マガジンのカバー画像

現役Violinistが綴るEssay&column

16
15年間のOLを経て、音楽の仕事で生計を立てている私が、「音楽」「音楽界」「仕事内容」などをライトに綴ります。 音楽界に興味のある方はもちろんのこと、お子様が楽器を習っている方、…
運営しているクリエイター

#音楽大学

努力は報われる?報われない?

努力は報われる?報われない?


🎶音楽を通して自分と向き合っている♫青春をすべて音楽に捧げた私

15歳、田舎から一人で上京し、音楽大学付属の高校に入学。
受験前からバイオリン漬けの日々だったので、14歳から高校卒業まで、私はわき目も振らず、音楽だけを必死にしていました。

20代は「恋愛とかしておけば楽しかったかな」とか、「帰り道に寄り道して遊んでみたかったな」とか、色々思っていましたが、今では、青春を音楽に捧げたことを、

もっとみる
トラウマワード「なんでできないの?」

トラウマワード「なんでできないの?」


◉メンタル強くなりました◎「なんでできないの」の威力

破壊力∞

それが、必殺「なんでできないの」

今でこそ笑って話せますが、レッスンでこの言葉を言われたときの、少女Michikaの心はズタボロ(地方にいたときです)。

だって、この言葉

弾けないのはすべて生徒が悪い
という解釈が成り立つからです。

何度か、この言葉を浴びたので、大分メンタルは強くなりました・・・
会社員をしていた時、私

もっとみる
人柄よりも演奏スキル??

人柄よりも演奏スキル??


◉技術はあって当たり前◎どの職種もおなじ

私は人事労務職として会社員をしていました。
事務職のなかでも法律に深く関わるため、常に情報のアップデートは欠かせませんでした。
そして、社員からの労務相談に応じられるよう、とっさに答えられる瞬発力、理解力、部署内での折衝能力など、様々なスキルが必要でした。

それは音楽家も同様です。
音大を卒業していようが、していまいが、音楽家である以上は、知識、技術

もっとみる
<15歳の私へ>出題範囲の先を見よ!

<15歳の私へ>出題範囲の先を見よ!


◉とにかく必死の音楽高校受験◎マイナスからのスタート

片田舎で育ったので、中学2年生の秋まで、私の志望高校は地元の公立高校の普通科でした。
学区制度があるので、隣接する大きな市の高校は受験しにくく、必然的に近くにあった【難関】の普通科高校を目指すしかありませんでした。

バイオリンは好きでしたし、バイオリニストになりたいと思っていたものの、田舎にいる私には叶える方法を知りませんでした。

師事

もっとみる
バイオリン演奏のピッチを強化する方法

バイオリン演奏のピッチを強化する方法



はじめにピッチのことを「音程」と表現することが多いですが、ここでは敢えてピッチを使わせていただきます。
本来、「音程」とは2音以上の隔たり(距離)を指すものであり、皆さんが思う音のズレを指摘するものではありません。
なんだか偏屈に聞こえるかもしれませんが、音楽指導者としてなるべく正しい表現と、情報を発信していきたいと考えております(^^)v

1.スケールスケールとは

音階のことです。バイオ

もっとみる
絶対音感を駆使♬「譜起こし」ー前編

絶対音感を駆使♬「譜起こし」ー前編


コンプレックスが私を突き動かした呆然としたクラス分け試験

音楽高校進学を決めたのが中学校3年生のとき。結構ギリギリでしたし、地方からのチャレンジでしたので、とにかくバイオリン実技に必死でした。
音楽高校によって受験科目は異なりますが、基本的には以下の科目です。

専攻実技(私の場合はバイオリン:スケール、エチュード、課題曲)

副科(ピアノ/ピアノ専攻の受験生は声楽を選ぶことが多い)

楽典

もっとみる
音楽✖工学=サウンドクリエーター

音楽✖工学=サウンドクリエーター

サウンドクリエーターとは様々な定義があると思いますが、ここでは以下のように軽く定義したいと思います。

【ゲーム音楽やBGMなどをDAWソフトを使用して創作する職業】

私は楽器を使って生音で表現をしますが、ここでお話するサウンドクリエーターは、作曲ソフト=DAWソフトを使用して、音を創り出し、曲を創るというイメージです。

DAWソフトって何

有名なソフトはこちら

Cubase

Studi

もっとみる
家族の理解が必要な職業

家族の理解が必要な職業


音楽家は職業として成り立つまで時間がかかる騒音を我慢してくれた家族

5歳から楽器を始めた私ですが、今思えば、家族(特に兄姉)はよく我慢してくれたな・・・と思います。
想像してみてください。

最初から綺麗な音、音楽を奏でられる人はいません。

レッスンと練習を繰り返し、少しずつ上達していくのです。
そして、練習というのは「できないところを中心に弾く」ので、聴いている側からしたら、下手な箇所を何

もっとみる
私が音楽について発信する理由

私が音楽について発信する理由


音楽系の連載スタートします!!noteを始めた大きな理由が、音楽のことを綴りたかったからです。
今日はその経緯を軽く説明する「プロローグ」的なお話です(^^♪

私の目標を達成するため音楽で達成したい目標が3つある

それぞれの目標にかける思いは別記事で綴るとして、ここでは音楽家Michikaの自己紹介的な形で簡単に綴りたいと思います。

1.教本を出版したい

演奏系の教本ではなく、演奏教本の

もっとみる