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先天性心疾患もあるのに毒親育ち

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先天性心疾患とHDDをもっています。そのうえ、毒親、毒親戚育ちですが、いろんな人と出会い、価値観、認知を変えつつ、自分育てをゆっくりしています。その記録を残そうと思います。
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笑顔も考えて

笑顔も考えて

1回目の手術後ICUで目覚めました。
10日間も目を覚まさず、ずっと気管に人工呼吸器を入れていたので気管に絡まって声がでなくなっていました。

その時、私はよくは知らなかったのですがすでに父と母は離婚をしていて、「どうして父がいないのだろう。」と思っていました。
しかしICUには何回か父が面会に来ました。

父の話をすると祖母や親せき、母が不快な空気を醸し出すので私はあまり父の話もせずに、父のこと

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1回目の手術が始まる

1回目の手術が始まる

小学校1年生の超怖い先生も定年退職になり、2年生ではとても優しい先生が担任の教師になりました。

小学2年生になって初めて手術ができるかもしれないということになりました。通常先天性心疾患は早い赤ちゃんのうちにできる手術をします。
私は完全型心内膜欠損症、肺動脈狭窄症、無脾症、両大血管右室起始症という心臓疾患がその当時ありました。
今はその手術の成功率(なにをもって成功というのか私はわかりません)は

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小学校に入学するには走りなさい

小学校に入学するには走りなさい

幼稚園の卒園式は私は満面の笑みで「おさらば~」と思いニコニコしていました。

そして母が悩んでいたのは小学校入学問題。
私は同じ心臓疾患をもっている幼馴染のなき君が通っている小学校に通えるものと思っていました。(なき君は幸い軽度の心臓疾患だったので生活に問題はありませんでした。)また、なき君の妹のみさちゃんも同級生だったので同じ小学校に通いたいという気持ちが私にありました。

私の入学問題は教育委

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絶交するか仲良くするか

絶交するか仲良くするか

先天性心疾患の子どもたちが夏のキャンプに行ったり、集まって情報交換をできるように「心臓守る会」という団体がありました。
サマーキャンプには医師、看護師、救急車が同行して日ごろできないことを思いっきりできるようにしてありました。
私も毎年とても楽しみにしていました。

そこで私は年が近い兄弟と仲良くなりました。お兄ちゃんで私より2つ年上の「なき君」と同い年の「みさちゃん」でした。
母親同士もなくよく

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インクこぼした事件

インクこぼした事件

大きな絵をみんなで描こうという幼稚園の工作の日がありました。
ちょっと大きめの瓶にインクを入れてもっていく作業を私はしていました。
ピンクのインクをなみなみといれた瓶をそっと持ってゆっくり歩いていっていましたが、何かの拍子に転んでこぼしてしまいました。
そのこぼしたピンクのインクは同じクラスの女の子の上履きにちょっとかかってしまいました。

「しまった」と思って謝らないとと思い、ふと顔をあげると担

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陶芸難しや

陶芸難しや

幼稚園ではほぼ一人で遊んでいました。
運動場に出ると押されてケガをするので、ほとんど本を読んで過ごしていました。

担任のシスターにも嫌がらせを受けていましたが、同じクラスの子どもたちにもいじめを受けていました。
大人がいじめているんだからいいだろうと思うのは至極当然ではないかと思います。

そのリーダー格というか、クラスを仕切っているルミちゃんという子がいました。そのルミちゃんがしつこくいじめを

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パンの日は嫌いだ

私が通っていた幼稚園は月2回の月曜日はパンの日でした。
私は菓子パンが苦手。特に一番嫌いなマヨネーズが嫌いなのでマヨネーズが入っている幼稚園のパンはにおいを嗅ぐのもいやなほどでした。
サンドウィッチやハンバーガーなどだったのでほとんどマヨネーズが入っていました。

幼稚園時代私はほとんど食べることに興味がなかったのでお弁当も母はとても工夫してかわいく、楽しく作ってくれていました。キャラ弁の走りのよ

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運動会は頑張って

運動は全然できなかったのですが、なぜか幼稚園の運動会のかけっこにでるかと聞かれました。

私はずっと「みんなと一緒にできる」ということがうれしかったので「かけっこにでる!!」と意気込んでいました。
当日かけっこに出ましたが、日ごろは走ると息苦しくなるので走らないようにしていたのですごく遅く、とてもみんなから遅れてゴールしました。

一人で走っているとき「風紺紺ちゃん、がんばれ~」と放送で何度も言わ

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幼稚園は地獄のはじまり

よく入院したり、体調が悪くなって病院に駆け込むような生活だったそうですが、幼稚園に行かせたいという母親の強い要望でキリスト教系の幼稚園にいきました。

その幼稚園に決めたのは母が通っていたからとキリスト教であれば心疾患があっても受け入れてくれる可能性があったので問い合わせてみたそうです。結果は受け入れ可能とのことでした。

そのころの私は血液循環が悪く、チアノーゼが爪、唇、頬に出ていました。
爪も

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しばらくしてわかったそうです。

しばらくしてわかったそうです。

母が私を出産したときには心臓疾患を産婦人科医はわからなかったそうです。その後、風邪をひいたということでかかりつけの町医師に受診したところ聴診器を当てて飛び上がり、すぐに救急車で大きい総合病院に行き、先天性心臓病ということがわかりました。

当時は
・両大血管右室起始症、完全型心内膜欠損症、肺動脈狭窄症、無脾臓症
と病名がつけられたそうです。

小さいときは救急車で運ばれ入院することがしばしば。

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はじめまして。

風紺紺(かぜこんこん)と言います。

私は先天性複雑心疾患を抱えています。

それだけではなく、毒親毒親戚に囲まれ育ち、大変な生きにくさを感じていました。

自分が毒親育ち、機能不全家族のなかで生きてきたことは成人してしばらくして気づき、今は毒親から離れて4年目です。

まだまだトラウマや怖いこと、無意識に避けていることがたくさんありますが、同じような境遇の方がいたら参考になったらいいなと思い、今

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