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コード記号の読み方と進行のルール

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レッスンの補助資料としてコード記号の読み方について、なるべく基礎から自分なりに説明しています。レッスン希望の方は要メッセージ。
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コード譜面の読み方1

コード譜の読み方を説明します。

コード譜とは以下のようなものを言います。

一般的な単旋律のメロディの左上に和音が記号化されて書かれます。
(譜例はチューリップのはじめの4小節です。)

これが、もしクラシックなどの両手で弾く場合の譜面だと以下のように記譜されると思います。

違いが分かりますでしょうか?

コード譜面の良いところはコードの記号を見れば、そのメロディを支える和音の構成音が分かると

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コード譜面の読み方2

コード譜面の読み方の続きです。

コード譜面は基本的にルート(根音、一番下の低音)が大文字で書かれます。例えば、ドミソであれば、一番下の音はドになるので大文字はCになります。
(なぜ、ドがC なのかが分からない人は一番下へスクロール)

ここで混乱する人が多いのですが、コード記号のCはルートがドで始まる和音を表します。大文字一つで三和音(縦に積まれた3の音)を表しています。

Cであれば、以下のよ

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コード譜面の読み方3

コード譜面の読み方の続きです。

前回、大文字一つで書かれたコード記号は三和音(3つの音を同時に鳴らすもの)を表していることを書きました。

今回、知っておいて欲しいルールはコード記号は全て

ドレミファソラシ(ド)

の音程間隔が基本になっていることです。

何を言っているか分からない人もいるかもしれませんが、
ドレミファソラシドは以下のように並んでいます。

白鍵(白い鍵盤)しか弾かないので意

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コード譜面の読み方4

コード譜面の読み方の続きです。

ここまで、Cの読み方とドレミファソラシ(ド)の音の間隔について学んできました。

普通はここからCmとか大文字に小文字がついた記号に行くのが普通ですが、ここでは大文字に焦点を絞ろうと思います。

ピアノの鍵盤は7個の白鍵(白い鍵盤)と5個の黒鍵(黒い鍵盤)が繰り返されてできています。この塊が上がったり下がったりすることを「オクターブずれる」と呼んでいます。

つま

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コード譜面の読み方5

ここまで、大文字で書かれたコード記号の意味について説明してきました。
もう一度おさらいすると、

・大文字は3和音を表す(3つの音を同時に鳴らす)
・3和音の根音(ルート、一番低い音)の音符をアルファベットで表す
・音の間隔はドミソと同じ間隔
・●メジャー(トライアド)と呼ぶ(●には大文字が入る)
(・音そのものを大文字で表すこともあるので注意する)

です。
ここからは、大文字に他の記号がくっつ

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コード譜面の読み方6

前回は、マイナーコードの読み方を学習しました。
もう一度、復習しておくとマイナーコードとは

「メジャーコードの真ん中の音を半音下げたもの」

です。
よく例えられる例としてメジャーは明るい、マイナーは暗い、と例えられます。音の響きやイメージでコードを捉えることは非常に重要です。
子供になったつもりで「音を聞いた時の直感イメージ」ができると和音を塊のまま覚えられるので、和音の音採りが容易になります

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コード譜面の読み方7

前回はオーギュメントのコードを学びました。
次は3和音のもう一つのヴァリエーションです。

<Cdim(シーディミニッシュ)>
これはCとCmと比較しましょう。

上記をみると、CdimはCmからの変化を追った方が楽に見えると思います。Cdimは「Cm の一番上の音を半音下げたもの」になります。
言葉の由来ですが、前回と同様にドとソの5度が半音下がると減5度(Diminished 5th)となるこ

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コード譜面の読み方8

前回はdimの読み方を学習しました。
これで3和音に必要なCと3つのヴァリエーションが終わりました。
一覧で見ると下のようになります!!(どーん)

これが、3和音の大事な4つのコードたちです。
次回からは、ここに4つ目の音を加えた四和音のコード譜面の読み方に進んでいきます。

ですが、「3つの音の組み合わせはコレだけではないのでは?」と疑問に思われるかと思います。勿論数学的にはそうです。
そう言

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コード譜面の読み方9

前回までは3つの音の塊をやってきました。
いよいよ、ここから4つの音の塊をやっていきます。

でも、今までを丁寧にやってきたので恐れることはありません。

なぜなら、多くの4つ目の音はドレミファソラシドで言えばシの音、7番目の音だけだからです。しかも7番目の音にはシャープがないので「ナチュラルかフラットの二択」です。

ルールは簡単です。下記です。

・ナチュラルのシを足す場合は CMaj7 (シ

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コード譜面の読み方10

前回は今まで学んだ3和音にドレミファソラシの7番目の音であるシを足すことで4和音になることを学びました。
前回はCだけに注目したので、今回は他の3和音も含めてみてみましょう。

ルールは何でしたか?

・・そうですね、
ナチュラルのシならMaj7、フラットのシなら 7
をくっつける、でしたね。

早速、一覧にしてみました。
ほぼ例外なく命名則に従っていると思います。

一つだけ、仲間外れがいること

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コード譜面の読み方11

前回はドレミファソラシの7番目の7thの音を足した4和音を記事にしました。もう一度確認しておくと、

・ナチュラルの7th を足す時は、Maj7 をつける
・フラットの7thを足す時は、7 をつける

でしたね。

今回は7th ではない音を足す4和音について見ていきます。
ただし、基本は今までと同じ3和音に音を足す作業です。
今回はドレミファソラシの中でまだ使われていない6番目の音であるラを足し

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コード譜面の読み方12

前回までに3和音に4つ目の音を足す作業を記事にしてきました。
ドレミファソラシの6th のラと7th のシを足しました。

ここまでなるべく避けてきたのですが、
ドレミファソラシをCDEFGABと呼ぶのに加えて、
ドレミファソラシを番号で
1st (またはRoot), 2nd , 3rd, 4th, 5th, 6th, 7th とも呼びます。
この辺りから徐々に慣れていただきます。

今回は番外編

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コード譜面の読み方13

ここまで3和音に4つめの音を足してきました。
そろそろ大詰めなのですが、ここまで来ると何となく命名則に規則性が見えてくるのではないでしょうか。

今回は、いままで出てきたものを一覧で見てみようと思います。

はじめの1小節は基準となるCの4和音にフラット(♭)が増えていくように並べてみました。
2小節目はCaug とCdim に番外編のCsus を加えています。
3小節目は6th を加えたものです

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コード譜面の読み方14

前回までに4和音のコードの読み方と構成音について記事にしてきました。
ここからは、4和音の上に5つ目の音を載せることになります。

早速始めたいところなのですが、5つ目以上の音は少し今までとは事情が異なりますので、少々脱線します。

今までの4和音は全てドミソシ(ラ)と一つおきになっていることに気づくと思います。このまま上に一つおきに音を積んでいくと5つ目からは、1オクターブ(12個の音の塊)を超

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