短編小説「いちごのデザート」
シングルマザーでまだ幼い子を持つ私は、朝早くから仕事に出かけなくてはならない。
もっと普段から可愛がってもあげたいのだが、なかなか時間が確保できない。
お金に余裕がなく、休日は休日らしいこともなかなかしてあげられない。
そもそも、週末に休みをとれるとも限らないし、まとまった休日も得られない。
せいぜい、近くの公園へ一緒に遊びに行く程度になってしまう。
だから、せめてもの慰めとして、なるべく食後にはデザートを出すようにしている。
それでも、毎食というわけにはいかないし、普