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日本の食糧自給率と北海道の役割り②

はじめに

外国人就労者相談支援活動を通じて、日本の食糧危機と言われることには、強い危機感を持っています。ロシアのウクライナ侵攻が起きてなおさらです。

1. 北海道の農業の現状と課題

北海道の農業は、日本の食糧自給率に大きく貢献していますが、重要な課題に直面しています。気候変動、労働力不足、コスト増加などの課題です。

①労働力不足について

労働力不足については、深刻な労働力不足が、過疎化の地域で、以前から問題となっていることは、誰しもが、他の産業でも起きていることがで、容易に察しがつくと思います。

家族経営で、事業承継が親子間で、行うならば、問題が起きないと考えがちですが、現実は、国際競争力をつけていくために、日本政府の施策は、大型化、機械化、自動化に舵をとってきた近年だと思います。

小規模な農業を切り捨てるような政策が、継続されてきました。

農業規模の拡大は、結局、農業従事者、雇用を確保することが、大前提となるのですが、ここの施策を明確に示さずに、進んできたために、他産業の求人に負けない労働市場での戦略が、北海道農業には、決定的に不足していたと思います。


農林水産省のデータによると、農業従事者の平均年齢は約67歳と高齢化が進んでおり、これは、将来の生産力に、大きな課題となっています。

次に、コスト増加です。

②コストの増加について

ロシアのウクライナ侵攻が、きっかけとなる農業経営におけるコスト増加は、北海道の農業にとって大きな課題となっています。最大の歴史的な難題となっています。そこにきて、さらなる急激な円安のトレンドは、輸入コストを急激に押し上げました。肥料や飼料、燃料の価格上昇が、農業経営を圧迫し続けています。

特に、牛畜産業や酪農業では、今年の1月以降の売却牛の急激な安値が、さらなる経営悪化の要因となり続けて、まだ、続いているのです。

以前に、追い風続きの経営となっていた場面もあったのですが、これだけ、急激に重なって、経営外部環境が、激変した経験は、近年ではなかったと思います。

さらに、そうなると家族経営の牧場や農家は、コストの増大に耐えるために、外部からの日本人や外国人の採用を、無理して、手控えるようになります。

精神的にも肉体的にも、かなりの無理が続いている経営者が、北海道農業の業界では、多くて、続いていると思います。

私の実務上の経験値だと、概略で、酪農業の作乳牛200頭から300頭クラスの牧場経営で、年間の利益の減少額は、3千万円から5千万円の急激な落ち込みになっていると思います。

これを、年間、1千万円から2千万円の国の財源による補助金や助成金の収入に頼る援助をうけている状態だと思います。

預貯金を備蓄していない牧場は、資金的なつなぎをすることとなり、コロナ禍のコロナ対策資金のような、今年の緊急対策資金の融資制度で、資金不足をつないでいる状態だと思います。

このテーマについて、次回以降も、もっと詳しく見ていきたいと思います。

お読みいただき、本当にありがとうございます。



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