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岩手編

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岩手県に関する記事やつぶやきまとめ
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#ご当地グルメ

助宗たらの丸干しは過小評価すぎやしないか

助宗たらの丸干しは過小評価すぎやしないか

 北東北の太平洋側のスーパーでは、よくタラの丸干しという干物が売られている。

 丸干しと言っても頭と内臓を取り除いたドレスと呼ばれる状態で干したもので、さらに言えばタラはタラでもよくイメージされる大きなマダラではなく助宗たら (標準和名はスケトウダラ、あるいはスケソウダラ)と呼ばれる大きくても30センチ程度の小ぶりなものだ。
 助宗たらと言われてもピンとこない方も多いかもしれないが、いわゆるタラ

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【岩手県花巻市】「Wildcat House 山猫軒」で宮沢賢治の世界を味わう

【岩手県花巻市】「Wildcat House 山猫軒」で宮沢賢治の世界を味わう

“二人の若い紳士が、すっかりイギリスの兵隊のかたちをして、ぴかぴかする鉄砲をかついで、白熊のような犬を二疋つれて、だいぶ山奥の、木の葉のかさかさしたとこを、こんなことを云いながら、あるいておりました。

「ぜんたい、ここらの山は怪しからんね。鳥も獣も一疋も居やがらん。なんでも構わないから、早くタンタアーンと、やって見たいもんだなあ。」
「鹿の黄いろな横っ腹なんぞに、二三発お見舞いもうしたら、ずいぶ

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【岩手県一関市】厳美渓の団子は空を飛ぶし、ガラスパークは尋常ではない

【岩手県一関市】厳美渓の団子は空を飛ぶし、ガラスパークは尋常ではない

 岩手県の一関 (いちのせき) 市は、宮城県と接する岩手県最南端の街だ。
 世界遺産を有する平泉町と隣接しており、この街も骨寺村荘園遺跡のような重要な遺跡などが残っているほか、舟下りで有名な猊鼻渓 (げいびけい) のような景勝地や温泉など非常に見所が多い街だ。

 その中でも今回紹介するのは厳美渓 (げんびけい)という場所だ。

 渓流といえばつい先日奥入瀬渓流の記事をアップしたほか、何度か触れて

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生のウニを乗せた「ウニ丼」もいいですが、ウニの炊き込みご飯「うにめし」も捨てがたい。見た目こそ地味ながら、一口食べればウニの香りを存分に味わえる料理ということがわかるはず。それにつけても、加熱で甘味が増したウニの旨さよ。
写真は岩手県久慈市の小袖海女センターにて購入したもの。

「山のきぶどう」と改めて向き合う

「山のきぶどう」と改めて向き合う

「山のきぶどう」という、清涼飲料水と健康食品の中間のような飲み物が主に北東北……というか岩手県と青森県の一部にある。個人的には高齢の方が農作業の合間に飲む、というイメージがある。
 製造地である岩手県内ではこれを使ったゼリーが土産物屋に並んでいるので、そちらで知っている人も多いかもしれない。
 これは「ヤマブドウ」という日本在来のブドウの仲間の100%ジュースであり、北東北であればスーパーや道の駅

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