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Daily novel

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僕の日常をちょっぴり脚色したりして、好き勝手に書いています。
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記事一覧

怖い夜

高く跳ぶためには、深く膝を曲げなければならない。 ただ、しゃがんだ瞬間には膝に大きな負荷…

福島 紘一
3年前
11

ライオン広場

新宿や渋谷の夜は、とにかく色んなものが詰め込まれて散らかっている。 5年前までの田んぼ道は…

福島 紘一
3年前
4

虹色の振り子

川崎は面白い街だ。 駅から北側は綺麗な住宅街。 南側は商業施設を抜けると、華やかな商店街。…

福島 紘一
3年前
6

夏の恋人

京都は僕にとって夏の恋人のようなものだ。 東京への旅立ちの日がもう明日まで迫っているかの…

福島 紘一
3年前
8

縁側、冷えたビールとセブンスター。

昔から正月は好きだ。 親戚とも仲がよく、話していても楽しいし、学生の僕はまだお年玉がもら…

福島 紘一
3年前
11

5月31日の回想

もう夏だなんて言葉が飛び交っている。セミも鳴いていなければ、梅雨だってまだきていない。春…

福島 紘一
4年前
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晩秋、京都南区の450円。

日本中があちこちを光らせるのに躍起になる。 店内のBGMにも鈴の音が増える。 11月30日は冬への準備で忙しそうだった。 僕は卒業論文の執筆に追われながら、学生も終わりか。なんてありふれた独り言を呟いていた。 サークルだってもうすぐ代替わり、そこからは放り出されたように社会人への入り口に立たされる。 学生が終わるのが嫌なのではない。もちろん次のステップへの変化は受け入れる。 何がこうも寂しくさせるのだろう。 よく分からない気持ちを、毎年大学4年生は抱えているのか。 卒