開戦前夜 その1 愛国者学園物語 第232話
(1784字) 美鈴は根津と何度も話し合い、信頼出来る仲間として、「愛国砲弾」に臨む(のぞむ)ことになった。そして「愛国砲弾」の収録があるまでの、およそ3週間の間、二人は討論術や論理学、それに、日本人至上主義者たちの主張について勉強会を繰り返した。美鈴はこれにかかりきりになり、東京のアパートとオフィスを往復するだけの生活を続けたので、さすがに子供たちに会いたくなり、リニアで帰省して、すぐとんぼ返りをした。
根津もこれに力を注ぎ、その知力の一端を披露したので、美鈴は彼の有能さ