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三文小説

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#ショートショート

君の包丁を投げたい (800字小説)

1 包丁を投げたい 包丁を投げたい。この数年、そんな妄想に取りつかれていた。 ダーツみた…

カワック
3年前
32

『善と悪』 (1000字小説)

≪ゾロアスター教≫ ペルシャの民族宗教を善悪二元論で体系化したもの。 光の神・善神アフラ…

カワック
3年前
28

ツッキーと私  (1800字小説)

ツッキーは人の話を聞かない。 いつも うんうんと言って聞いている風だけど、実は全然聞いて…

カワック
3年前
40

堕山菜  (1300字小説)

「 山菜になりたい 」と思っていたら、本当に山菜になってしまった。 山菜に幻想を抱きすぎ…

カワック
3年前
31

シン・エリック・デレラ(3000字小説)

※このお話は「自分の子供が主人公になる絵本の作成サービス」を始めた友人(下記リンク参照)…

カワック
3年前
37

逃走と初恋 (2000字小説)

 中学2年生のタクトは同じクラスのナナミに恋焦がれていた。2人は友達というほどの関係では…

カワック
3年前
42

白い夢  (800字小説)

昼間の夢は背景が白い。夢の中で私は世界の理想を聞かれた。夢の住人は名をユメといった。この世のすべては嘘だと、ユメは言う。 私 「好きな人たちに囲まれていたい」 ユメ「人のつながりはすべて点でありすべて嘘」 私 「ストレスの少ない社会がいい」 ユメ「ストレスのような不快感は人の脳の欠陥か、あるいは危機察知のアラーム。人の欠陥は受け入れるがこのアラームは代替可能。よってすべて嘘」 私 「怒っている人が少ない社会がいい」 ユメ「怒りは真の危機を察知するためのアラーム。これも代

アオ  (1500字小説)

私の言葉を分かる人がいない。 仲間がいない。 私の孤独や、どこかに消えていく言葉を 見える…

カワック
3年前
41

おばあちゃんとおにぎり  (1800字小説)

 僕には一緒に住んでいるおばあちゃんがいた。やさしくて大好きだった。おばあちゃんは僕を「…

カワック
3年前
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夜を歩く  (1500字小説)

 子供の頃は、悪い人間じゃないといけなかった。「真面目な奴は面白くない」というのが彼らの…

カワック
3年前
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