英語屋さん

英語に関するあれこれを書いてます。なにとぞ。

英語屋さん

英語に関するあれこれを書いてます。なにとぞ。

マガジン

  • 初学者の英文法

    このシリーズでは英語初心者が英語への抵抗感をなくすことを目標に書いていきますので細かな例外や難しいところは基本的に書きません。そこのところはご承知ください。

  • 英語を読むコツ

    英語を読む時のちょっとしたコツを紹介します。

  • 単語を語る。

    英単語を覚えやすくする一手間を僕が代わりにご提供します。

  • 文型のすべて。

    多くの人が一度は習ったであろう「文型」の素晴らしさを語る記事です。

  • 少し真面目に言語学

    英語学を専攻している大学生が言語学、特に英語学を中心に面白おかしく書いていきます。内容については、チェックはしてますが間違っている可能性もあるため、そこらへんはご了承の上でお読みください。

最近の記事

初学者の英文法#2「過去形」

今回は過去形について解説していきます。前回の現在形に比べて書くことは少ないので比較的楽な回になると思います。 過去形は過去に起こったことを表す過去形と呼ぶ以上、当然と言えば当然ですが過去形は過去に起こったことを表します。 このように過去に起こったことを表すのが過去形です。 過去形に”今”は関係ないちゃんと解説されていることが少ないのがこの部分です。例えば この英文では「過去に財布を失くした」というだけで、失くした結果「次の日に見つかった」のか「まだ見つかってないからお

    • 「私も」の英訳は?

      突然ですが 「私も」 これを英訳できますか?多くの人は「Me too」と答えると思いますが、この回答は必ずしも正解とは言えません。 実は日本語の「私も」は肯定否定どちらも表せるのに対し、英語の「Me too」は肯定しか表せないんです。 つまり「I like it.」に対して「Me too.」は問題ないですが、「I don't like it.」には「Me too.」は使えません。このやり取りを無理やり和訳すると 「私これ嫌いなんだよね」 「私も好きだよ」 という意

      • 英語を読むコツ③ includingがきたら...

        今回は「including」について解説します。あくまで長文中でどのように出てくるのかについての解説ですので単語そのものや文法については省略させていただきます。 そもそも「including」って?動詞の「include」にingがついて副詞の役割をするものです。いわゆる分詞構文ってやつですが、文法用語は一旦置いておいて、includingは副詞とだけ覚えておいてください。 英文中の「including」例文ではcountriesの後にincludingがあり、直前のas

        • 英語を読むコツ② 「what」がきたら...

          今回扱うのは「what」についてです。 あくまで英語を読む時の「what」についての解説ですので、whatそのものの解説はしません。 Whatは名詞が欠ける合図「what」は疑問代名詞なので、裏を返すと元の名詞がぽっかり抜け落ちるという性質があります。 例を見てみましょう 「buy」の目的語が欠けていますよね。これがwhatの大きな特徴です。 なぜ「what」が大事なのか究極の読解力はほんの少し先の予知能力であるという言葉があるように、読解において、先がある程度想定

        マガジン

        • 初学者の英文法
          2本
        • 英語を読むコツ
          3本
        • 単語を語る。
          7本
        • 文型のすべて。
          5本
        • 少し真面目に言語学
          1本

        記事

          英語を読むコツ① 名詞SV

          名詞SVのパターン書くことがなくなってきてる今日この頃ですが、英語を読む時のちょっとしたコツを何回かに分けて紹介していこうかと思います。 今回は「名詞SV」です。例文をいくつか出してみましょう。 二つとも「名詞SV」の形をしていますか、実はそれぞれ違った文法事項です。 一つ目が「関係代名詞」で二つ目が「倒置」です。 名詞SVを見たら、上記のどちらかです。しかし実際は関係代名詞であることが多いので、「名詞SVを見たら真っ先に関係代名詞を予想する」を徹底してください。

          英語を読むコツ① 名詞SV

          日本の英語教育はどう変わればいい?

          今回の記事では、現在の日本の英語教育に関してのあれこれ書いていきます。あくまで僕個人の意見ですので、ご理解のほどをお願いします。 今の英語教育ってどんなもん?現在、日本の学校で行われている英語教授法は「文法訳読式」と呼ばれるもので、例えば受動態の授業で黒板に「He took a picture.」と書いて、主語と目的語を入れ替えるように矢印を書いて「A picture is taken by him.」と書き換えるような授業です。このやり方の問題点は文法に特化し過ぎていて本

          日本の英語教育はどう変わればいい?

          「to not do〜」は間違いなのか。

          今回は「to不定詞」を扱いますが、to不定詞そのものの解説は一旦置いておいて、なにかと最近話題の「to not do〜」について書いていこうと思います。 そもそも、「to not do〜」とはなんなのか?多くの英語学習者は「to不定詞の否定文はtoの前にnotを置く」と習います。 しかし、最近「to not do〜」という文を目にすることが多々あります。受験の英文なんかでも登場しています。 そもそも間違いなのか?結論から言うと、「間違いではありません」 では、細かい話

          「to not do〜」は間違いなのか。

          「猫の手も借りたい」の正しい英訳は?

          突然ですが皆さん 「猫の手も借りたい」 を英訳できますか? 文字通り訳せば「I want to borrow cat’s hands.」ですが、これは間違いです。というのも、この訳は元の文の意図を一切反映していないんです。 正しく英訳をするに、まず元の文の意味を考えてみる必要があります。「猫の手も借りたい」は「めっちゃ忙しい」という意味ですよね。であれば、英訳した文にも「めっちゃ忙しい」という意味がなければ正しい英訳とは言えません。 「私はとても忙しい。」を英訳する

          「猫の手も借りたい」の正しい英訳は?

          初学者の英文法#1「現在形」

          今回から、英文法の解説を始めようと思います。このシリーズでは英語初心者が英語への抵抗感をなくすことを目標に書いていきますので細かな例外や難しいところは基本的に書きません。そこのところはご承知ください。 現在形とはさて、今回扱うのは「現在形」になります。最初に現在形の基本的な用法を羅列してみましょう。 ・現在の状態・現在の習慣・一般的事実や普遍の真理 上記3つが現在形の基本的な用法になります。ややこしいですが、「現在形」は現在のことだけを表す文法事項ではないんです。 例

          初学者の英文法#1「現在形」

          英語が得意になるには?

          英語に苦手意識のある人のほとんどは、中学生で習う「to不定詞」で躓いたと思います。そしてその後に出てくる関係代名詞で撃沈したという人も多いはず。そこで今回は、なぜto不定詞、関係代名詞で躓くのか?その解決策はあるのか?について書いていきます。 なぜto不定詞、関係代名詞で躓くのか?僕が思うに修飾の仕方の違いです。日本語では原則的に全て前から修飾します。 対して英語は1語なら日本語と同じで前から、2語以上は後ろから修飾するという文法規則があることが原因の一つです。 さらに

          英語が得意になるには?

          関係代名詞の全て。

          今回は「関係代名詞」について解説します。 まずは基本からその1 関係代名詞は形容詞のカタマリ これ英文解釈にめっちゃ大事な考えなので、絶対押さえといてください。 上記の英文はthat以下が形容詞のカタマリでbookにかかってます。 その2 関係代名詞の一覧 表の通り、先行詞と格の組み合わせパターンがいくつかあります。それぞれの例文は以下です。 ※先行詞があれば(表のところの主格の”who”と”which”)thatに置き換え可能です。 ※目的格のwhomは実際はw

          関係代名詞の全て。

          too~to...構文の全て。

          中学生で習うtoo~to…構文ですが、この記事はそんなtoo~to…構文を基礎から発展まで網羅的にまとめたものになります。 まずは基礎から〜すぎて…できない。と訳すように習いますが、これ実はかなり意訳しています。直訳すると …するには〜すぎる と、なります。 なぜこうなるのか確かめるために英文を解釈してみましょう このように第3文型を取ります(tooとto runは副詞なので文型上は無視します)。 to runはtiredにかかる副詞です。tooも同じく副詞で、

          too~to...構文の全て。

          単語を語る。#6「spoil」

          「spoil」の意味は、甘やかす、ダメにする、ネタバレ、(食べ物を)腐らす などなどいろいろありますが、最も根幹にある意味は「ダメにする」です。 一番わかりやすいのは「(食べ物を)腐らす」ですね。食べ物をダメにする、すなわち腐らすということです。 「ネタバレ」も似た理屈で、例えば、楽しみにしていた映画のネタバレをされたら、その映画を楽しめなくなってしまいますよね。これって映画を楽しむことをダメにした(できなくした)ってことですよね。 「甘やかす」を理解するには文化背景

          単語を語る。#6「spoil」

          単複同形名詞とwords

          英語の名詞には「単数形」と「複数形」があります。ほとんどの単語は語尾に「s」をつけると複数形になります。なんとわかりやすい。しかし、中には単数形と複数形で形が一切変わらないものがあります。今回はそういった単複同形の単語を解説していきます。 以前、加算名詞と不可算名詞の解説をしたときに判別法は「形がはっきりしているか否か」という解説をしましたが実は単複同形も同じような理屈で成り立っています。 単複同形の単語として有名な「sheep」を例に見ていきましょう。 さて、加算名詞

          単複同形名詞とwords

          単語を語る。#番外編

          今回は番外編として、ちょっとしたお知らせをします。 もともとこの「単語を語る。」シリーズは単語の暗記に役立つようなちょっとした知識を提供することを目的にしていました。これからも引き続き更新していきますが、より利便性を向上させるために新しくX(旧Twitter)のアカウントを開設しました。 このアカウントの目的は「単語を語る。」シリーズと全く同じで"単語の暗記に役立つようなちょっとした知識を提供すること"です。 単語の意味と覚え方を書いたポストが自動で投稿されるようになっ

          単語を語る。#番外編

          英語学習とモチベーション

          今回は僕が実践してきた英語学習法とモチベーション維持の方法を紹介します。 英語学習その1 単語英語学習で外せないのが、単語です。どんなに英語上級者でも単語は一生ついてまわるので、初手で手を抜くとずっと辛くなるので、基礎単語を覚えるという意味でも英単語暗記に慣れるという意味でも肝心なポイントです。 具体的にどうやるのって話ですが、僕は単語帳を持ち歩くのが嫌な人間なので基本的にスマホのアプリを使っていました。時期や目的に合わせていくつかおすすめのアプリを紹介しておきます。

          英語学習とモチベーション