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Lonesome Traveler

68
孤独な旅人
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記事一覧

トレッキングポール

トレッキングポール

トレッキングポールを、買おうとおもった。

「鬼滅の刃」の主人公の、 故郷のモデルだと言われている、 雲取山を登ってきたのだが、山頂まで、 なんとびっくり8時間もかかった。 ネットでは、 5時間半でいけると書かれていたのだが、これはなんなのだ。
そこで思い至ったのが、 トレッキングポールだ。 確かに回りを見渡 せば、俺以外のみんなは、あのスキーのストックのような、 杖のような、 かっこいい棒を持っ

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キャンドルランタン

キャンドルランタン

正月に、神戸に住む友人と、二人で冬キャンプをして以来、キャンプに目覚めてしまい、それ以来、一人、近くの河川敷で、よくキャンプをするようになった。ソロキャンプというやつだ。
冬キャンプの寒さに痺れた経験から、薪ストーブや焚き火台、冬用シュラフやコットなど、キャンプギアも相当買い込んだ(荷物の多さならだれにも負けない)が、なかでもキャンドルランタンが好きで、集めている。

もともとコレクター体質という

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旨いパン

旨いパン

鎌倉峡という自然の中で、テントを張ってキャンプをしてきた。

小川がサラサラと流れていて、夏は鮒釣りができるらしい。上流には滝壺があって、若者たちの飛び込みスポットになっている。

そこで、驚くほど旨いパンを食べた。
朝、ホットドッグを作るために、炭を起こして、ソーセージとバケットを焼いたのだが、そのバケットにナイフで切れ目を入れると、中から心地よい湯気が立ち上り、メガネが曇った。試しに少しだけか

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清澄山道ループ橋

清澄山道ループ橋

スペインのサグラダ・ファミリアは2026年に完成予定なのだそうだ。
一方、千葉県の片田舎でのんびりと造られていたサグラダ・ファミリア(と言われていた)は、実に30年の年月をかけて、やっと完成した。

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首都圏外郭放水路

首都圏外郭放水路

メンタリストDaiGoの、ホームレスの人々への差別発言が、物議を醸している。
この世の中には、言ってはいけないことはたくさんあるが、そこに明確な線引きはない。あれば誰も困らない。
今回の彼の発言が、炎上商法なのかどうかは知らないが、このようなことは、多かれ少なかれ、皆が心の底で、実は思っていることではないのだろうか。もちろん、彼のように実際に言うことはないが。
彼の殺意は、どこからくるのだろうか。

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旅行に行けないお正月

旅行に行けないお正月

今年もあと一日で終わる。
この時期になると、思い出したように更新される、この気まぐれ旅行マガジン。
しかし今はコロナ渦。どこにも行けないので、家でゆっくりと過ごしている。
本当ならば今頃は、タイに飛んで、遊び回っているところだろう。毎回恒例の、スマートフォンや偽ロレックスの爆買いもなしなのが、寂しいかぎりで、時折やるせなくなってくる。

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スポーツに魅せられて

スポーツに魅せられて

今、タイの北の都、チェンマイにいる。チェンマイは「北方のバラ」とも称される美しい古都なのだが、そんなことはどうでもいいような大問題が、俺に発生している。
何故だかはわからないが、タイでは、DAZNが見られないのだ。

中国で、FacebookやGoogleが使えないのは知っているが、これはまさかの想定外だった。
本当に、なんでなんだ。まさかタイ政府が禁止しているということではないだろう。スポーツな

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選択肢は一つではないはず

選択肢は一つではないはず

ラオスに行った時に、一番驚いたことは、ビールが一種類しかないことだった。

今はどうだか知らないが、俺が行った時は、雑貨屋や飲食店では、ラオス唯一の国産ビールである、ビアラオだけしか置いてなかった。

他に選択肢はなかった。

これがまた、水のように薄いのだ。二番目に驚いたことだ。

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ザイザル

ザイザル

眠い。一日中、眠い。

花粉症の薬、ザイザルのせいだ。

眠くなりにくいとうたってはいるのだが、やはり眠いな。

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温泉ザル

温泉ザル

本当は、頭の上に雪をのせて湯に浸かる、スノーモンキーが撮りたかった。
しかし、雪が降っていなかったので、撮れたのはただの温泉ザルだった。

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パープルラインの匂い

パープルラインの匂い

 バンコクの北に、ノンタブリー県はある。
 2016年8月に開業したパープルラインは、バンコクとノンタブリーを結ぶ路線であり、タイで初めて日本製車両を導入した高架鉄道でもある。
 列車や駅舎は、清潔で整然としているのだが、そこからは、何というか、東南アジア特有の匂いが全く感じられない。
 ズバリと言ってしまえば、無味無臭で面白味があまり無いのだ。
 駅の入り口付近では、危険物の持ち込みをチェックす

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僧衣献上祭り

僧衣献上祭り

成田市にある、タイの寺院へ行ってきた。
プミポン国王が亡くなったので、皆、黒い服を着ている。
スピーカーから、僧侶の読経が流れだすと、タイ人たちは、肉やもち米を口に頬張ったまま、手を合わせて拝みだす。

どういう仕組みになっているのかわからないが、敷地内にたくさん屋台が出ていて、食べ物をすべてただで配っている。

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宗谷本線

宗谷本線

 列車は、時折するどい汽笛を発する。線路上に、野生動物を近づけさせないためであろうか。
 そのようにして宗谷本線の鈍行は、北海道の原野の只中を、ひたすらに北上していく。
 車窓からの景色は、青々と茂った緑が、雲間から降り注ぐ夏の陽光を照り返して、瑞々しい色彩を放っている。
 アイヌの、豊かな自然(カムイ)は、北へと行くほどに、目に見えて白樺の木が多くなっていくのが印象的だ。

 白樺は涼しい気候の

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久留里線

久留里線

 角川日本地名大辞典によると、千葉県内陸部にある久留里は、古くは来里、玖留璃とも書いたそうだ。

 千葉駅を始点とするJR内房線は、房総半島の東京湾側を縁取るようにして走っている。その内房線上にある木更津駅から、内陸部に向かってちょこんと伸びているのが久留里線だ。
 久留里線は、小櫃川に沿って、君津市の内陸部を、木更津から久留里を経て、上総亀山までを走る、総距離32.2kmの盲腸線だ。
 建設当時

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