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私の読書録(推薦本)

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私の読書記録、及び、推薦本についての記事です。
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#歴史秘話ヒストリア

【第7冊目】経済発展の理論(シュンペーター)

第7冊目について記述します。

経済発展の理論―企業者利潤・資本・信用・利子および景気の回転に関する一研究〈上〉〈下〉(シュンペーター)岩波文庫

シュンペーターは、オーストリア・ハンガリー帝国生まれの経済学者です。彼は、イノベーションが経済を変動させるという理論を構築しました。この思想は、現代においても受け継がれています。経済発展や経済成長という概念は、彼によって本格的に理論化されました。経済学

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【第6冊目】国家と革命(レーニン)

【第6冊目】国家と革命(レーニン)

第6冊目について記述します。

「国家と革命」(レーニン)岩波文庫

皆さんは、「レーニン」と聞くと、どのようなことを想像しますか?ソビエト連邦が崩壊して、30年近くが経過した今、世界史上の存在となってしまったソビエト連邦の成立に深く関与した革命家というレーニンの名と業績を知っている若い人は、少数派かもしれませんね。

私は、厳密にいえば、いわゆる社会主義者ではないのですが、マルクス・レーニン主義

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【第5冊目】山本五十六(阿川弘之)

【第5冊目】山本五十六(阿川弘之)

第5冊目について記述します。

「山本五十六(上)(下)」(阿川弘之)新潮文庫

「やってみせ 言って聞かせてさせてみて 誉めてやらねば 人は動かじ」

この言葉で有名な、山本五十六は、第26代・第27代連合艦隊司令長官として、日本海軍の艦隊を率いました。私は、五十六の出身校である、現長岡高校の出身で、かつ、五十六の旧姓も「高野」であることから、五十六に非常に共感する部分があります。地元長岡では、

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【きょうの一冊ピックアップ】
國體の本義 (1937年)文部省
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(戦前の思想を考える上での歴史的史料)

【第3冊目】世界史(マクニール)

【第3冊目】世界史(マクニール)

第3冊目について記述します。

「世界史(上)(下)」(ウィリアム・H.・マクニール)中公文庫

皆さんは、世界史を学んだことがありますか?私は、高校時代に、世界史が必修だったので、山川出版社の世界史の教科書で学びました。山川出版社の世界史の教科書は、かなり細かく歴史的事実を記述してありましたので、かなり読み応えのある本でした。日本史と違って、覚えなければならない人名や事件が多かったので、歴史の大

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【第2冊目】歴史哲学講義(ヘーゲル)

【第2冊目】歴史哲学講義(ヘーゲル)

第2冊目について記述します。

「歴史哲学講義(上)(下)」(岩波文庫)

皆さんは、「歴史」というものについて、どのような認識をお持ちでしょうか?一言に「歴史」と言っても、「日本史」「世界史」といった、マクロ的視点から考えることから、「自治体史」「社史」「自分史」といった、ミクロ的視点のものまで、どこに視点を合わせるかによって、さまざまな考え方ができます。学生の皆さんには、「暗記科目」「点取り教

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【第1冊目】Oxford数学史(共立出版)

【第1冊目】Oxford数学史(共立出版)

第1冊目の本について記述します。

「Oxford数学史」(共立出版)

皆さんは、「数学」というものについて、どのようなイメージをお持ちでしょうか?「ピタゴラスの定理」?「サイン・コサイン・タンジェント」?「微分・積分」?どれも、有名な概念ですが、一方で、「苦手だなあ・・・」とアレルギー反応を示す方もいらっしゃるでしょう。

数学にも、長い歴史があり、古代の社会から、人間は「数」に関する概念を構

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