ひら日記（4）

2月某日
さいきん、集中力が落ちた。というかほとんどない。買ったままになっている本、一時停止のままの映画やドラマ、とにかく何にも没入できない。
誰かと話していても、ふいに自分だけの世界に入ってしまう瞬間があり、これは昔からあることだけど。相手に「えっ？ごめんもう1回言って？」
みたいなことが続いて、これはちょっとよくないなあと思っている。原因はあるようなないような。
んんー。だけど、なんとなく生活リズムが良くない方向にいってる気がする。野生の勘も鈍ってる。
これから心身ともにいつも調子を崩しやすい季節に向かっていくから、過敏になりすぎないように、でも無理もしないように、うまく暮らしていきたい。

2月某日
ソファにぼんやりと寝転んでいたら昔とても好きだったアーティストのアルバムが聴きたくなった。
引っ越しても引っ越しても持ち歩いていたCDを2階の自室に取りに行くのが面倒で、スマートスピーカーに指示をする。無事に聴けた。吹き抜けの天井を見上げ、トップライトから雲の流れをぼんやり眺め歌を聴き続ける。不意に気がついた。このアルバムを買ったのは、今の息子の年齢だったと。
その頃住んでいた実家の自分の部屋にもよく似た天窓があり、学校が休みの日にはベッドの上に寝っ転がって、同じように空を見ながら飽きもせず音楽を聴いていたなあと。
今は今で、便利なものにたくさん助けられて暮らしは成り立っているから、否定はしないけど、
あんなふうにほんとうに、「ただ、その時、したいことをしている」って時間を、息子と同じ年代の子や、わたし自身も持っているのかな？と、考えた。
この頃のじぶんの中のテーマみたいになってしまっている「集中力」に、加えて、「何にもしない時間のたいせつさ」まで思考が及んでしまった。
そのあと、アルバム全部を聴き終えることなく、
買い物に出かけ、お刺身を買った。夜は海鮮丼。だけ。以上。オンリー。どんぶりはおいしかった。

2月某日
すこし華やかな場に着ていく服が必要になり、下見程度に出かけたら、首元から肩にかけてのカットが個性的で、自分好みのワンピースに出逢う。試着しても印象通り、しっくりきたので即決。
カフェに入ろうとして、会いたい友だちの顔が浮かび、電話してみた。すぐに繋がって、暇だから出てきてくれると、うれしくありがたい返事。待ちながら、ハーブティーを頼んだ。合流したあと、ミルクティとりんごのシブーストを堪能。
友だちは、コーヒーといちごのミルフィーユ。
しあわせな気持ちになり、しゃべったり、だまったり、自由に過ごす。小腹が空いたタイミングが同じで、お店を変えてパスタを食べた。お茶とランチが反対のタイミングになったけど、そんなこと気にしない者どうしで、気楽だった。夕方、塾に持たせるお弁当をつくるのが急にしんどくなって、たまにはいいかと、ツナマヨのおにぎりを、2つだけ作った。「おいしかった。すぐ食べられるからよかった」と感想がきけたので、しばらくそうしようかと思う。

簡潔に書くのはあきらめました。
だけど、1日ずつの記録や心情を深掘りして広げる気分にも今はならないので、考えの備忘録的にしばらくこのかたちで続けてみようかと思います。
無理してテンションを上げて書くのも違う気がして、トーンは感じたままになるべく忠実に記していきたいです。
今、「じぶんを表現する方法」に、迷いがあって、
書くことにも、話すことにも、戸惑ってばかりです。だれに言われたわけでなく、じぶんがしたくて始めたことなのに。もっと純粋なきもちで、
「すきだからやっています」と、パシッと言えるようになりたいです。また迷子気分です。
煮え切らないわたしです。

CACAOMARKETby MARIEBELL
いろとりどりに
おいしいかおり
チョコレートのおもちゃ箱♡