日本人に対する違和感

前から不思議に思っていたのは、なんで日本人は消費税が上がっても、モリカケ、桜の会にも怒らないのに、芸能人の不倫とか不祥事には気が狂ったように激怒するんだろうね?自分には関係ないのにね。世界でもめずらしい国民だろう。

芸能人の不祥事でアメリカやヨーロッパでも批判が起きることはあるけどごく一部で、全国で集中放火ということはない。日本は全国民から集中放火になる。まあマスコミの問題もあるんだろうけど、マスコミは国民の関心が高いのを放送するから、結局日本人がそういう話題が好きだってこと。

一方、消費税や社会保障、税金の使い方は自分達の生活に直結している。世界では税金高や政治家の不正、物価高等でデモが起きるが日本ではまず起こらない(起きても小さいパレード程度にすぎない)

政府とか上司、お上に絶対に逆らわないのは、民主主義国家というより北朝鮮、シリアみたいなもんだ。アメリカ、イギリスのヨーロッパ、オーストラリアなんかはトランプ、バイデン、ボリスの悪口をそこら中で毎日言いまくっている。政治家は税金でメシを食ってるんだし、その方が民主主義国家として健全に思える。(少なくとも芸能人一人を国民全員で叩くよりはまともだ)

日本は封建主義の思想が色濃く残っているのかも知れない。ヨーロッパのように元々が遊牧民族ではなく、定住民族なので畑を地主に取り上げられる怖さを知っているのかもしれない。

教育も他人と話し合ったり意見の違いを交換するというよりは、先生の言う事を全員で聞き、それに従うという講義スタイルだ。これは兵隊を育成したり、高度経済時代の大量生産、大量消費の時代に全員を同じ方向に向かわせるのに良い教育だったらしい。しかし今は180度違う時代になっている。横並びではなく教育やビジネスにも個性的なアイデアや他者とのインタラクティブが求められる。

日本もそろそろ芸能人の噂話で盛り上がるよりも、飲み会や家族で政治の話を気軽にし、意見を交わすような国になった方がいいし、それが本当の民主主義国家だろう。今だに家族や飲みの席で政治の話はタブーだし、そうでなくても煙たがられることがほとんどだ。歌手や俳優、アイドルが少しでも政治的な発言をすればすぐにクレームが入る。誰でも自分の言いたいことを言う表現の自由はあるし、それを受け入れる社会が本当の成熟した民主主義国家だろう。

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アメリカやヨーロッパでは飲みの席でも政治の話を普通にするし、国民がいろいろなアイデアを出し意見を交わす事で議論が深まり民主主義が成熟する。選挙、社会、教育にも良い影響が出る。

欧米では自己主張が激しいためデモや衝突が多発する部分は問題ではあるが、あまりにも日本人は政治に無関心すぎる。若者には「政治に関心を持とう!」と言っているにもかかわらずだ。

ただ、これには理由があるのも分かっている。

それは日本人が政治に関心を払わなくても、選挙の投票率が低くても、これまでは強力な経済力で自分達の生活が守られていたからだ。

しかし、1990年にバブルは崩壊した。それ以来30年のデフレが続き、給料も上がらない。非正規雇用が増加し、もはや安定した生活は保証されなくなった。実は先進国内で日本だけが衰退しまくっているのだ。

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かつては世界No. 1だった自動車、家電、パソコン、スマホ、半導体産業もボロ負け。米中韓のメーカーに乗っ取られた。家電量販店に行っても売ってるのはハイアールでありLG、パソコンはDELL、レノボ、エイサー。スマホはApple、サムスンのギャラクシーがほぼ独占している。これで日本の経済力が維持できるはずがない。

いま時代はITだが日本では革新的な企業が生まれず、ここでも負けまくっている。世界シェア上位を独占してるのはGoogle、Apple、Amazon、YouTube、Facebook、Netflixだ。日本人のほぼ全員がこれらの企業の製品を毎日使っているのだから日本が没落するのは当たり前だ。

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「いや、日本はクールジャパン、観光政策に力を入れて頑張ってるじゃないか!」という人もいるだろう。だがそんなものはこのコロナ禍で全滅したのは誰の目にも明らかだ。

そもそも利益の少ない観光業やアニメが自動車、家電等の重産業の代わりになるわけがない。アベノミクスの経済政策は失敗だったのだ。

それでは対案は何か?私は「EV立国」を提案したい。日本人のモノ作りは世界No. 1だ。元々手先が器用で細かい作業が世界一得意な民族なのだ。中国やインドの「タタモーターズ」、アメリカの「テスラ」が今のところリードしているがまだ間に合う。動作不良でリコール、使い勝手の悪さも発覚しているし、世界でシェアがまだ確立されていない。

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しかし、世界にEVが広まっていない今が最初で最後のチャンスだ。日本が挙国一致で「EV立国」を目指せばすぐにでも経済は上向き、また日本は世界をリード出来るだろう。それだけの技術力を日本は持っているのだ。

私は日本政府が「EV立国政策」を今すぐ始める事を強く提案したい。そして「クールジャパン」の代わりに「クリエイティブジャパン」戦略を発表し、日本に新しい元気な会社をどんどん増やすべきだ。

また、日本では少子高齢化も何十年も前から叫ばれていたにもかかわらず、政府は何の対策もせずにその減少スピードはさらに加速している。新たに経済を牽引する企業も出てくる気配はない。(ソフトバンクやユニクロは頑張っているがGAFAMには到底及ばない)人口が減り、新しい産業もなければ日本は徐々に衰退していく可能性が非常に高い。

非正規雇用もどんどん増加し、低所得層は拡大している。「こども食堂」の数も増えているし、家庭環境や教育格差で人生が決まってしまう「親ガチャ」という言葉も使われるようになった。

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政府が日本経済を復活させるために真摯に努力せず、経団連、大企業や一部の富裕層のための政治を続ける以上、もう日本人も政治に無関心というわけにはいかないのだ。

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