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夫婦・親子・家庭・家族「マジビト」

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「生ぐさボウズ」の中から、夫婦・親子・家庭・家族についての記事をまとめています。
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2020年11月の記事一覧

一つの身体の中に養殖と天然が同居する

一つの身体の中に養殖と天然が同居する

20200922

娘と妻と釣りに行った。

娘と妻が楽しんでいること、そしてその様子をみて楽しむ僕を思いながら、ふと、“養殖”としての体験と、“天然”としての体験があるかもなとピンとくる感じがある。

釣り堀に、そこで釣られるために育てられた、魚を釣りに行く。

釣り堀で釣る。釣れた/釣れないで一喜一憂する。それは“養殖”の、人工の体験。

一方で、生物学的に、人間とは断固

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親はかならず子を抑圧してしまう

親はかならず子を抑圧してしまう

20200921

「娘さんがギャルになったらどうしますか?」と妻が患者さんにきかれたらしい。

娘の陽気さと、我が家の生活の浮世離れ感とがあわさって、反動でのパリピってありそう〜とか思ってしまう。

一呼吸おいて、ふっと、まあそれはそれでええやん!という結論にいたる。

大学時代に割と身近にあったけどなじめなかったクラブ文化を、娘から教えてもらえるチャンス。
それだけ

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これがあるから大丈夫なのか、これがあってもなくても大丈夫なのか、それが問題だ

これがあるから大丈夫なのか、これがあってもなくても大丈夫なのか、それが問題だ

20200920

先日娘をつれてお絵かき教室にいった。

音楽教室に行かなくなったので、なんか行きたいとかあるかやあ?と話してるうちに、お絵かき教室の見学でも行ってみるかねとなった。

幼児向けのクラスってわけではなくって、小学校くらいから大人までゴチャ混ぜのクラスで10名程度。

その中の数名は、日頃所属してるコミュニティで、どうやらうまくいってない人らしい。先生の接し方や付

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いつもの関心を掘っていったらそこには好きじゃないはずの親がいた

いつもの関心を掘っていったらそこには好きじゃないはずの親がいた

20200917

昨日、朝。なんだか急に疲れがきた。

アレ何やるんだっけ?と焦点が一気にあわなくなる感じがした。
けっこうひさびさの、どんよりした感じ。

自分でやりたいと思ってたことの量というかペースを、すこしあげすぎたのかもしれない。

そのブレーキが一気にかかったというか。

やりたいと思ってたことよりも、やらなきゃが先行してしまったことに対する、体からの

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当たり前を当たり前にしなくてもいいっていう当たり前

当たり前を当たり前にしなくてもいいっていう当たり前

20200914

昨日ひさしぶりの友だちと話をした。
早稲田大学繊維繊維研究会がきっかけの面々。4,5年ぶりとか、10年ぶりに近い人もいた。

みな女性で、それぞれ年齢をかさねていた。結婚だったり子育てだったりに、気になることが多くあるみたいで、妻と娘と犬と僕との間柄について話を聴いてもらう感じになった。

(僕は定期的に女性しかいない会に、男一人ポツンと参加することか

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ありがとうと余計なお世話

ありがとうと余計なお世話

20200913

子どもは親をえらんで生まれてくる。

そのてのことばの並びが僕は苦手です。食べようと口にしてもはきだしてしまう感じがある。

生んだ者たちと生みおとされた者。

親と子の関係っていうのはそれ以上でも以下でもない。

親と子ほどに、ドラマティックで、感動的に、暴力にみちた間柄を、僕は知らない。そこに甘美な夢はない。

自分のあずかり知らないところ

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育つことを保つ

育つことを保つ

20200909

娘の小学校どうするかねえ、と妻と話す。
それでしみじみと、保育園ってありがたいなあって話になる。

育つことを保ってくれる園。
これ以上望むことがあろうか。

学校は教育なんだと思う。教えて育てる。
僕の親も、妻の親も、学校の先生だった。

僕の父親は高校の先生。妻のお父さんは小学校の先生。

懸命に働く姿も、消耗しきった姿も、みてきた。
だからこそ感じてしま

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ポイ捨てできる愛を

ポイ捨てできる愛を

20200908

娘が「音楽教室行かない!」と言い出した。

話を聴くと「楽しいけど行かないの!」ということらしい。
なんのこっちゃはわからないが行かなくなった。

娘の移り変わりは、学びというか、次のステップにつながるチャンスを必ず連れてきてる。そんな実績がある。

妻や僕などの大人側は予定通りやりたかったりするから、最初はえー!ってなるけど、後々思えば、ういの行動が正

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あいこのよろこび

あいこのよろこび

20200907

娘のういと、このところよくジャンケンをする。

「やったーあいこだ!」とよろこぶ。
手の形がおなじだったことに歓声をあげる。

手を自分が出して、僕も出してってことを、それは楽しそうに受け容れているようにみえる。

グーも、チョキも、パーも、相対するものにむける武器ではある。

でもういには、その武器をくらべて勝つとか負けるとかへの興味が全然ない。

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華麗なる分業のための孤独

華麗なる分業のための孤独

20200904

昨日朝ごはんで食卓についているとき、娘のういが妻に言う。

「隣に来ちゃダメ!いま一人でいる練習してるの!」

娘への対応ってことをかえりみると、体力がついていく限りに、甘やかしてきた自負がある。たぶんそれは妻も(というか体力的にははるかに妻への負担が大きかった)。

甘やかすというか、娘を認めるように意識していた。

こちらの都合で娘の都合を、できうる限

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明日はどんな日

明日はどんな日

20200827

「あしたはどんな日になるかな」
と娘のういは、寝る前によくたずねるようになった。

ハム太郎のロコちゃんスタイルで返す。
「今日もとってもたのしかったね。明日もも〜っとたのしくなるよね、うい太郎」

ロコちゃんは番組のおわりに、寝る前にハム太郎とそんなことを話す。

(これのことを書こうとおもって動画みると、ロコちゃんは寝る前に、その日あったたのしい思い出を日記に書いてい

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