「to not do〜」は間違いなのか。
今回は「to不定詞」を扱いますが、to不定詞そのものの解説は一旦置いておいて、なにかと最近話題の「to not do〜」について書いていこうと思います。
そもそも、「to not do〜」とはなんなのか?
多くの英語学習者は「to不定詞の否定文はtoの前にnotを置く」と習います。
しかし、最近「to not do〜」という文を目にすることが多々あります。受験の英文なんかでも登場しています。
そもそも間違いなのか?
結論から言うと、「間違いではありません」
では、細かい話をしていきます。大前提としてto不定詞の否定はtoの前にnotを置きます。
「to not do〜」のnotは何者なのでしょうか。答えは「分離不定詞」です。
分離不定詞とはto不定詞のtoと動詞の原形の間に副詞が入ることです。
例えば「to listen」はよくあるto不定詞ですが、「to carefully listen」のように間に副詞が入ります。
文型上、副詞はあってもなくても問題ないものですから
このように解釈できます。
文型がよく分からない人は過去に解説してますので、そちらをご覧ください。
ここでは、「toと動詞の原形の間に副詞が入ることがある」くらいに思っといて大丈夫です。
あまり意識したことがない人がほとんどだと思いますが、実は「not」は副詞なんです。
もう分かりますね。「not」は副詞なので、分離不定詞的にtoと動詞の原形の間に入ることができるんです。
その結果、「to not do〜」という文が完成します。したがって、to not do〜という文は間違いではありません。
しかし、あくまでもto不定詞の否定はtoの前にnotを置きます。後ろに置いてもいいということではありません。
「to not do〜」はあくまでも分離不定詞なので、否定文というより、否定の意味の副詞が間に入っているだけです。結果的に、意味はどちらも同じですが、その成り立ちが少し違うということです。
受験のための分離不定詞
少し掘り下げて、受験においてどのような使われ方をしているのかを見ていきます。
分離不定詞は実は共通テストでも出ています!とはいえ所詮共通テストなので、答えに直結する出し方ではないので、知らなくても平気と言えば平気ですが、知らないものが出てくると焦りますよね。その種を潰しておくという意味で、なんとなくそんなのあるな程度に知っておけば大丈夫です。
今回は以上になります。最後までお読みいただき、ありがとうございます。