福島 紘一

言語化して比喩しながら遊ぶのが好きです。

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    あなたの人生を、書かせてください。

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    僕の日常をちょっぴり脚色したりして、好き勝手に書いています。

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「生きる」と「書く」

僕にとって「書く」ということは特別大切にしたいことだ。 僕の「かく」の歴史 それは、ある人にとっての酒、ある人にとってのカラオケのような存在で、ストレス発散であり、生きがいでもある。 始まりは小学生の頃。 好きだった漫画のイラストが書きたくて毎日イラストを”描い”てた。 テストを早く解き終わったら絶対に用紙の裏に落書きしてたし、テストは0点だったけど、イラストが上手に描けてたから20点もらったこともある。 中学生になるとお絵描きと同じくらい文章を”書く”ことにハマる。

    • 僕が僕になるまで、まだ僕のことは知らなかった。

      これは長い日記。 2022年から下書きにあったもので、まだ続いているし、書き足していくと思う。 僕の知らなかった、知りたかった僕は、唐突に現れた。 僕が18歳の冬に敢行した、不退転の猛勉強により一般に言う高学歴を手にした。 その場にいる内は気づくことはないが、その場から離れて初めて大学の名前がいかに自分という人格の中に組み込まれているのかが分かる。 卒業時には4年間で144万円の借金を抱えることは知っていながらも、他者からの評価の心地よさで、それらはすぐに忘れ去られるこ

      • 部屋の掃除をしよう

        ようやっと、整理することが出来た。 部屋も、頭も、ようやっと向き合おうという気持ちになった。 この3年、私は様々なものを無意識のうちに失い、得てきた。 本当は大好きだった「書く」ことも出来ず、増え続けるものを捨てることも出来ず、ただ服を買い続ける日々だった。 少しずつ大きくなっていった軋む音でやっと目が覚めたのである。 失ったのは人、得たのは物(ほとんどが服)が多い気がする。 大切な友人や恋人がいなくなり、過大な孤独感に襲われた日々だった。 しかし、その孤独感が強くなるに

        • 不時着

          言葉は不時着なのだ。 誰がとか、何にとかは言わないが、 毎日思うことがある。 1日の行動全てに誰かとの繋がりがあって、 その全てに感謝する。 産んでくれたのは両親のおかげだし、 健康なのはご飯のおかげだし、 好きな仕事が出来てるのは応援してくれた人のおかげだし。 もちろん自分の力もある。 最終的には自分が決めて動くからね。 けど、絶対それは1人ではなし得なくて、 全てに、全てに感謝をしたくなる。 本当に「有り」「難い」ことなんだなあと。 それを伝えたくて、伝えよ

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        「生きる」と「書く」

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          2022

          少し気が早いようだが、 激動の1年を振り返ってみようと思う。 2022年は私の23年に於いて、最も激しく、最も早かった1年間であった。 私は服にまみれ、都会に踏みつけられ、泥水で喉を潤す日々を送った。 1月 私は23歳になった。 早速、会社を辞めることを上司に伝えた。 新卒入社した月には決心していたことだったが、恩返しをすると心に決め、1年間懸命に働いていたのだった。 昨年末に始めたTikTokの年内目標を1万人に設定し、達成するまでは毎日投稿することにした。 2

          エイリアンズ

          人の心とは、理解されうる限界を常に突破しながらあるものだ。 例えば、長きを共にした夫婦であっても食い違いは起こる。 Mr.Childrenの言葉を借りれば、「想像を超えて心は理解し難いもの」である。 私は大いに前向きな人生を歩んできた。 偉人の伝記に憧れ、"絶望"を解ったフリをして「死にたい」と言ったことはあったが、真の意味で絶望したことはない。 人並み以上に頑固な幼少期を過ごしてきたが、 それらは結局今の今まで僕の本質として残り続けている。 と、言っても、私が頑

          エイリアンズ

          ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BMW1042第1楽章

          世田谷代田の三が日は至極落ち着いている。 下北沢の古着屋は営業納めを終え、クーラーの清掃に忙しそうで、 渋谷や新宿に行かなければ、師走の喧騒とは無縁で過ごせそうだ。 年末年始というものを親族以外と過ごした経験がない私にすれば、 とにかく落ち着いていられる場所に身を置くことが最優先だった。 大晦日は東京の親族に声をかけ、赤坂でリッチなランチとアフタヌーンティーを楽しんだが、 祖母とこたつに入りながらみかんをつつき、半分は興味のないカラオケ大会とダウンタウンの罰ゲーム大会を行

          ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BMW1042第1楽章

          怖い夜

          高く跳ぶためには、深く膝を曲げなければならない。 ただ、しゃがんだ瞬間には膝に大きな負荷がかかり、空中では落下に逆らうことは出来ず、数秒もせずに元いた場所に立っている。 私は、20代前半はいわば膝を曲げる期間だと考えている。 狙いを定め、苦労をし、踏ん張り、頭上を過ぎるチャンスに食らいつくための準備期間だ。 大人になるということは明らかに素晴らしいことで、10代が主張する自由など、ただのイミテイションであったことは間違いないと言える。 山と川に囲まれて育った私は、東京の

          マスカット

          人間は得てして、既に決まっていることへの後押しをして欲しがる。 人という字は、支え合うというよりは、 誰かが誰かに頼り切った様子を描いているものとした方が無理がない。 いわば悩みとは人間らしさの象徴である。 すでに期待している答えはあるのに、うだうだと話を長引かせることは現代人が何故か漏れなく身につけている。 居心地のいいはずだった部屋にいては、逆に息が詰まってしまうと思い、考え事のお供を見つけに街へ出かける。 改札を通ることにはため息が様になっている。 脳内を整え

          マスカット

          ライオン広場

          新宿や渋谷の夜は、とにかく色んなものが詰め込まれて散らかっている。 5年前までの田んぼ道は、確実に過去のものになりつつある。 "TOKYO"に住んでいると、 女は綺麗でいなければいけないという十字架と引き換えに市民権を得て、 男は儲かる方はどこかと常に周囲を見渡しているように思える。 物足りなさはすでにない。 どちらかと言えば毎日の大量の刺激にも慣れ始めた。 裏路地ですらも東京は東京で、いかに人口が増えているかが分かる。 実は上京してからの方が歩くことが増えて、今日はも

          ライオン広場

          靴下

          人は、僕たちを夫婦みたいだと言う。 着かず離れずの時間がそうさせたとしたならば、青春は罪深い。 深く根を張った木はそこからは動けない。 時間と共にお互いを労うように並んだ木と葉を交わらせる。 近頃は、心の人と頼りあって生きていきたいと思うことが増えた。 お金もなかった頃に描いた夢への道が、儚くも見え始めたからだ。 今を見れば不足はない。 満ち足りていて、余ってしまうくらいの喜びがある。 必ず来る未来で怖いことは、今ではなくなることくらいだ。 繰り返してきた場面を化石に

          言えない。

          「明日も頑張ります」と言った次の日の朝も目覚めが悪いことなんて、 言えない。 本当は夜中に街に飛び出したかったけど、明日のせいでやめてしまったことを、言えない。 今日の服を選ぶことすら、飽き飽きしているなんて、言えない。 駅までの道ですれ違う、個性のない格好の人をちょっとだけ馬鹿にしていることを、言えない。 「同じ事をする人がいるなら、僕じゃなくてもいいでしょ」と思っているけれど、言えない。 偉い人に、「そうではありません」と伝えたいけれど、言えない。 ご飯を食べ

          言えない。

          人は鏡。 「あなたの周りの5人を思い浮かべなさい。その5人の平均があなただ。」  ジム・ローンの名言は、発言者よりもその言葉の方が知られている最大の例の一つだ。 あなたがやったことは必ずあなたに返ってくる。 だから、あなたは人に優しくしなければならない。 優しい人は優しい人の元に集まる。 友人は鏡になる。 貴方を写し、貴方は友人を映す。 あなたが美しくいたいのならば、まずは美しい鏡を作ることだ。 回顧幼少期から、末っ子の特権をすべて使い果たすほど愛された。 甘やかさ

          やさしいきもち。

          優しさとは生きにくさなのか。 誰も傷つけぬよう生きようとすれば疲れ果てるだろうか。 期待することは悪いことだろうか。 身近で、遠かった世界の空気は、今までと少しだけ違った気がしている。 ★ 黒いスーツが街に溢れる5月。 まだ足に合わないパンプスを履いて、アクセルを踏んだ。 1ヶ月前に大学を卒業したばかりの私は、健全な不安を抱えていた。 食べ物で人を幸せにしたくて、幸せなパンを売る会社に就職し、ローカルなスーパーに訪問する営業として日々を過ごしている。 「山本さーん、

          やさしいきもち。

          恒星

          星には2種類ある。 自ら光を放つ恒星と、他の星の光を反射することで輝く惑星だ。 朝を知らせる太陽は恒星で、夜を照らす月は惑星だ。 人は誰しもが、それぞれの色で輝いているが、僕の色とはなんだろうか。 折角の人生なら、誰かにとっての恒星でありたい。 これはある友達の話。 まだ寒かった4月の夜。 品川のビルの下で、ビールを飲みながら語った日のことを思い出した。 ★ ドラマのようなこともあるもんだな。と原付にまたがりながら思った。 矢のように過ぎた、9か月間の話だ。 12月の夜

          虹色の振り子

          川崎は面白い街だ。 駅から北側は綺麗な住宅街。 南側は商業施設を抜けると、華やかな商店街。 しかし、海に近づけば近づくほど工場による悪臭が鎮座し、反社会的勢力の拠点がある。 そこに住んでいるのは職人がほとんど。 第二次世界大戦時に韓国から連れてこられた在日コリアンの方がまとまって暮らしながら、今も永住権を求めて闘っている。 そこら一帯の土地はJFEスチールの土地とされているが、既に家屋が無数に建っているため、土地問題は解決の糸口すら見えていない。 川崎、と聞くときっと治安の

          虹色の振り子