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○    スパイに関する本 かなりあるので、自分が読んだことがある本だけに絞る。
 
⭐️⭐️ ジャッカルの日 フォーサイスの出世作。ドゴール大統領暗殺を目論むテロリストと、フランス一の刑事ルベルの戦い。情報機関物としても面白く、アクションサービスは怖い。映画化もされているが、時間をかけてでも、本を読んでから見る方が順番として面白い。今年の秋、二度目の映画化が実現、日本での公開は不明。
・フォーサイスの小説は「第四の核」「神の拳」「悪魔の選択」「オデッサ・ファイル」などがある。また「アウトサイダー 陰謀の人生」は彼の自伝であり、情報機関との付き合いも書かれている。
 
⭐️⭐️ 欺術 ぎじゅつと読む。米国を震撼させたハッカー・ミトニックの得意技、それは人間の心の弱さなどにつけ込むソーシャル・エンジニアリングだった。その本人が、そのハッキング技術などを紹介した信じ難い本。現在は古本のみ。2500円前後だが、興味深い。
 
⭐️⭐️ レッドオクトーバーを追え 上下2冊。37歳の保険セールスマンが9年かけて書いた本。ソ連の最大かつ最新の核ミサイル潜水艦が、そのデビュー航海で大事件を引き起こす。それに対応するのは、CIA分析官のライアン。その驚愕の結末とは? 分量が多く専門的、かつ、登場人物が多く、話があちこち飛ぶのが難点か。スパイ物としては、盛り上がりに欠けるかもしれないが、軍の情報機関の仕事ぶりがよくわかる。
 
・ファイアーフォックス クリント・イーストウッド主演で映画化された。スーパー戦闘機ファイアーフォックスをソ連から奪う作戦、原作者クレイグ・トーマスの出世作。トーマスの本は日本語訳も多く、「闇の奥へ」などがある。
 
⭐️標的は11人 モサド暗殺チームの記録 
72年のミュンヘンオリンピックを震撼させた、アラブ人テロ組織によるテロで、イスラエルは11人を失った。
そこで同国政府は情報機関モサドに報復を指示、それにより、報復作戦が切って落とされた。この本は、その報復チームのリーダーによる記録。22口径の小さなベレッタピストルで、標的を暗殺するモサドが怖い。そして、銃を向けられた標的がなんと言ったのかも。映画「ミュンヘン」の原作本とも。現在は古本のみ。
 
・寒い国から来たスパイ ル・カレの代表作 
・チャリー・マフィンシリーズ フリーマントルによるスパイ小説。「消されかけた男」など、日本でも多くの著作が出版されたが、絶版になった物も多いようだ。実は私、この2作を読んでいないのである。だから、これ以上詳しくは書けない。ただし、ル・カレとフリーマントルに対する世間の評判は高い。
 
・007 シリーズ。私は小説の007を読んだことがない。映画も大半は見ていない。見たのは、ロジャー・ムーアと
最近のダニエル・クレイグの出演作ぐらい。だから、ここに詳しくは書けない。
 
・スパイのためのハンドブック モサドのスパイとしてエジプトに潜入したウォルフガング・ロッツの手による本。
比較的薄い。彼はシャンペンでアラブ人たちの関心を買ったので、シャンペーン・スパイと呼ばれたという。
 
・モサド・ファイル モサドの自慢話と思いきや、面白い。あの国が置かれた状況を思えば、その裏で、イスラエルの生存のために熾烈な諜報活動が行われていたことは明白であり、その一端がうかがえる本。続編は、女性スパイに焦点を当てている。
 
・大本営参謀の情報戦記 旧日本軍の情報将校による回想録。旧日本軍は情報や補給を軽視していたので、大きな損害を出した。全軍人の鑑であった山本五十六提督の搭乗機が米軍の待ち伏せにあって撃墜されたのは、暗号を解読されたから。それどころか、外交用暗号の最たる物であった「パープル」まで解読されていた。そのような時代にあって、この本を書いた掘栄三はどう生きたのか。
⭐️ スパイキャッチャー 1987年に日本語版が出た。英国の国内担当及び保安を担当する情報機関MI5の技術担当高級幹部が書いた、衝撃の実話。それは、MI5の長官がソ連のスパイなのではないかという疑惑であった。この本は英国政府に衝撃を与え、発禁処分になった。また、MI5が盗聴や郵便物の開封を日常的に行なっている事実を全て書いている。
・サマセット・モームの「アシェンデン」は、ヒッチコックの映画「間諜最後の日」の原作。
・小説シャーロックホームズシリーズの「最後の挨拶」は、ホームズとドイツのスパイの物語。
 
・潜行 優れたドラマ「警察署長」(amazon unextで鑑賞可能)を書いたスチュアート・ウッズによる軍事サスペンス小説。
ソ連のバルト海艦隊はその展開の邪魔になるスウェーデンに対し、海軍特殊部隊(海軍スペツナズ)による特殊工作を目論んでいた。だが、西側はその計画を知っており、両者は激しく対立する。冷戦時代の話と思いきや、最近の情勢を見ると、これが実際に起こりそうで怖い。本は古本のみだが、ネット書店で手に入るはず。
 
・ヴェール 高名なジャーナリスト ボブ・ウッドワードによるCIAのドキュメンタリー。CIAと米国大統領の関係とは?
上下巻 古本のみ。アマゾンでは「ヴェール ボブ・ウッドワード CIA」で検索すると出てくる。
 
・警視庁公安部外事課 この著者の本が他にもある。
・外事警察秘録 著者は公安警察から内調室長、そして国家安全保障局局長になり、安倍政権を支えた。
・日本インテリジェンス史 小谷賢はインテリジェンスの研究者 
 
・暴露:スノーデンが私に託したファイル スノーデン物は何冊かある
・ジェイソン・ファゴン『コードブレイカーーーエリザベス・フリードマンと暗号解読の秘められし歴史』(小野木明恵訳)
今月出版される新著、4000円近いが、米国の暗号の歴史において卓越した成果を挙げたフリードマンの人生を追っている。
 
 
 
以下は英国の電子情報機関GCHQによるパズル・クイズ本
・「PUZZLES FOR SPIES GCHQ」
⭐️「The GCHQ Puzzle Book: Perfect for anyone who likes a good headscratcher (English Edition) 」
・The GCHQ Puzzle Book II: Solve more than 100 brilliant brainteasers (English Edition) 
 
 

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