コード譜面の読み方13
ここまで3和音に4つめの音を足してきました。
そろそろ大詰めなのですが、ここまで来ると何となく命名則に規則性が見えてくるのではないでしょうか。
今回は、いままで出てきたものを一覧で見てみようと思います。
はじめの1小節は基準となるCの4和音にフラット(♭)が増えていくように並べてみました。
2小節目はCaug とCdim に番外編のCsus を加えています。
3小節目は6th を加えたものです。
だいぶスッキリ見えてきたのではないでしょうか。
これで頻出する4和音は一通り見てきました。
ここからは、4和音に5つ目の音が足された5和音以上のものについて見ていくことにします。
最後に少し補足します。
コード記号の表記には幾つか書き方があります。省略形とでも言いましょうか。それを最後に少し紹介します。
CMaj7はMajを三角印△で書くことがあります。
意味は3和音を表すトライアドなのですが、Majと言う言葉が消えてしまうので注意しましょう。
(CをC△とあえて3和音を強調して書くこともあります)
図に書き忘れましたが Cm7 をC-7 と書くことがあります。
Cm7(b5) はφ(ファイ)のような記号で省略されます。
これは後から出てくるCdim7をCo7 と書くことに由来しますが、
Cm7(b5)はCdim7 とかなり似ているサウンドになります。3和音の時も同じCdim から来ています。Cdim7 モドキとでも言いましょうか。
Cdim7 がCo7と書かれるので、そこにスラッシュをつけてCφ7と書きます。
またの名を、シーハーフディミニッシュと読みます。
「半分ディミニッシュみたいなもの」とでも言う意味なのでしょう。
Caug は5th がシャープ(♯)されているので、 カッコ付けでC(#5) と書くことができます。Cm7(♭5) を見ているので抵抗はないと思います。
4和音であれば、CMaj7(#5) とかC7(#5) とかです。 あと稀にC+7と書かれます。
Cdim7 の省略形Co7 については前述の通りなのですが、○を使って書くのはなぜなのかは私は分かりません。Diminished と言うコードの音程間隔が同じなので幾ら回転(転回)させても機能が同じ、と言うように理解しています。