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#アイデア
【全文公開】 聞き手に「話をもっと聴きたい」と思わせる、1分間スピーチの作り方
私が共同代表を務める産学連携「ユーザー・イノベーション・ラボ」が、2年連続で日本マーケティング学会のベストポスター賞を受賞しました。
受賞できた秘訣の一つに、約250名の参加者の前で行った「1分間プレゼン」があります。
1分間で、いかに「話をもっと聴きたい」と思ってもらえるか、そう考えてプレゼン内容を練り上げました。
今回は、1分間スピーチの原稿を全公開するとともに、相手に「もっと聴きたい」
人は、自分の欲しいものを知らない。|新規事業のツクリカタ
お客様が欲するものを提供する。これはマーケティングの基本です。しかしヘンリー・フォード氏は言いました。「もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、彼らは『もっと速い馬が欲しい』と答えていただろう。」と。
■人は自分の欲しいものを知らない車のない時代。
馬車が移動手段だった時代に、車を欲しいというお客さんがいないにもかかわらず、ヘンリー・フォード氏は車を作りました。そして、お客さんは「こんな便利な
「競合プレゼンはやめたほうがいい。」僕がそう考える理由を、プレゼンします。
あなたは「競合プレゼン」なるイベントに参加したことがあるだろうか。
僕のいる広告業界では、この競合プレゼン(通称:競合/競合コンペ)なるイベントがしょっちゅう行われている。
と言っても、イベントの主催者はクライアントで、僕たちはその参加者にすぎない。
僕たちの仕事のはじまりは大きく2パターンあり、競合プレゼンをせずにはじまる「指名」と、競合プレゼンからはじまる「競合」だ。
少し特殊なケース
モノ視点から顧客視点へ。発想を変えるための簡単なクイズ
突然ですが、クイズです。
ある登山道に、トイレがありました。
非常に汚く、登山客からクレームがたくさん来ていました。そこで、山の管理会社は、重い腰を上げてトイレを改修することにしました。
どうせ変えるならとことん最新式にしようと大奮発。温水洗浄便座機能はもちろん、自動開閉、抗菌仕様で、紙も完備。ぬくもり感じるヒノキ造りの、ピカピカなトイレができました。
ただし、1つだけ問題があります。それ