宗谷本線
列車は、時折するどい汽笛を発する。線路上に、野生動物を近づけさせないためであろうか。
そのようにして宗谷本線の鈍行は、北海道の原野の只中を、ひたすらに北上していく。
車窓からの景色は、青々と茂った緑が、雲間から降り注ぐ夏の陽光を照り返して、瑞々しい色彩を放っている。
アイヌの、豊かな自然(カムイ)は、北へと行くほどに、目に見えて白樺の木が多くなっていくのが印象的だ。
白樺は涼しい気候の地域に生育する樹木であり、この地を代表する木のひとつでもある。またこの木は、キシリトールが得られることでも有名だ。北欧では、そのために栽培をしているところもあるという。
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