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日常・雑記

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こっちのせりふ

こっちのせりふ

 今年だけで6度の入院をし、3度の手術を受けた。
 本日はそんな6度目の退院日。今回に関する病気2件に関して通院した数、検査を受けた数も含めると、かなりの日数、回数を費やしたことになる。

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【メモ】採点方法について

【メモ】採点方法について

 先日キングオブコント2024が開催され、ラブレターズが優勝した。

 個人的な好みとしてラブレターズが優勝してくれたのは嬉しかった一方、確かに採点が難しい大会だったなと思う。過去の大会と比較しても致命的に「スベっている」ものが一つもない一方、投票制であれば誰かに満票が入るような「圧勝」という感じでもなかった。客観的な出来不出来の差が少なく、点差がつきにくかったのもやむを得なかったのかなと思う(キ

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Evil Key

Evil Key

 5月に3週間ちょい、8月も合計3週間弱、そして今月も入院スタートだったりするので、今年だけでも既に7週間ほど、病院のベッドで過ごしていることになる。
 基本的には個室にはせず、別料金のかからない大部屋で暮らしている。手術直後などを除き、基本的には誰かしらと同じ部屋にいるというわけである。そして大病院であること、必ずしも長期入院というわけではなく、検査やナントカ療法で1泊だけ、なんてケースも珍しく

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「勝てない」と思った漫画の話

「勝てない」と思った漫画の話

 今の私は漫画をあまり読まない。特定の漫画家や、たまに興味本位で手に取るぐらいで、年10冊も読めば良いほうだろうか。アニメのほうはサブスクリプションサービスにあるものをまとめて観たりするが、『カイジ』や『バキ』、『男塾』に『ジョジョ』など、いかにも男受けしそうなタイトルばかりが並ぶ。
 漫画を読まないことに特段のポリシーがあるわけでもなく、自然にそうなっていったというだけの話である。むしろ学生時代

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2017年12月30日。石巻でTHA BLUE HERBのライブを観に行った時の話。

2017年12月30日。石巻でTHA BLUE HERBのライブを観に行った時の話。

 日本の場合、40歳男性のうち、1年間に死亡する人間は10万人に1人に満たない程度だという。日本の40〜44歳男性の人口は416万人程度だから、40歳男性の数は÷5をして83万人というところ。単純計算で8人ということになる。この8人のうちの1人に自分がなるとは、「普通」の男性は思わないだろう。

 しかし私は2017年、34歳の年、ある特定疾患(治療法が確立していない難病)を悪化させていた。当時そ

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40歳と老眼鏡

40歳と老眼鏡

 少し前から目の調子が悪いとは思っていた。

 受験勉強で急激に視力を落とした大学の時以来、基本的には眼鏡着用で過ごしていたのだが、ここ何年か、「眼鏡をかけないほうがかえってよく見える」ということがちょくちょくあった。たとえば美術館で作品を観るときも、眼鏡越しに作品を観るのではなく、上目遣いで作品を観てしまったり、鬱陶しくなって眼鏡自体を外してしまうこともある。

 今考えればそれが老眼の始まりだ

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両刃の嗅覚

両刃の嗅覚

 地元から電車で移動し、新宿駅に降り立ったとき、
「こんなに…だったのか!」
 と、その匂いに驚いた記憶がある。
 昨春、「コロナ禍」というものに世間的に一区切りがつけられ、マスクの有無にそれほど目くじらを立てなくて良くなった頃の話だ。どんな匂いかはあえて表現しないが、一言で言うならまさに「都会の匂い」だった。

 新宿には美術館もライブハウスもあり、そこまで頻繁ではないが過去に何度も訪れている。

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電車遅延と「お待ちどおさま」

電車遅延と「お待ちどおさま」

 ある日の帰り道。
 その日はやたらと電車の遅延が続いた。ある路線では信号機故障、また別の路線では車両点検… という風に。

 私が乗った電車内でも車掌から、「少々見合わせます」というアナウンスが入ってきた。どうやらある踏切で、自転車の立ち往生があったらしい。人身事故などの大きな遅延ならまだしも、これぐらいなら遅延といってもたかが知れている。別に急いでいるというわけでもなかったので、私は
(そんな

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うどんの好み

うどんの好み

 あれは小学校4年生か5年生の頃、ほぼ毎朝を言っても良いぐらい、うどんを食べていた時期がある。
 なぜそんなにうどんにハマっていったのか、今考えても思い出せない。当時からしても「なんでこんなに食べるようになったんだろう…?」と、我ながら不思議に思っていたぐらいだ。

 食べ方は常にざるうどん。シマダヤのうどんを茹でて、当時、家にあったガラスの、表面がザラザラの器に盛って食べていた。もう30年も前の

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意義あり?異議あり! - 急に手元に増えた辞書に溺れる夜。

意義あり?異議あり! - 急に手元に増えた辞書に溺れる夜。

 この文章を書いてる本日、毎年夏に新日本プロレスが開催している大型リーグ戦「G1 CLIMAX(G1)」の出場選手が発表された。

 今回の最大の特徴は通常の推薦方式の選抜に加え、AB各ブロックの、各1枠ずつが予選で選抜されること。各ブロック6人ずつ、合計12人が最後の2枠を競うこととなっている。

 その中で、G1への連続出場を続けている棚橋弘至選手が本戦ではなく、予選出場となったらしい。確かに

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時には嫌われるつもりで - 美術の「感想文」と自分らしさについて

時には嫌われるつもりで - 美術の「感想文」と自分らしさについて

 自分がInstagramで美術展の「感想文」を書き始めた頃の話。

 私のアカウントは当時、日記ブログのような使い方で、美術展の感想文を書くことはあったが、大半は行った音楽ライブ(ほぼハードコア・パンク系)やらプロレスの興行の話、さらに購入した音源の記録だったり、旅行の時の写真やら日常的な食事の写真を並べていた。

 言ってしまえば雑多なアカウントだったわけだが、今みたく美術一本勝負!みたいなコ

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美術好きになることと、音楽の趣味が多少変わることについて。

美術好きになることと、音楽の趣味が多少変わることについて。

 美術鑑賞の際、耳栓代わりにイヤホンをすることはあるけど、基本的に音楽は全く聴かない。大したポリシーがあるわけじゃなくて、単に私の場合、感想文用のメモをしたり頭の中で言葉がぐるぐるしていたりして、そのうち音楽が邪魔くさくなって…というのが実情だ。
 音声ガイドは美術鑑賞に変化が欲しいときに使うが(たとえば過去に複数回鑑賞したことがある画家の展覧会など)、初見では基本的に使わない。

 年齢的なこと

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99人のため、1人のため

99人のため、1人のため

 気がついたら4年半ほど、Instagramで続けている「美術展の感想文」。
 元々は美術を勉強したい自分に向けてのメモみたいな感覚で始めていたそれだが、気がつけば「読んでます」と言われるようになり、私自身もナントカがおだてりゃ…で通信芸大に行き、学芸員資格も取得し、noteにも(目標とする頻度には全然足りないが)定期的に記事を投稿できるぐらいにもなってきた。

 一方でがっつりSNSの枠で投稿を

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関西弁警察

関西弁警察

 まず、私は関西人ではない。
 茨城県に生まれ、千葉を経て、3歳の頃に神奈川県の湘南エリアに越してきた。両親はおろか、親族にも関西圏出身・在住の人間はいないようである。湘南にもいちおう方言はあるが、その影響もほとんど受けておらず、基本的には標準語に近い言葉を話している。

 そんな生粋の関東っ子な私だが、子供の頃、突如としてテレビで、自分とは明らかに違う日本語を話す人たちが出てきた。
 その言葉と

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