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アリサカ・ユキ
2024年9月30日 12:47
(あらすじ)ジャッキイ・クウガンの映画があるらしい。春太郎はお姉さんと共に見にゆきます。母と死に別れて、さまようが、最後には実の父に出会う話。その映画を真似して自分の人生を空想する春太郎。悲劇と感動を妄想で体得してみるけど、親はお仕事行っているんだっけ!ふと気づくともう校舎の前だった。(感想)物語は、スラスラと読めますし、特に何も考えないで、ああ、親子の愛情はいいな
2024年9月28日 02:34
(あらすじ)世評を小説に盛り込もうとしてもうまくいかない。新吉は、悩みに悩み、なんとか原稿をこしらえる。締め切りに間に合うよう中央郵便局へ電車で行く。その途中、夫に不明瞭な電報で呼ばれた女に出会い、彼女は、相手がどこへこいと言ったのかよくわからず、新吉に尋ねる。彼は彼女の身なりの貧しさが気になった。そしてたどり着いた駅では、「浮浪者」が寝ており、隣でその息子が、立ち膝で上の方を見上げて
2024年9月26日 18:12
(あらすじ)「私」は、O夫人の別荘へうかがった。恩師であるA氏の遺作の絵を、展覧会に貸し出してもらうためにである。O夫人はあの絵は昔のままではないと言う。そして、自分の記憶を確かめたいように、絵を見せてくれた。「窓」という作品。「私」は、むかし、見せてもらったとき、何が書かれているか判然としない絵だった。しかし、ここで見たものは、画布にA氏の顔が。「私」は、病により目の見えなくなっ
2024年9月25日 20:54
(あらすじ)谷村さんは、医学を志す学生です。夏休みを終えて、新しく下宿先を変えます。そこの「太つちょ」の下女に好かれます。しかし、谷村さんは、街で偶然出会った「美しい女のひと」が気がかりです。同じ下宿「清修館」にいるようですが……?(感想)下宿にいる美しい女のひとのことを聞くと、太つちょの下女は、彼女はもう引き払ったとか、旦那がいるとか、教えてくれます。しかし、それは、下女が谷村さ
2024年9月24日 06:52
(あらすじ)午後、日差しのもと、渓(たに)と山の織りなす景色は心を休めるものだった。夜、まだ(時代的に電灯のない)街道を歩いていると提灯も持たずに、家の明かりから闇へと消えていく人影を見た。そこに限りない虚無を見て恐怖を感じた。(感想)作者は、昼、空に広がる雲を見て、そのどこまでもあるような壮大さに鼓たれます。けれども、夜の闇の中で、雲のその無限な神秘は、虚無に繋がっていることに
2024年9月23日 00:19
(あらすじ)「僕」は、フランスでの生活を満喫している。フランス語にひたり、フランスの女にひたり、オペラにひたり。そして……一人の女と寝たあさ、鏡に映る東洋人を見て、「やはりJAPONAISだ。MONGOLだ」と絶望をする。(感想)江戸時代に黒船でペリーが来たころ、日本のお風呂は混浴でした。特に肌も隠さずに、です。でも、欧米人たちは、それを、けしからんと軽蔑したそうです。彼らの国では、