コノヒト

ノスタルジーおじさん

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  • 休みの日

    週休二日で働いている。 月曜日と金曜日が休みの日だ。

  • まとまらない吐露

    雑感とろとろ垂れ流し。 根拠も論拠もない。

  • ノスタルジーの素

    1974年生まれ。

  • オリジナルソングブック

    自作自演はカセットテープの中。

最近の記事

『川瀬巴水展』を観に行った【感想文】

《特別展 川瀬巴水 旅と郷愁の風景》 ということで、大阪歴史博物館に行ってきました。ずいぶんご無沙汰の、何年振りでしょうか?11年振りですか。お世話になります。 ◆ 川瀬巴水といえば、かの、スティーブ・ジョブズもその魅力にハマりコレクションしていた、という紹介のされ方をしょっちゅう目にしています。取っ掛かりとしてはキャッチーな、などと思いつつ、だからどうした、とも思いつつ。 ◆◆ 最初に残念だった点をひとつ。 作品を展示しているガラスケースの映り込みが、強い。

    • モザイクだらけのセプテンバーに内P復活!普段は1.75倍速再生しがちなTVerだけれども通常再生で見た。笑たワロタ😆涙流して笑た😂

      • 『美しい春画展』を観に行った【感想文】

        《美しい春画 ー北斎・歌麿、交歓の競艶ー》 ということで、京都は岡崎公園の細見美術館に行ってきました。初めて訪ねる美術館です。お世話になります。 ◆ 歌川国芳の《妖怪見立陰陽画帖》で描かれているのが顔面女性器の妖怪。 まず口をついて出た感想が「アホやなあ」で、何やら既視感。どっかで見たことあると思ったら、そうか、こいつはクチビルゲ。 ご存知だろうか、クチビルゲ? 1970年代に放映された特撮ヒーローTV番組『超人バロム・1』に登場する異形の怪人クチビルゲ。 頭部

        • 『歌川広重展』を観に行った【感想文】

          《広重 –摺の極– 》 ということで、あべのハルカス美術館に行ってきました。平日午後八時まで開けてくれているのがありがたい。お世話になります。 ◆ 『摺の極』というけれども『摺』なんてほとんど全くわからないのですし、大きな声では言えないけれど、実はそれほど興味があるわけでもなかったりします。 はあー、きれいな色やなー、朱色やなー、紺青やなー くらいは思う。 ◆◆ じゃあ、何を楽しみに足を運んでいるのかと言えば、浮世絵の『浮世』の部分にこの上なく興味をひかれてしま

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        記事

          『珠玉の西洋絵画展』を観に行った【感想文】

          《特別展 珠玉の西洋絵画:モネ・ルノワール・ピカソ-和泉市久保惣記念美術館所蔵品展-》 ということで、中之島香雪美術館に行ってきました。初めて訪ねる美術館です。お世話になります。 ◆ エドガー・ドガのファンなもので、彼の作品が展示されるとなれば足を運ぶと決めています。 先だっても京橋の山王美術館の『印象派展』で《身じたくする女性 woman at her toilet 》などを観てきたところ。 今回の展示作の《踊り子》は扇面画となっており、ドガ自家薬籠中モチーフの

          『珠玉の西洋絵画展』を観に行った【感想文】

          よわり目にたたり目の泣きっ面に蜂

          自転車通勤をしています。 河原の道を、自転車で、走ること片道20分。雨が降ろうと風が吹こうと、エッチラオッチラ、ペダルを漕いで毎日往復。 ◆ 7月某日。 スギ薬局に寄ってファブリーズを買って、ローソン100で冷凍枝豆を買って帰る道すがら、自転車の後輪がパンクしているのに気がつきました。確かめてみるとタイヤ表面に穴が空いている。 『めんどくせーなー』と嘆き節でつぶやいて、でも自転車通勤をしていますので、どうにかしなければ明日の仕事に行かれない。不意の出費となる修理費用

          よわり目にたたり目の泣きっ面に蜂

          ざんねんな『おしらせ』

          今日は朝から西宮市大谷記念美術館へ出掛けました。 《コレクション展 日本画ことはじめ》 という展覧会が開かれています。会期終了目前の駆け込みです。 それはさておき。 そうです。今回の記事では展覧会についての感想などは、さておいておくことにします。悪しからず。 ◆ 西宮市大谷記念美術館を訪ねるのは初めてになります。阪急夙川駅で下車。夙川の川沿いを南へ下ってぶらぶら歩いて向かいます。 夙川(“しゅくがわ“と読みます)は桜の名所として知られています。 シーズンになれ

          ざんねんな『おしらせ』

          2023年に観に行った展覧会①【振り返り】

          月イチくらいの間隔で展覧会など観に行く計画を立てて暮らしていれば、日々の生活にも張り合いが出るし、出かけてみれば気分転換にもなるし、って思ってここ数年を過ごしていますが、どんなもんでしょうか。 2023年に足を運んだ展覧会を振り返ります。 ◎上半期1.《大阪の日本画》中之島美術館[2023.01.26] ◇私の趣味嗜好ど真ん中を射抜くテーマの展覧会。中村貞以《失題》の個性的な美女のチラリズム。菅楯彦《職業婦人絵巻》が大正時代の女性風俗を描いていて漫画チックに楽しい。

          2023年に観に行った展覧会①【振り返り】

          2023年に観に行った展覧会②【振り返り】

          ◆『2023年に観に行った展覧会 ①』では上半期を振り返りました。 ここでは下半期を振り返ります。 ◎下半期10.《発掘された珠玉の名品 少女たち ー夢と希望•そのはざまで 星野画廊コレクションより》京都文化博物館[2023.08.31] ◇秦テルヲという表記は目立つので、自ずと足が止まる。《妊みし女の喘ぎ》《淵に佇めば》等でその作品の世界観にも惹かれる。平山成翠《憶い》で思い知った私の性癖。下村良之介《たこ焼き》が変。 11.《ルーブル美術館展 愛を描く》京都京セラ

          2023年に観に行った展覧会②【振り返り】

          私の住む町には本屋がない

          私が住んでいる町には本屋がない。 ちょっと雑誌でも買おうかと思ったら、電車でひと駅の隣町まで行くか、いっそのことに大阪梅田まで出かけて行くか、の選択肢になってしまう。 雑誌1冊の買い物のために、仕事と休日の兼ね合いで出かけるスケジュールを組んだりしなければならず、出不精の私にしてみれば、それはとてもわずらわしいことなのです。 ◆ 駅前の本屋が3ヶ月ほど前に店を閉めてから、私が住んでいる町には本屋がない。 買い物のついでに立ち寄ったり、仕事帰りにふらっと訪ねたりできる

          私の住む町には本屋がない

          『ユトリロ展』を観に行った【感想文】

          《生誕140年 ユトリロ展》 ということで、美術館「えき」KYOTOに行ってきました。初めて訪れる美術館です。お世話になります。 ◆ ユトリロといえば『白の時代』なわけですが、きれいな真っ白ではなくて、建物の壁に使われる漆喰の色、質感を再現するためにムラのある塗り方。汚れた感じの白でした。 これだけまとめて白壁の作品ばかりを見ていると気が変になりそう。 それでまた、道を描いた作品が多い。ノルヴァン通り、サンドニ通り、サノワ通り、etc、etc… 画面奥へと続いてゆく道

          『ユトリロ展』を観に行った【感想文】

          『東福寺展』を観に行った【感想文】

          《特別展 東福寺》 ということで、京都国立博物館に行ってきました。六年振りの国立博物館です。お世話になります。 ◆ 会場に入ってすぐに、袈姿を着たお坊さんの姿を見かけました。現役のお坊さんと一般素人の私とでは、展示品の見え方も全然違ってくるはずで、いわば、当事者みたいなものですからね、お坊さんは。そら、観に来ますよね。 東福寺は鎌倉時代の創建ということなので、ざっと700年前の品々のその現物を目の前に見ている、という状況にまず感動します。 例えば当時の高僧が使ってい

          『東福寺展』を観に行った【感想文】

          『京都画壇の青春』を観に行った【感想文】

          《京都画壇の青春 -栖鳳、松園につづく新世代たち》 ということで、京都国立近代美術館に行ってきました。京セラ美術館で《竹内栖鳳展》を観終わって、すぐさまその足で訪ねてきました。初めての美術館です。お世話になります。 ◆ 今回の展覧会を改めて振り返ってみて頭に浮かんできたのは、女性を描いた作品ばかりなのですが、ただ、そんじょそこらの美人画ではない、なかなかにパンチの効いた、一癖も二癖もある描き方のされた女性の姿をたくさん見ました。 稲垣仲静《太夫》なんて、例えば応接間な

          『京都画壇の青春』を観に行った【感想文】

          『竹内栖鳳展』を観に行った【感想文】

          《竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー》 ということで、京都市京セラ美術館に行ってきました。今年二度目の京セラ美術館です。お世話になります。 ◆ まず《百騒一睡》の前で立ち止まる。 いかにも日本的な仕立てである金屏風に、余りにも西洋的なコリー犬が写実的に描かれていて、不思議なその違和感が私の足を止めました。 日本画で用いられる画材を使いながら、西洋画の手法を取り入れて描く。《羅馬遺跡図》や《ベニスの月》のような水墨で描かれた風景画の前に立ったとき、道無き道に踏み出そうとし

          『竹内栖鳳展』を観に行った【感想文】

          『長沢芦雪展』を観に行った【感想文】

          《特別展生誕270年長沢芦雪−奇想の旅、天才絵師の全貌−》 ということで、大阪中之島美術館に行ってきました。今年三度目の中之島美術館。お世話になります。 ◆ お目当ては《虎図襖》と《龍図襖》です。その展示室に入った私は思わず、『ギャラドス!』 六面を使った襖絵というものは思っていたよりもずっと大きくて、龍の重量感までも伝わってくるようでした。 《虎図襖》のほうで面白いと思ったのは一番左端の襖で、虎のヒゲの先が二本だけ、ちょんちょん、と描かれている。その襖、一枚だけ見

          『長沢芦雪展』を観に行った【感想文】

          大人の階段

          今朝、私の住む関西地方の空は晴れていて、洗濯物を干していた午前8時頃、4階のベランダから見下ろした道路は小学校の通学路。ランドセルの女の子がふたり、雨傘を手に提げて登校しています。 母『○○ちゃん、カサ持って行きぃや』 娘『なんで?晴れてるやん?』 母『昼から雨降んねんて。いいから持って行きなさい』 娘『はーい…』 そんな母娘の会話を想像しました。 大人になるっていうことは、天気予報を見て、自分の判断で傘を持って出掛けられるようになることだ、と思いました。

          大人の階段