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写真・短編小説・詩

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様々な内容にチャレンジしてみたいと思います😄皆様の人生において、何かのきっかけになりますように😊
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#春

壊れた心

壊れた心

壊れた心を開いてみたら
一杯大切なものが折れてた
ひとつひとつ直すしかないけど
あたしの手で直せるだろうか

途方に暮れてた そしたら髪揺らす秋の風

直すのはあなたの手じゃない
先生は時間 お薬は自然
直すのはあなたの心自身
信じて待っていればいい
時間はかかるだろうけど
あなたの心があなたの心を
ちゃんと直してくれるから

優しく髪撫でる秋の風

長い冬になりそうだけど
春は必ずやって来る

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雪の華

雪の華

花ならば 何のお花がよかろうか
春ならば もちろん桜がよかろうな
夏ならば やはり向日葵がよかろうな
秋ならば きっと秋桜がよかろうな
冬ならば…
冬のお花は何があろう
冬はお花が少なかろう
少しでも多い方がよかろうな
あたしは厳しい冬に咲く
冬のお花になろうかな
なって真白き雪の中
凍え行き交う人々の
心に灯る雪の華になろうかな

自心の岸辺

自心の岸辺

岸辺に咲く素敵なお花
川の流れに身を映し
風にゆらゆら春謳歌

その姿が羨ましいと
思う心の岸辺には
川が綺麗だ汚いだ
風が強いだ弱いだと
乾いた花のしわがれ声

どう生きれば成功するか
あれこれ学んで努力して
戦い続けてこの姿

なのに良くない

思えば難しいことはない
自心の岸辺に根を張って
そこで風に身をゆだね
只々素直に咲いてれば
羨む姿になるものよ

もとより咲いてる岸辺が違うのよ
場所

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自然

自然

春の川が好き
夏の海が好き
秋の風が好き
冬の空が好き

好きなのは全部自然

あなたの声が好き
あなたの笑顔が好き
あなたの仕草が好き
あなたの視線が好き

好きなのは全部自然

あなたの声は春の川
あなたの笑顔は夏の海
あなたの仕草は秋の風
あなたの視線は冬の空

好きなのは全部自然

繕う必要なんてない

季節のような人

季節のような人

雪が溶けたくないと泣いたら春が来る
桜が散りたくないと泣いたら夏が来る
蝉が死にたくないと泣いたら秋が来る
葉が落ちたくないと泣いたら冬が来る

じゃあ あたしが泣いたら何が来る

移ろい見守る人が来る

向こうで 母が笑ってる

花明かり

花明かり

あの子が植えた桜の木
こんなに大きくなりました
今年も綺麗な花咲かせ
春の風と遊んでる

あの子は忘れているでしょう
素敵な桜を植えたこと

ぜひ見にきてほしいけど
あの子は施設にいるらしい

届けておくれ春の風
桜の便りをあの子の元へ
届けておくれ春の月
夢枕照らす花明かり

私の番

私の番

近くに家が建ちました
日当たり良かった場所だけど
常に日陰になりました
見上げた空には大きな木
日を浴びて元気そう
一方下に目をやれば
日陰の仲間は次々と
しぼんで枯れては散ってゆく
次は私の番かしら

この家さえ建たなけりゃ
今頃綺麗な花咲かせ
春の風と遊んでる

空で日暮れを知った頃
私は身体を横たえて
静かにしぼんでゆきました

春の岸辺

春の岸辺

青空が辛すぎて
そよ風が痛すぎて
ひとり下を向いてた

いつになったら

岸辺に咲く花は白
私の心は今も黒

その花に想い重ねても
ただ汚してしまうだけ

いつの日か春の岸辺に
春はまだ来ないけど

あの花のように
真っ白に咲きたい

春の歌

春の歌

歌を唄いなよって
君はそう言うけど

どんな歌がいいんだろう
みんなどんな歌を唄うんだろう
あの歌だとウケないかな
あの歌だと恥ずかしいな
えっ どうしよう
どうすればいいんだろう
ねぇ 君は何を唄うんだい

唄いたい歌を唄えばいいんだよ
まわりなんて
君が悩むほど聴いてないし
まして期待などしていない
自分の唄いたい歌を
思いっきり唄えばいいんだよ

私は「黄色い春の歌」
そう言って菜の花の君は

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光風

光風

辿り着いた景色にあなたはいなかった

さくらを散らせた風は光風
降りしきる雨にやっと耐えて見た光
眩しさに紛れた風の手は目に見えない
瞬く間に散ってゆくさくら色のあなた
最後のひとひらはあなたの想い
舞い落ちたフロントガラス
気付かずいれたワイパー

辿り着いた景色にあなたはいない…けど
さくらを見る度に思い出すあなたの想い
そのひとひらの想いは今も
私を温かく励ましてくれる

今年の春も
あなた

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季節の気息

季節の気息

春がやって来るよ

信号待ち
見ている景色とは裏腹に
そっとそよ風が教えてくれた

本当に
思わず疑いたくなる
でも きっと来る

そよ風は季節の気息

いつもそう
そよ風は嘘をつかない

さあ 春よ来い

春化粧

春化粧

涙は私の春化粧

さくらに映るあなたのせい

綺麗じゃない けど仕方がない

あなたを想ってしまうのだから

春導く風となれ

春導く風となれ

暖かな日差しになれば
どんなに積もった雪も
ゆっくり溶かすことができる

温かな気持ちになれば
どんなに閉ざした心も
ゆっくり開くことができる

暖かな日差しは空が
温かな気持ちは心が
よく晴れているから

空よ 私の心よ
ゆっくりゆっくり晴れてゆけ
そして
春を導く風となれ

かけがえのない思い出

かけがえのない思い出

あの日見た景色は春色の街
桜咲く道の上にはあなた
吹き抜ける春風に揺れる髪には花びら
暖かな陽気が包む春色のシーン

辛いこと多い毎日だけど
この街に残る思い出はいつも
私を勇気づけてくれる

かけがえのない思い出はいつも
ほんにあたたかい