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#アイデア

【全文公開】 聞き手に「話をもっと聴きたい」と思わせる、1分間スピーチの作り方

【全文公開】 聞き手に「話をもっと聴きたい」と思わせる、1分間スピーチの作り方

私が共同代表を務める産学連携「ユーザー・イノベーション・ラボ」が、2年連続で日本マーケティング学会のベストポスター賞を受賞しました。

受賞できた秘訣の一つに、約250名の参加者の前で行った「1分間プレゼン」があります。

1分間で、いかに「話をもっと聴きたい」と思ってもらえるか、そう考えてプレゼン内容を練り上げました。

今回は、1分間スピーチの原稿を全公開するとともに、相手に「もっと聴きたい」

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人は、自分の欲しいものを知らない。|新規事業のツクリカタ

人は、自分の欲しいものを知らない。|新規事業のツクリカタ

お客様が欲するものを提供する。これはマーケティングの基本です。しかしヘンリー・フォード氏は言いました。「もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、彼らは『もっと速い馬が欲しい』と答えていただろう。」と。

■人は自分の欲しいものを知らない車のない時代。
馬車が移動手段だった時代に、車を欲しいというお客さんがいないにもかかわらず、ヘンリー・フォード氏は車を作りました。そして、お客さんは「こんな便利な

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発想が広がらない時に役立つ、アイデアの「綿毛構造」

発想が広がらない時に役立つ、アイデアの「綿毛構造」

新しいアイデアが思いつかない・・そんなことありますよね。私も入社したばかりの日々は、常にその悩みを抱えていました。

その後、数々の現場を経験したことで、発想のコツが多少は身についたような気がします。また、学生や若手社会人を対象に、アイデア発想法についてお話しする機会も増えてきました。

そのような場では、参加者の多くは「埋めればアイデアが生まれるフレームワーク」のようなものを期待します。もちろん

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社員・メンバーにおもしろいアイデアを考えてもらうためのワークショップにするための、3つの仕込み(2/3)

社員・メンバーにおもしろいアイデアを考えてもらうためのワークショップにするための、3つの仕込み(2/3)



こちらの続編です。だいぶ続編が遅くなってしまった、、第二回は<当日設計>今までにないアイデアを思いつく思考のステップを辿らせる、です。第二回もよろしくおねがいします。

👇 前回はこちらワークショップをやる意味=視点を交換する設計の話をもう少し細かく書いていきたいと思います。まず最初にそもそもワークショップとはという話からしてみます。

そもそもなぜワークショップなのか?それは集団のほうがア

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「競合プレゼンはやめたほうがいい。」僕がそう考える理由を、プレゼンします。

「競合プレゼンはやめたほうがいい。」僕がそう考える理由を、プレゼンします。

あなたは「競合プレゼン」なるイベントに参加したことがあるだろうか。

僕のいる広告業界では、この競合プレゼン(通称:競合/競合コンペ)なるイベントがしょっちゅう行われている。

と言っても、イベントの主催者はクライアントで、僕たちはその参加者にすぎない。

僕たちの仕事のはじまりは大きく2パターンあり、競合プレゼンをせずにはじまる「指名」と、競合プレゼンからはじまる「競合」だ。

少し特殊なケース

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頭がこんがらがってしまった時に、立ち戻るべき2つの原点

頭がこんがらがってしまった時に、立ち戻るべき2つの原点

日本広告学会のクリエーティブ委員会に所属しており、学生向けのアイデアコンテスト「学生広告クリエーティブ賞」の審査委員長も担当しています。

以前、コンテストの審査基準についてnoteに書いたのですが、たくさんの「スキ」を頂きました! 本当にありがとうございます🙇‍♂️

今年のコンテストも、無事に終わりました。

全114件の応募作品のうち、なんと、金・銀・銅の上位3チームが同じ大学、同じゼミの

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足りない点ばかりに目がいってしまう人に読んで欲しいnote

足りない点ばかりに目がいってしまう人に読んで欲しいnote

今年も終わりに近づき、そろそろ来年の計画を考える季節ではないでしょうか。私のところにも、来年度のブランド戦略を考えたい・・という相談が増えてきました。

さて、みなさんは、来期の戦略を考える時、どこから考え始めるでしょうか。今期の課題でしょうか。それとも、未来予測でしょうか。

私は、このような節目のタイミングでは、商品やサービスの「良い点」について改めて考える時間を持つことをおすすめします。

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発想のヒントは、日常で感じる「違和感」の中にある

発想のヒントは、日常で感じる「違和感」の中にある

上司や先輩から、「なんかいいアイデアない?」と聞かれて困ったこと、ありませんか?

私は、入社したばかりの頃によく会議で先輩から言われて、なかなか答えられずに悔しい思いをしていました。

そんな時に、ある先輩から、発想力を鍛えるためには2つの方法があると教わりました。

1つ目は、ヒット商品を実際に体験して、分析することです。

流行っているものには、多くの人の心を捉える理由があります。自腹で体験

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モノ視点から顧客視点へ。発想を変えるための簡単なクイズ

モノ視点から顧客視点へ。発想を変えるための簡単なクイズ

突然ですが、クイズです。

ある登山道に、トイレがありました。

非常に汚く、登山客からクレームがたくさん来ていました。そこで、山の管理会社は、重い腰を上げてトイレを改修することにしました。

どうせ変えるならとことん最新式にしようと大奮発。温水洗浄便座機能はもちろん、自動開閉、抗菌仕様で、紙も完備。ぬくもり感じるヒノキ造りの、ピカピカなトイレができました。

ただし、1つだけ問題があります。それ

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