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『歌川広重展』を観に行った【感想文】

《広重 –摺の極– 》

ということで、あべのハルカス美術館に行ってきました。平日午後八時まで開けてくれているのがありがたい。お世話になります。

『摺の極』というけれども『摺』なんてほとんど全くわからないのですし、大きな声では言えないけれど、実はそれほど興味があるわけでもなかったりします。

はあー、きれいな色やなー、朱色やなー、紺青やなー

くらいは思う。

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じゃあ、何を楽しみに足を運んでいるのかと言えば、浮世絵の『浮世』の部分にこの上なく興味をひかれてしまうのです。

江戸の頃でも現代でも、人間のやっていることが大して変わっていないのが面白い。なんや知らん、感動さえしてしまう。

例えば《東海道五拾三次之内 御油 旅人留女》(前期展示)で描かれる光景なんて、つい此の間、梅田の堂山のガールズバーのらへんで、似たような感じ見たことあったなー。

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多分私は、当時の人たちと同じ感覚で、名所絵や美人画を観ているのかも知れません。

美術品だから芸術だから、とか考えていないし、それこそ、摺の極みが云々、なんてことは、筆の毛先ほども頭に無い。

絶景紹介ランキングテレビ番組や美人モデル起用企業広告ポスターを見るのと同じくらいの感じ。それに、ゴシップ三面記事的な人間観察の興味も加わっていると言ったら、下世話に過ぎるか知ら。

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いずれにせよ。

広重が(ほかの浮世絵師たちも)当時の世俗風景を描き残しておいてくれたおかげで、数百年のちの私たちもそれを見て、存分にに楽しむことができているのですね。

ですからね、色々と描き残しておいてくれてありがとう広重さん、と言いたい気分だなー、と思う次第でありました。

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