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タワマン

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西神北口への軌跡_タワマンレビュー黙示録002

西神北口への軌跡_タワマンレビュー黙示録002

21世紀に入り、
様々な口コミ・レビューが百花繚乱の様相を呈している。

口コミがクラウドを乱れ飛び、
時に数値化されたデータが人心を惑わし、時に入魂の言の葉が迷える人の決断を後押しし、人の世に混迷と彩りをもたらしている。

中でもタワーマンションに対する口コミ・レビューが興味深い。
タワマン自体が21世紀の新しい概念であり、手探りでの口コミ・レビュー作成がなされているのが現状。
そこで繰り広げら

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タワマンが衰退と破滅の象徴であるランドマーク_バベルの塔を待つ「ハードシンギュラリティ」

タワマンが衰退と破滅の象徴であるランドマーク_バベルの塔を待つ「ハードシンギュラリティ」

タワーマンションは銀行の跡地に建設されるケースが多い。
IT・AI化によって銀行が業務縮小を余儀なくされ、その結果として出来た空き地にタワマンが建立されるケースが多い。
つまり、タワマンとはAIによって雇用を奪われていく人類のランドマークなのだ。

本記事の趣旨骨子は以上。

それでは詳細の解説に移ろう。

妄想から大発見の幕が上がり

筆者には2つの「仕様上」の住処がある。
上記2つのタワーマン

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タワマンレビュー黙示録_摩天楼を描ける真実たち

タワマンレビュー黙示録_摩天楼を描ける真実たち

21世紀に入り、
様々な口コミ・レビューが百花繚乱の様相を呈している。

口コミがクラウドを乱れ飛び、
時に数値化されたデータが人心を惑わし、時に数値化されたデータが人の決断を後押しし、
人の世に大いなる混乱とささやかな彩りをもたらしている。

中でもタワーマンションに対する口コミ・レビューが興味深い。
タワマン自体が21世紀の新しい概念であり、手探りでの口コミ・レビュー作成がなされているのが現状

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新関西将棋会館12月3日オープン/最終視察の流儀

新関西将棋会館12月3日オープン/最終視察の流儀

柿落としが12月3日に迫っている新関西将棋会館。
高槻市の新たな名所としても期待を集める中、聖地誕生へカウントダウンも大詰めだ。

2024年12月某日。

我々は最後の視察を敢行した。

「専用改札」完備

我々はいきなり洗礼を浴びた。

JR高槻駅の「西改札口」が「最寄り改札」だと調べはついていたが…、
まさかまさか改札名すらも忖度力で変更になっていたとは思わなんだで。

「将棋会館口」

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失われた記念碑/タワマン/静かなるカタストロフ

失われた記念碑/タワマン/静かなるカタストロフ

タワーマンションといえば華やかな印象がある。
「街のランドマーク」とあたかもコピペのように形容されてチヤホヤされがちだ。
だが実際のところ、タワーマンションとは「衰退の中での合理化」としてのランドマークではないだろうか。

本記事ではタワーマンションの背景を紐解き、タワマンの「衰退の中での合理化」という側面を抉っていく。

工業の空洞化

タワーマンションができる一つの要因が「工業の空洞化」だ。

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タワマン/「華やかなる衰退」のランドマーク

タワマン/「華やかなる衰退」のランドマーク

タワーマンションは「繁栄の象徴」として捉えられがちです。
その一方で、
タワマンは「衰退の象徴」として捉えることも出来ます。

本日の記事では、1600文字時間にて、タワマンが衰退の象徴となるメカニズムを説明していきましょう。

大阪「本町」のケース/ビジネステナントの空洞化

このところ大阪の中枢を担う「本町界隈」でもタワーマンションが次々と施工されています。

大阪には「大阪梅田」と「大阪難波

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くずはモール/京阪のヤバい大型ショッピングモール

くずはモール/京阪のヤバい大型ショッピングモール

くずはモールは大阪府枚方市にそびえる大型ショッピングモール。
京阪電車・樟葉駅から徒歩1分という好立地。
いわゆる駅直結型のショッピングモールだ。

あのショッピングモールの始祖たる「つかしん」の蹉跌からしっかり学んでいる。

鉄道2社2路線3駅という好条件にも関わらず、徒歩距離があまりに遠く険しく、「つかしん」は創業以来40年間オールタイム、ヤバい状況で闘っている。
そんな「つかしん」を他山の石

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大阪から日本を省えりみる/地図なき世界のセンキョ

大阪から日本を省えりみる/地図なき世界のセンキョ

大阪は吹田市でも選挙戦がたけなわを迎えている。
候補者は連日駅前駅チカなどで演説を行なっている。
だが、駅からものの10分も歩けば大阪の本性があらわになってしまう。

大阪には地図がないのだ。

ネオリベラリズムの草刈場

日本でも中心と周辺の二極化が進んでいる。

東京とそれ以外の二極化。
都市部とそれ以外の二極化。
駅チカとそれ以外の二極化。

中心にモノ・ヒト・カネが集まり、周辺のモノ・ヒト

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駅徒歩30分のタワマンが、なぜバカ売れするのか?

駅徒歩30分のタワマンが、なぜバカ売れするのか?

タワーマンションと大型ショッピングモールはいまや街おこしの切り札だ。
人口増加によってもたらされる福音は多い。
だが光あるところには必ず影がある。
今日はタワーマンションの光と影をざっくりと言語化してみよう。

そして、これからタワーマンションがどんどん郊外化していく意外なメカニズムを本邦初公開しよう。

繁栄へのプラチナチケット

タワマンが出来ると最寄駅との間に人の流れが約束される。
1000

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パークタワー南千里丘/特急いらずのタワマン【タワーマンション黙示録001】

パークタワー南千里丘/特急いらずのタワマン【タワーマンション黙示録001】

タワーマンションには街を一変させる力がある。
タワマンは良くも悪くも街のありようを大きく変えてしまうのだ。

奇しくも、20世紀末に登場した20階建て以上の集合住宅をタワーマンションと呼ぶ。
タワマンは大型ショッピングモールと並ぶ21世紀におけるシンボリックな建造物なのだ。

今日はその中でも刮目すべき希少なタワマンを紹介しよう。

特急の止まらないタワマンステーション

タワーマンションといえば

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大阪梅田で暮らす/「トシチカ」生活の舞台裏

大阪梅田で暮らす/「トシチカ」生活の舞台裏

大阪梅田の再開発にこれまでと異なるベクトルがかかっている。
従来、大阪梅田といえば働く街だった。
ところが、今般の再開発では大阪梅田を住む街としても再開発しているのだ。

果たして大阪梅田で住む暮らしというのはどんなものなのだろうか。

なぜ淀屋橋方面に地下街が広がらないのか?

いきなりマニアックな問題提示で申し訳ない。
だが、これは非常に重要なことだと思うのだ。

大阪梅田の地下街はのっぴきな

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駅の上の雲/諜報、タワマン、司馬遼太郎 失敗の本質

駅の上の雲/諜報、タワマン、司馬遼太郎 失敗の本質

郊外のイオンが夢の島だった00年代。
駅チカのタワマンを目指す10年代。
昨今の我が国において、目指すべき場所がころころと移ろうことは既に述べた。

しかしながら、イオンであれタワマンであれ我々が目指そうとしているものは卑近(ひきん)なものばかりとなっている。
大日本帝国の時代において、我々が目指していたものは恒に国家の枠外にあった。
だが大東亜の敗戦以降、我々はすっかりうちに閉じこもった。
わけ

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タワマンが貧困の象徴であるマンモス級の理由

タワマンが貧困の象徴であるマンモス級の理由

太字部分だけ覚えちまえば朝イチで賢者になれる。
実は目次を見るだけでも賢者を語れる。
そんな小賢しい情報を発信していくこのコーナー。

今日は「タワマンが貧困の象徴であるマンモス級の理由」と題してチョチョイとやっつけちゃいましょう。

お手伝いさんはどこに行った?

昭和の時代には「お手伝いさん」がいる家がそれなりにありました。
ですが、現在ではもはや絶滅危惧種と言っていいでしょう。
では、お手伝

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