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絶交するか仲良くするか

先天性心疾患の子どもたちが夏のキャンプに行ったり、集まって情報交換をできるように「心臓守る会」という団体がありました。
サマーキャンプには医師、看護師、救急車が同行して日ごろできないことを思いっきりできるようにしてありました。
私も毎年とても楽しみにしていました。

そこで私は年が近い兄弟と仲良くなりました。お兄ちゃんで私より2つ年上の「なき君」と同い年の「みさちゃん」でした。
母親同士もなくよくなり、私とみさちゃんは同じ幼稚園に入りました。

幼稚園ではみさちゃんと違うクラスになりました。


ある日、同じクラスで私のことをいじめていたるみちゃんがクスクス笑いながらお友だちと一緒に私に近づいてきました。
「みさちゃんと仲よくしているよね。みさちゃんと絶交したら私たち仲良くしてあげるけど、どうする?みさちゃんと絶交しなかったら私たちと絶交だよ☆」とにこにこ笑って私に言ってきました。

私はこのいじめが終わるのと仲の良い友だちと絶交するのを天秤にかけさせられました。でも絶交なんてできないと思い

「あんたたちと絶交する」と言い、絶交のポーズをしてみんなと絶交のポーズをしました。(両手の人差し指をくっつけたものをチョップの方をした手で切っていくこと)

「あ~またいじめられる日々が続くのか」とうんざりしましたが、仲間に入れてもらったところで仲良くはしてくれないだろうと子ども心にわかっていたのでみさちゃんと絶交することを選ばなかった自分をよかったと思いました。

これからクラスでのいじめはひどくなっていきますが、倉庫に隠れたり図書館に籠ったりしながらやり過ごしていました。

一番いやだったのは私がいじめられてるところを担任のシスターがとてもうれしそうにニヤニヤしながら見ていることでした。

結構過酷だった幼稚園時代もそろそろ終わりを迎え卒園式では解放されるということでとてもうれしい気持ちがあったのを覚えています。

でも幼稚園卒業とともに小学校はどうするか問題がふりかかってきました。

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