耳のないウサギは瞳のないウサギに同情する

その言葉は意味を成すの

さよなら

それは

なにを

さよなら

したの

心の中で

何度も

何度も

叫ぶ

その度に

貴方に

抱かれるだけの日々

後ろ向きのウサギは

金切り声で

鼓膜が破れるくらいに

歌いだす

心の中の

声は

膨らみを

増やし続けて

それは

誰も

何も

止められない

私自身

もう

めんどくさい

考えを思考する

その志向を

日々というものは

遮るだけ

両耳がない

ウサギが

瞳のない

ウサギに

同情する

瞳のない

うさぎは

耳のない

うさぎに

同情する

金切り声で

金切り声で

貴方に

抱かれよう

金切り声で

金切り声で

貴方に

抱かれよう

なにくそと呟く、ワタシ

なにくそと呟く、ワタシ