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写真・短編小説・詩

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様々な内容にチャレンジしてみたいと思います😄皆様の人生において、何かのきっかけになりますように😊
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#風

自心の岸辺

自心の岸辺

岸辺に咲く素敵なお花
川の流れに身を映し
風にゆらゆら春謳歌

その姿が羨ましいと
思う心の岸辺には
川が綺麗だ汚いだ
風が強いだ弱いだと
乾いた花のしわがれ声

どう生きれば成功するか
あれこれ学んで努力して
戦い続けてこの姿

なのに良くない

思えば難しいことはない
自心の岸辺に根を張って
そこで風に身をゆだね
只々素直に咲いてれば
羨む姿になるものよ

もとより咲いてる岸辺が違うのよ
場所

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野仏

野仏

様々な想いが巡る季節
未だ定まらぬ想いにただ
迷走する日々はまるで野仏
磨く刀は誰のため
迷走するは何のため
所詮動けぬ野仏が
何を成そうと成さのうと
ただ風の音にかき消され
景色の中に埋まるだけ

いっそのこと

様々な想いが巡る季節
今日は空の青さが
やけに目につく

自然

自然

春の川が好き
夏の海が好き
秋の風が好き
冬の空が好き

好きなのは全部自然

あなたの声が好き
あなたの笑顔が好き
あなたの仕草が好き
あなたの視線が好き

好きなのは全部自然

あなたの声は春の川
あなたの笑顔は夏の海
あなたの仕草は秋の風
あなたの視線は冬の空

好きなのは全部自然

繕う必要なんてない

なよ竹

なよ竹

立ちすくむ影が頼りなくとも
どんな風が吹こうとも
折れたり倒れたりしない

弱竹

柔らかさは弱さ
弱ければこそしなり
しなればこそ強い

心 弱竹のように

しなる心は頼もしい

ひとつの恋

ひとつの恋

摘んできてくれたお花が
最後の時を迎えようとしています

水を変えても場所を変えても
日々衰えゆく姿は変わらない

あなたに摘まれてきた時の輝き
それは見とれるほどでした
それからは私の心を彩る日々
見る風景の中に咲くその花は
いつもあなたの心も映してた

実らぬ花と知りながら
受け取ったのはこの私
枯れる運命と知りながら
受け取ったのもこの私

もう終わってしまった恋を
そっと諭すかのように

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夏空

夏空

この風は夏
流れは清き心川
浴衣に漂う哀愁
扇ぐ団扇は夏の空
この景色の中
季節の中で生きると決めた
だから私は
もう迷わない

風は夏
空 迷わず夏色に染まれ

花明かり

花明かり

あの子が植えた桜の木
こんなに大きくなりました
今年も綺麗な花咲かせ
春の風と遊んでる

あの子は忘れているでしょう
素敵な桜を植えたこと

ぜひ見にきてほしいけど
あの子は施設にいるらしい

届けておくれ春の風
桜の便りをあの子の元へ
届けておくれ春の月
夢枕照らす花明かり

私の番

私の番

近くに家が建ちました
日当たり良かった場所だけど
常に日陰になりました
見上げた空には大きな木
日を浴びて元気そう
一方下に目をやれば
日陰の仲間は次々と
しぼんで枯れては散ってゆく
次は私の番かしら

この家さえ建たなけりゃ
今頃綺麗な花咲かせ
春の風と遊んでる

空で日暮れを知った頃
私は身体を横たえて
静かにしぼんでゆきました

ビー玉

ビー玉

片付けものをしていたら
小さなビー玉見つけたよ
むかし田舎の夏祭り
買ってもらったビー玉よ
あれからどれほど経っただろ
たまったホコリをぬぐったら
あの日の夏のきらめきが
ビー玉の中で泳いでる
婆やの手の温もり
しわくちゃな笑顔
蜩鳴く夕焼け空
田園歩く夏の風

忘れてた思い出が
じんわり私を包む

髪をなでる初夏の風

お婆ちゃん 久し振り

単調な人生

単調な人生

単調でつまらない人生だと
扇風機で涼んでいたら
扇風機が故障した
したら途端に暑くなり
ポンコツって
扇風機のせいにした

ふと

羽を回して風を送る
その単調なことに私はすがってる
単調でつまらないからと
扇風機が回すのを止めたとしたら…

直しながら思った

単調なことが誰かの為になってる
可能性
単調なことをしてくれる人や物の
ありがたさや尊さ


扇風機が直って動き出す
涼しい風が私をゆ

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風の足跡

風の足跡

田を渡る風の足跡追いかけて
揺れる穂先についてゆく

いつも見失ってしまう風
どこかへ消えてしまう風

気付けばまた ひとりぼっち

風は見えない
感じるだけでは動けない

穂が枯れては足跡を追えない
早く追いつかないと
いけない

光風

光風

辿り着いた景色にあなたはいなかった

さくらを散らせた風は光風
降りしきる雨にやっと耐えて見た光
眩しさに紛れた風の手は目に見えない
瞬く間に散ってゆくさくら色のあなた
最後のひとひらはあなたの想い
舞い落ちたフロントガラス
気付かずいれたワイパー

辿り着いた景色にあなたはいない…けど
さくらを見る度に思い出すあなたの想い
そのひとひらの想いは今も
私を温かく励ましてくれる

今年の春も
あなた

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優しさを忘れない

優しさを忘れない

海から吹く風が懐かしいのは
あの人のことを想うから

空から降り注ぐ光が寂しいのは
あの人のことを想うから

懐かしさも寂しさもきっと
あの人の優しさ

吹く風よ
ねえ 注ぐ光よ

私は忘れない
あなたのその優しさを

大空の彼方

大空の彼方

あの大空の彼方に
きっとあなたはいるのだろう

正解も不正解もない
信じるも信じないもない

あの空の青さも
あの雲の白さも
なぜかあなたらしい

風よ 届けてほしい
あの大空の彼方へ

あの日と変わらない
この澄みきった
あなたへの想いを