教室が変わる!子どもたちが変わる!~リエゾン学級経営とは?~
令和の教育は、一人ひとりの子どもたちの成長を応援します!
皆さんは、「令和の日本型学校教育」という言葉を聞いたことがありますか? これは、全ての子どもたちが、自分の個性を最大限に引き出せるような学校を目指そうという、国の大きな目標です。
令和の日本型学校教育は、2020年代を通じて目指すべき学校教育の姿として、中央教育審議会において答申されたものです。
この答申では、全ての子供たちの可能性を引き出すために、個別最適な学びと協働的な学びの実現を重視しています。
答申の概要知りたい方はこちらから↓↓
https://www.mext.go.jp/content/20210126-mxt_syoto02-000012321_1-4.pdf
この目標を実現するために、大切なのは、一人ひとりの子どもに合った学び(個別最適な学び)と、みんなで協力して学ぶこと(協働的な学び)です。
個別最適な学びとは?
個別最適な学びとは、一人ひとりの子供の興味・関心や学習状況に応じて、教師が最適な学びを子どもたちに提供することです。そのためには、子供の理解度や習熟度を把握し、その結果に応じて指導内容や方法を調整することが重要です。
昔のように、先生が黒板に書いたことをみんなが同じようにノートに写す時代は終わりました!
子どもたちの「学びたい!」という気持ちを大切にします。
一人ひとりのペースで、学習をすすめることができます。
学習の選択肢が1つしかないという、これまでの一斉指導ではダメだということです。
協働的な学びとは?
協同学習とは、グループを作り、互いに教え合い、学び合いながら課題を解決していく学習方法です。単にグループで作業をするだけでなく、互いの意見を尊重し、積極的にコミュニケーションを取りながら、共に成長していくことを目指します。「共生社会」の実現に向けた重要な取り組みとして位置づけられています。
みんなで協力して、一つのことを達成する喜びを味わえます。
みんな違って、みんないい!という多様性を尊重し合います。
将来、社会で生きていく上で必要な、コミュニケーション能力や協調性を育みます。
支援を必要とする少数派の子どもたちは、多数派の子どもたちと共に学校生活を送ることになります。したがって、多数派と少数派が互いに寄り添い合いながら学び合っていかない限り、グループ学習は成立しませんし、ましてや共生社会の理解や共感力を育むことはできません。
令和の日本型学校教育が目指す個別最適な学びと協働的な学びは、いずれも子供たちの主体性を育むことにつながります。
子供たちが自分の興味・関心や学習状況に応じて学び、お互いに協力し合いながら学び合うことで、自ら考え、行動できる力を身に付けることができるのです。
この個別最適な学び・協働的な学びの実現の障壁となる課題が2つあります。
①特別支援教育のスキルアップ。
②多数派と少数派が互いに寄り添いあい、共感しながら学び合うことのできる学級づくり。
この2つを解消しない限り、令和の日本型学校教育は実現は絶対にできないと確信しています。
そこで、私が提案したいのが「リエゾン学級経営」という考え方です。
このような現状や課題をふまえ、多様性を尊重し共に学び成長する新たな教育アプローチとしてリエゾン学級経営を考案しました。
この考え方のベースとなっているのは、多数派が使う「ふつう」という言葉の違和感からです。
「ふつう」という概念のパラダイム変換については↓をご覧ください。
0章 リエゾン学級の定義
リエゾン学級経営とは、
「少数派と多数派が互いに寄り添い合い、共に学び、クラス全員が成長するための教育的なアプローチのことです。」
※少数派とは学級で個別の支援を要する児童
※多数派とは個別の支援を必要としない児童
全員が多様性を尊重し、誰にとっても居心地のよい場、楽しく学びながら互いを認め合う学習環境を築き、目標に向かって努力しながら成長できることを目指します。
学級経営(ゴール設定)×心理的安全性(居場所づくり)×特別支援理解教育(多数派及び保護者への理解)=リエゾン学級経営
リエゾンとは、もともとフランス語からきた言葉です。
連携や結びつきを意味していて、医療現場でよく使われています。
これからの学級経営において、多数派と少数派の連携や保護者や校内外の人材との結びつきを強化し、互いの理解を深め合うことが必要不可欠であると感じ、
リエゾン学級経営と名付けました。
居心地のよい学級というだけでは、成長は見込めません。
成長するためには、楽しく学び合ったり、目標をもって努力したりする必要があります。
そのためには、特別支援教育の理解と、多数派と呼ばれる児童及び保護者への理解教育を徹底していかなければなりません。
日々の学校生活では、実に多種多様なトラブルが発生します。
多数派と少数派がからむトラブルであることも多いです。
診断名がついてるか否かにかかわらず、個別支援はずるいことではないことを多数派に理解させない限りトラブルは絶えません。
さらに、理解させるだけでなく、寄り添えるようにしていかなければいけません。
ここまでできるようにさせることが理解教育です。
言葉で言うのは簡単ですが、これを全員に徹底させるのは本当に至難の業です。
だから多数派優位の学級経営をしてしまう先生もたくさんいます。
その方が楽だからです
教師である以上、全員という言葉は忘れてはいけません。
全員が理解できて始めて、多数派も少数派もクラスの一員として成長できるのです。
誰かの我慢の上で成立している居心地のよさは、本当の居心地のよさではありませんし、これではだれも成長できません。
これからの教育現場では、この「リエゾン学級経営」のアプローチが主流となり、より多くの学校で導入されることが期待されています。そうすればクラスのウェルビーイングが実現できることでしょう。
リエゾン学級経営の理念と具体的なアプローチを実践することで、教育の未来において、より効果的な学習環境が構築され、個別最適化に対応しつつ協同学習も実現可能となります。
リエゾン学級経営を実践していけば、
教室が変わります!
子どもたちが変わります!
リエゾン学級経営は、これからの教育の重要な鍵となるでしょう。
さまざまな背景や特性を持つ子ども達が、お互いを理解し合い、共に成長する。それが、
リエゾン学級経営の目指す未来です
こちらがリエゾン学級経営マガジンです!
不定期で更新中です、御覧ください
一人でも多くの方がこのリエゾン学級経営に賛同し、実践していただけることを願います。
すべての子どもの幸せを祈って!
何か聞きたいことなどありましたら、気軽に問い合わせください。
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