ベトナムの独立記念日❶
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ベトナムの独立記念日(Ngày Quốc khánh)は、来月の2日、毎年9月2日に祝われる、ベトナムにとって非常に重要な祝日です。
この日は、1945年にホー・チ・ミンがハノイで独立宣言を発表し、ベトナム民主共和国(後のベトナム社会主義共和国)の成立を宣言した日です。
今日から、3編に区切って、この記念日の背景、歴史的な重要性、そしてベトナムの国民と政府がどのようにこの日を祝うのかについて詳しく見ていきたいです。
殺し合いのない平和な社会を願い。
歴史的背景
19世紀末から20世紀初頭にかけて、ベトナムはフランスの植民地支配下に置かれていました。この期間、フランスは、インドシナ半島全体を支配し、ベトナムの資源を搾取し、地元住民に対する圧政を強化しました。
特に、フランスの植民地政策は土地収奪や重税といった形で実施され、ベトナムの農民や労働者層に多大な苦しみを与えました。
この状況の中で、ベトナム国内では次第に独立を求める運動が高まっていきました。
これらの運動は最初は小規模で散発的なものでしたが、やがて組織的な抵抗運動へと成長していきました。
1920年代から1930年代にかけて、共産主義運動がベトナムの独立運動の中心となり、ホー・チ・ミンを中心にベトナム共産党が結成されました。
ホー・チ・ミンは、独立と社会主義革命を目指すベトナムの指導者として国際的にも認知されるようになりました。
第二次世界大戦と独立宣言
第二次世界大戦中、日本がフランスに代わってベトナムを占領しました。しかし、日本の敗戦が確実となると、ベトナム国内で独立への機運が一気に高まりました。
1945年8月15日、日本がポツダム宣言を受諾し降伏した後、ベトナムは独立に向けた準備を加速させました。
8月19日、ベトナムの各地で蜂起が起こり、8月30日までにはハノイを含む主要都市が独立勢力の支配下に置かれました。
そして、1945年9月2日、ハノイのバーディン広場でホー・チ・ミンが独立宣言を発表しました。
この独立宣言の中で、彼はアメリカ独立宣言やフランス人権宣言を引用しつつ、ベトナム国民の自由と独立を強く主張しました。
この運動が高まり、ベトナム民主共和国の成立が正式に宣言されました。
独立記念日の意義と祝賀
ベトナムにおける独立記念日は、単なる歴史的な記念日にとどまらず、国家の誇りや団結、独立の精神を象徴する重要な日とされています。
この日はベトナム全土で祝われ、政府や各地の自治体によって様々な行事が行われます。
特に、首都ハノイでは、バーディン広場で盛大な記念式典が開催されることが多く、国家の指導者や政府関係者、外交団が出席します。
また、軍事パレードや花火、文化イベントなども行われ、国民が一体となってこの日を祝います。
学校や企業でも、この日に合わせて特別なプログラムが組まれ、独立の歴史を振り返るとともに、未来への展望を語り合う機会が設けられます。
現代における独立記念日の意義
独立から数十年が経過した現在でも、ベトナムの独立記念日は重要な意味を持ち続けています。
特に、経済的・社会的な発展を遂げる中で、ベトナムはその独立の精神を強く維持しながら国際社会における地位を確立してきました。
独立記念日は、ベトナムの歴史的な苦難を乗り越えた記憶を共有する日であると同時に、国民一人ひとりが未来への希望と決意を新たにする機会となっています。
さらに、独立記念日は、ベトナムと他国との関係を再確認する場ともなっています。
この日を祝う際に、外国の指導者や大使が祝辞を送り、国際的な交流が強化されることもしばしばです。
また、ベトナム在住の外国人コミュニティも、この記念日に様々なイベントを開催し、地元の文化と歴史を尊重し、共に祝う姿が見られます。
今日のまとめ
ベトナムの独立記念日は、国の歴史における転換点であり、ベトナムの独立精神と国民の団結を象徴する日です。
1945年の独立宣言以来、ベトナムは多くの困難に直面しながらも、独立国家としての地位を確立し、国際社会での影響力を高めてきました。
この記念日は、過去の犠牲と闘争を忘れずに、さらには、世界の諸国との連帯を呼びかけ、未来への展望を抱きながら、国民が一体となって祝う重要な日であり続けることを願っています。
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