明日はどんな日
20200827
「あしたはどんな日になるかな」
と娘のういは、寝る前によくたずねるようになった。
ハム太郎のロコちゃんスタイルで返す。
「今日もとってもたのしかったね。明日もも〜っとたのしくなるよね、うい太郎」
ロコちゃんは番組のおわりに、寝る前にハム太郎とそんなことを話す。
(これのことを書こうとおもって動画みると、ロコちゃんは寝る前に、その日あったたのしい思い出を日記に書いている!なんとステキな、現代社会とうまくつきあえそうな習慣!)
まあ、ういの場合は「明日は保育園お休みの日だよ」の一言を、待ちに待っているんだとは思う。
ういは毎日とても幸せそうにみえる。
特にこの半年ほど。会社をやめ、時間の使い方を大幅に変えた。自身の心身の健康、妻と娘がすこやかであることへリソースのほとんどを割くことに舵をきった。
ぼくとの時間が増えたことも娘の幸せの要因になっているかもだけど(そうならうれしい!)、
なによりの妻と娘の関わり方が変わったのが大きいだろうと推測する。
妻と娘が、一対一でむきあう時間が、明らかに減った。ぼくを含めた3人の時間と、妻が1人で自分に使える時間が増えた。
妻にわずかずつ余裕がうまれ、娘との時間にもしなやかさが増す。娘の無茶ぶりを、やわらかく受け流しながら適切に返していく(限度こえるとノックアウトです!)。
妻もぼくも、自分が幸せであること、もっと即物的に言えば時間に余裕をもっていることが、こんなにもまわりを幸せにするのかと実感したタイミングだった。
昔、はなまる学習塾を主催している高濱正伸さんが、ヤフーの宮澤弦さんと対談をしている動画をみた。
高濱さんは子育て、夫婦や家庭に関して、力をいれた活動をされている。子育ては1人でしてはいけない、という動画をみて以来、ファンです。
弦さんとの対談でも、主には子育てや育った環境、親子関係の話が主。
その中で特に印象に残っているのが、弦さんのお父さんの話。
「息子が小学校にあがると遊べなくなる!今あそぼう!保育園やめよう!」と保育園をやめさせて、数年間遊んだというエピソード。
お父さんは音楽家で、息子の弦さんに対して「楽しくなかったら音楽やらなくていいよ。音を楽しむのが音楽だから」と伝えていたみたいで、楽しむことへの懐の深さをもっていたらしい。
同じことはできへん!とおもいつつ、楽しむことへの身軽さに憧れる。
娘の言う「明日どんな日になるか」。
その寝る前の言葉は、単純に、ういの言語や認識の能力が変化しただけなのかもしれない。
ただ、今日って日を満喫したから、「よし明日はどうしたろ!」というこころもちになっているのだとしたら、
うれしいなと父親としておもいます。