、実験性のある高度な音楽で異彩を放っていたトラフィック。が、この曲、彼等にしては珍しく泥臭いロックンロールなんですよね。バックの演奏も安定かつ堅実。それもそのはず、本作のリズムセクションは米国マッスル・ショールズのスタジオミュージシャンなのです。 デヴィッド・フッド(bass)、ロジャー・ホーキンス

        • 【Main Offender】(1992) Keith Richards キースの濃縮エッセンス満載の2nd

        • 【There's One in Every Crowd】(1975) Eric Clapton レゲエの陰に隠れたクラプトンの情感溢れる歌心

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          【Live: The Road Goes Ever On】(1972) Mountain 叙情派ハードロックの最高傑作ライブアルバム

          アメリカン・ハードロックの中でもひときわ湿ったサウンドで人気だったのがマウンテンです。クリームのプロデューサーだったフェリックス・パパラルディが、自分の息がかかったミュージシャンを集めたバンドでもありました。 私はギターのレズリー・ウェストのプレイって好きなんですよね。クラプトン系のブルースを下地にしたスタイルですが、巨漢のルックスに似て豪快なフレージングを決めまくる所にロックを感じます。多少の手癖はあっても彼の場合、あくまで押しまくるので痛快。そんな彼のギター、ちょっと聴

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          【Tanx】(1973) T.Rex グラムロック爛熟期の新境地ボランワールド

          中高生だった頃、T.Rexが大好きでした! 輸入盤レコードを買い求め、自分の部屋にはマーク・ボランのポスターを貼り、レスポールまがいの国産安ギターを買って曲もコピーしました(むちゃくちゃ簡単)。初めて買ったCDもT.Rex。私にとってマーク・ボランは最初に憧れたロックスターだったのでした。 【電気の武者】【スライダー】は定番ですが、この【タンクス】もまた懐かしい愛着盤。一世を風靡したグラムロックに秋風が吹き始めた時期の作品ですが、マーク・ボランの眩い輝きがまだまだ感じられる1

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          【Sweet Freedom】(1973) Uriah Heep 黄金期最後の輝き!?ヒープ落日の1枚

          隆盛を極めた70年代ブリティッシュ・ハードロックの中でもB級扱いになってしまうのがユーライア・ヒープ。 代表作に【対自核】(71年)【悪魔と魔法使い】【魔の饗宴】(72年)がありますが、それ以降はマイナーな存在になってしまいました。それでも本作などは、まだまだ人気だった頃の作品。カッコいいんです。偏見無しでちょっと聴いてみてください。オープニングナンバーの "Dreamer" です。 バスドラと小気味いいハイハットから始まって、お得意の歪みきったギターと重厚なハモンドオルガ

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          JAZZとジャズ喫茶に関する私の忘れられない思い出

          今回は珍しくジャズにまつわる話をしたいと思います。 東京・中野新橋に《 genius(ジニアス)》というジャズ喫茶があります。1970年オープンの老舗です。この店のオーナー兼マスターが鈴木さんという方なのですが、その義理の妹さんに当たる方が、以前私の働いていた日本料亭の先輩で、且つ当時住んでいたアパートの大家さんでした。仮にこの方をK子さんとします。 K子さんには大変お世話になりました。10年ほど前に「ウチのアパート空いてるんだけど良かったら入ったら?」 と声を掛けてもらい

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          【Captured Live at the Forum】(1969)Three Dog Night 人気急上昇中の熱狂ライブ盤!

          1970年代に大活躍したスリー・ドッグ・ナイト(以下3DN)。私は大好きです。最初に知ったのは「喜びの世界」でした。80年代末に日本のCMで流れていたことがあり、これ誰?とTV画面の隅に出た「Three Dog Night」だけを手がかりに古い《ミュージックライフ》誌面で調べて、ようやく辿り着いたLP【ナチュラリー】をボロボロの中古レコードで買った懐かしい思い出があります。 3DNの得意技といえば他人の曲のカバー。と言っても単なるカバーではなく、まだ世間にさほど知られていな

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          【LA VIE EN ROSE】(1984)吉川晃司 ソリッドなロック色を含んだ意欲的な2ndアルバム

          今年は、吉川晃司が1984年にデビューをしてちょうど40年となるメモリアル・イヤー。 今ではロマンスグレーの髪が似合うワイルドなロック歌手、ダンディな役者としてのイメージですが、40年前のあの年、爽やかな彼の登場は私にとって衝撃でした。 歌番組《ザ・トップテン》4月2日放送分にて「モニカ」が10位で初ランクイン。歌い終わってバック転する姿に「何だこの気障ヤローは!!」と子供ながらに反感を抱きつつも徐々に魅了され、気が付けばTV、ラジオ、アイドル誌で彼を追いかけていました。私

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          【Siren】(1975)Roxy Music ヨーロッパ美学を貫くRoxyの傑作ロックアルバム

          ロキシー・ミュージックって、何だか得体のしれないバンドというイメージです。グラムロックの一派とされたブライアン・イーノがいた時期から、紆余曲折を経て80年代の【アヴァロン】に至るまで、リアルタイムで通って来なかったこともあって、どうも私には捉え所がなく取っ付きづらい印象…。 一度キチンと腰を据えて聴いてみようと、新宿TSUTAYAにあるロキシーのCDを全部纏めて借りたことがあるのですが、そこでようやく分かったこと。日本では積極的に紹介されなかった(と思われる)70年代半ばの

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          【Jimi Plays Monterey】(1986) Jimi Hendrix 祖国に見参!ジミヘン伝説のステージ

          動くジミ・ヘンドリックスを初めて観たのは深夜の音楽TV番組でした。曲は覚えていませんが粗い画質のライブ映像で、彼特有の混沌とした音に気圧されて、当時中学生だった私は、この人が果たして本当にギターが上手いのかどうなのか理解出来ませんでした。 それよりただ一つ、私がハッキリ感じたことは、「歌、下手だなぁ」笑。 今ではそんなこと言う人はいませんが、昔は周りの友人と「ジミヘンの歌は下手だ」とよく話したものです(私達だけかも)。思い返すと、当時の私には聴いたことの無い種類の音楽だった

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          いざ、noteオフ会へ 大阪〜京都〜浜松横断の旅

          8月19日~21日まで、note仲間のSkyBlueさんと一緒に大阪へ行ってきました。目的はnoteオフ会 in 大阪。 キッカケは、7月末に東京・清澄白河のカフェ「ginger.Tokyo」でおこなったオフ会でした。ほぼ初顔の中年おじさん5人が集まって、大好きな音楽の話をしだしたら、むちゃくちゃ盛り上がってしまい、もう楽しいの何のって…。味をしめたお調子者の私がSkyBlueさんに、関西にも沢山のnote仲間がいらっしゃるから、いっそ大阪でもオフ会やりませんか?とお誘いし

          いざ、noteオフ会へ 大阪〜京都〜浜松横断の旅

          Wendy Waldman 〜アメリカ西海岸を彩った燻し銀のシンガーソングライター

          夏、まだまだ暑い日が続きますね。でも、こんな季節だからこそ聴きたくなる曲があります。 私は朝、駅を降りて仕事へ向かう中、ここぞとテンションを上げるならこれです。夏の勝負曲。ウェンディ・ウォルドマンの1978年のナンバー、その名も "Long Hot Summer Nights" ! ウダるような夏の暑さを表現したようなベースのリフレイン。そこに乗るウェンディの歌声の爽やかなこと。聴き所はサビ!西海岸ロックらしいフックの効いた歌メロをウェンディが力強く歌い上げます。これが実に

          Wendy Waldman 〜アメリカ西海岸を彩った燻し銀のシンガーソングライター

          【Blues Breakers with Eric Clapton】(1966) John Mayall & the Bluesbreakers 英国ブルースの礎を築いた歴史的1枚

          ジョン・メイオールがさる7月22日に90才で亡くなりました。英国ブルースのゴッドファーザーとも呼ばれ、アレクシス・コーナーとともに数多くの後輩ミュージシャンを育て上げたブリティッシュロックの功労者です。 と、頭で分かっていても、私はこの方の歌がどうにも好きになれないのですが(苦笑)、彼の元へと武者修行にやって来た歴代ギタリスト(エリック・クラプトン、ピーター・グリーン、ミック・テイラー…)を思えば、その偉大さは認めざるを得ません。 本作はジョン・メイオールの名を一躍知らし

          【Blues Breakers with Eric Clapton】(1966) John Mayall & the Bluesbreakers 英国ブルースの礎を築いた歴史的1枚

          【この熱い魂を伝えたいんや】(1976)上田正樹とサウス・トゥ・サウス 大阪人が醸し出すドギツい黒汁!

          私がたまに顔を出す都内のロックバーがあるのですが、3年ほど前のことです。独りで飲んでいると、後客に関西訛りの男性が1人で入ってきました。年齢は60才前後でしょうか。常連っぽい。この店ではカウンター越しに大画面モニターが設置されていて、客のリクエストに応じて映像と音楽を流してくれます。その男性は馴れた様子で店主に何かリクエストしていました。 暫くすると、日本語でラグタイム調のブルースを演奏する古いバンドの映像が映し出されたのです。 「これ、誰ですか?」と店主に尋ねる私。 す

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