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mofi|映画・答え合わせ

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ハリウッド映画を中心に、新旧の映画の構造や効果を「答え合わせ」します。
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#ハリウッド

『ナポレオン』戦場も夫婦の営みも激しいスペクタクル

『ナポレオン』戦場も夫婦の営みも激しいスペクタクル

『Napoleon』★★☆・。
IMDB | Rotten Tomatoes | Wikipedia

たしかに、フランス史でも最も有名な人物史を英語劇で制作する不可思議さはある。配されたキャストはみな自身のアクセントで英語を話しており、主演のホアキン・フェニックスだけ、英語は英語でもアメリカ英語。形ではなくパフォーマンスを重視して、些事と処したのだろう。なにせ作中ではイギリスを相手取ることにもな

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『ウィッシュ』:叶える願いはジェネリック

『ウィッシュ』:叶える願いはジェネリック

『ウィッシュ』(2023年)★☆・・。
IMDB | Rotten Tomatoes | Wikipedia

キャラクター・アニメーションの質が桁違いに高いのは、やはりディズニー・スタッフ達の成せる技。Dream Works AnimationやIllumination作品でも同じように感銘を受けるが、ディズニーのプリンセス系列作品となると等身も高くリグも複雑な分、難易度が高い。それでも生き生き

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『ホーンテッドマンション』商売っ気と茶目っ気のあいだ

『ホーンテッドマンション』商売っ気と茶目っ気のあいだ

『Disney's Haunted Mansion』★★・・。

南部プランテーション式マンションを舞台とする物語は、奴隷制抜きに語れない。建築洋式や文化のすべてが使役者とそうでない者との関係を浮き彫りにするからだ。語るとなると、どこかで重さをオフセットする必要が生じる。

そんな事情と、ディズニーランドのアトラクションらしい娯楽性を両立させること。1995年にロブ・ミンコフ監督、エディ・マーフィ

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『グリーン・ナイト』:夢と現実を彷徨う神話

『グリーン・ナイト』:夢と現実を彷徨う神話

『The Green Knight』(2022)★★★★。

詩的で奇怪で強烈。アーサー王伝説のうちの一遍を、文字面の顛末を真水で辿りながら意味を持たせていくような構成。騎士見習いで王の甥っ子、ガウェインの成長を見届ける数章仕立ての物語。

まず最初のカットから技術面が目に飛び込んでくる。じっくりと引いていく窓からの眺めを、恐れずたっぷりと見せてからのテロップが大胆。撮影、美術、衣装の印象深さがい

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『ミッション:インポッシブル デッド・レコニング パート1』走りながらの原点回帰

『ミッション:インポッシブル デッド・レコニング パート1』走りながらの原点回帰

『Mission Impossible Dead Reckogning』★★★・。

最終2作へきて、第1作のブライアン・デ・パルマ節を色濃く反映させる原点回帰。

変装マスク使用後の種明かしの演出、プロットのセットアップの長台詞、寄りで頻発する下からの煽りのフレーミング。傾きのある不安定なダッチ・アングルのコンポジションもデ・パルマを彷彿とさせる。

ヘンリー・ツェニー演じるキトリッジを物語に再

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『聖闘士星矢:The Beginning』がはじまらなかった理由

『聖闘士星矢:The Beginning』がはじまらなかった理由

『Knights of the Zodiac』★・・・。
IMDB | Wikipedia | Rotten Tomatoes

これは…脚色と脚本に罪がある。演出も、結果的にその尾を引いている。つまりは、それらを束ねるプロデュース面の欠損が決定的。

実のところ、主要なキャスティング、CG全般、そしてアクションはそれほど見劣りしない。真剣佑は、ともすればロロノア・ゾロ役よりもサマになっているし、

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『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』アメリカの血塗られた歴史を描く3時間26分

『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』アメリカの血塗られた歴史を描く3時間26分

『Killers of the Flower Moon』★★★★。
IMDB | Wikipedia | Rotten Tomatoes

傑作。人の罪深さを問う、実話に基づく深遠な闇を見る。

これはFBIの創設秘話であり、アメリカ白人による人種差別と迫害の記録だ。組織的犯罪の原典的なストーリーでもあり、欲と無教養と倫理感の欠如がもたらす罪の濃淡を塗り分ける地獄絵だ。

語るのは、愚者、悪人、詐

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『ザ・クリエイター/創造者』は撮影の舞台裏が真の主役

『ザ・クリエイター/創造者』は撮影の舞台裏が真の主役

『The Creator』★★・・。
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作品的には長短入り混じる一本。というより、撮影の舞台裏の方が、ともすれば作品そのよりも興味深い一作かもしれない。

ハリウッド大作としては破格に安い制作費で、これだけの絵作りを実現したのは制作面の革命だ。8600万ドル(=現為替で130億円弱)は、アメリカであれば中堅のロマコメやドラマ映画

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『アソーカ』フランチャイズが患う病

『アソーカ』フランチャイズが患う病

『Asoka(シーズン1 / 全8話)』(2023)★・・・。
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フランチャイズ作品には、2種類ある。

すなわち、ファンが抱く愛情の「預け入れ型」と「引き落し型」だ。前者は、単体の作品で楽しませることを通して、フランチャイズ全体への愛情をさらに深める効果がある。一方、後者は文字通り、溜め込まれた愛着を引き出して「消費」を促すに

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『犬ヶ島』の職人芸的ストーリーテリング

『犬ヶ島』の職人芸的ストーリーテリング

『Isle of Dogs』★★★★。(4ツ星満点中、4ツ星。)

これ以上ないほど「アンダーソン節」に満ちたストップモーション・アニメーション最新作は、同監督のファンでなくとも必見。その上で、物語の人種的な偏りに過剰反応する声があることは心に留め置くべき賛否混在の一本。結果的に看過しても良いのだけれど。

ウェス・アンダーソン監督の最新作『犬ヶ島』は、英語圏のプレス回りで二分した評価を受けている

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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は劇場娯楽・過渡期の象徴

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は劇場娯楽・過渡期の象徴

ルール:「答え合わせ」は「作品」と「個人」を切り離してます。話すのは前者についてのみ。後者への批判は目的になし、です。

『Avengers: Infinity War』★★★・・。(4ツ星満点中、3ツ星。)

[物語]
地球に、スーパーヒーローたちが束にならなければ太刀打ちできない絶対悪が迫っているー。未知なる人類の危機に、英雄たちが集う。

[答え合わせ]「インフィニティ・ウォー」は、演出面と

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秀逸だが奇怪なキャラクター・スタディ、『イングリッド・ゴーズ・ウエスト』

秀逸だが奇怪なキャラクター・スタディ、『イングリッド・ゴーズ・ウエスト』

★★・・。

2017年のサンダンス映画祭でオリジナル脚本賞を受賞、作品賞にもノミネートされたインディペンデント映画。フィルム・インディペンデント・アワードでも脚本賞、および最優秀初長編作品部門でノミネートされ、監督およびプロデュース陣の処女作として高く評価された。制作費は定かでないが、北米での興行収入は3億円(1ドル100円換算)ほど。公開館数は最大647館で、各館平均で1,200ドルの売り上げ

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