千葉市議会議員 黒沢和泉 

千葉市議会議員 黒沢和泉 

最近の記事

千葉公園総合体育館竣工式及び内覧会リポート

 令和5年4月15日(土)に、千葉公園総合体育館の竣工式にご招待いただきました。議員として正式に任命されるのは5月1日なので、就任前のプレお仕事という感じです。また施設の内覧もさせていただきましたので、竣工式典の様子と合わせて、施設の概要といくつか気づいた点についてお伝えいたします。 千葉公園総合体育館は3つの施設を集約したもの 今回竣工したこの施設は、老朽化した「千葉公園体育館」、「千葉市武道館」及び「千葉中央コミュニティセンター体育施設(プールを除く)」の機能を集約した

    • 防災はまず知ること・慣れることから ②知る・慣れること

      前回の記事の続きです。 2)知る・慣れること 以前参加した、市の防災出張講座の質問コーナでのことです 「これ、買ったはいいけど、どのケーブルをどこに差し込めばいいのかさっぱり分からないんです。教えてもらえますか?」 ご自宅から非常用のポータブル電源をお持ちになり、質問された方がいらっしゃいました。マニュアルを読みながら一人で試行錯誤するよりも、大勢で一緒に試すことができれば、そのグッズの実際の使い勝手を多くの方が体験できます。また自分が知らなかった、いざという時に役立つ

      • 防災はまず知ること・慣れることから ①ご近所同士の助け合い

        先日、近くの公民館の防災講座に参加しました。 素晴らしい講座の内容で、たくさんの学びがありましたが、一番心に響いたのは、 1)ご近所同士の助け合いが大事 2)知る・慣れる が大事 というポイントでした。 1)ご近所同士の助け合いが大事 災害発生を想像すると、公的な助けがすぐに来ててくれるだろう、と思ってしまいがちです。しかし、100万人都市の千葉市でも、稼働している救急車はたった26台しかありません(ちなみにこの割合は東京でも同じぐらいで、1300万人の人口に230台ほ

        • 毎日笑顔で通える学校 〜自分に合った教育を選べる時代へ〜 ③

          不登校児が全国で24万人。 学校に行けない、自分に合っていないと感じる子供が増えています。そして、その辛い思いを一緒に抱える親も増えています。 そのままの自分でいいんだと心から思える場所でのびのびと過ごしてほしい。毎日を笑顔で過ごしてほしい。そのように願う親は多いのではないでしょうか。 フリースクールちば森の楽校にも、ここに辿り着くまで長い時間悩み続けた保護者の方がいらっしゃいました。 「学校にうまく馴染めず、発達障害の診察を受けることを勧められました。養護教育センターで

          毎日笑顔で通える学校 〜自分に合った教育を選べる時代へ〜 ②

          先日、前回の記事で紹介したフリースクール「ちば森の楽校」の保護者会に参加させていただきました。  稲毛海岸公園の記念館にある広間を使った保護者会では、子供達が自由に遊んでいました。普段は誰かの発表などに使われるであろうステージも、子供達が集まっておしゃべりするための広場のようになっています。 保護者会は、広間の一角にテーブルを輪にして並べた形で行われていました。どの方もリラックスした表情で、皆さん、このフリースクールに子供を通わせることができて本当に良かったとおっしゃってい

          毎日笑顔で通える学校 〜自分に合った教育を選べる時代へ〜 ②

          毎日笑顔で通える学校 〜自分に合った教育を選べる時代へ〜 ①

          前の記事でマルシェを開催されていたみはまプレーパークさんは、もともと、子供の居場所、遊び場所を作るために始められた団体です。 「最近はとかく、あれはダメだこれはダメ、って言われちゃって、子供達が思いっきり遊べる場所が少なくなったでしょ。だからね、それなら自分たちで作っちゃえばいいじゃん、って始めたの。ちょっとぐらい怪我しても大丈夫。みんながそばにいれば安心でしょ。やっちゃだめ、じゃなくて、大丈夫だよ、っていろんな体験をさせてあげることが大事なのよ。そうしたら、最初は失敗した

          毎日笑顔で通える学校 〜自分に合った教育を選べる時代へ〜 ①

          ルールからの解放 〜みんながゆるく楽しくつながる場所〜

          「このあいだのマルシェのチヂミとシフォンケーキおいしかったな」 年末に近所の公園で開催されていたマルシェで、チヂミとシフォンケーキを買いました。それがとても美味しかったので、もしまた見かけたら絶対買おう、そう思っていたのです。 先日、その公園を自転車で通りかかると、マルシェを開催されていた方らしい人がお二人でガーデニングをされているのを見つけました。 「あの、先日のマルシェで、チヂミとシフォンケーキを買ったものです。とっても美味しかったので、次回いつまたマルシェをやられ

          ルールからの解放 〜みんながゆるく楽しくつながる場所〜

          公民館の初心者スマホ講座  

          「みなさん、ニューヨークが見えましたか?そしたら、そこからズームしてみましょう。ほら、自由の女神が見えてきましたね」 先日、近所の公民館で初心者スマホ講座の様子を見学させていただきました。スマホの操作を覚えたい、という高齢者の方からの声をよく伺っていたので、どのようなことが大事なポイントなのかを教わろうと思ったからです。 先生が講座の最初に言っていた目標は、楽しくたくさん触ること。 「上達のコツはどんどん触ることなので、失敗を恐れず、とりあえずやってみましょう。」 と

          公民館の初心者スマホ講座  

          まずは保育士さんの仕事を楽にしてあげましょう 〜30人の子どもを一人の保育士で見させる社会からの脱却〜 

          「黒澤さん、保育士は本当に辛い状況に立たされています。保育士が膀胱炎になりやすいという話ご存知ですか?なぜなら、保育士にはトイレに行く時間もないからです。このままでは、子供達を安全に保育するのも難しいと思います。お願いします、この状況をなんとか変えてください」 先日、保育所に勤めている方からお話を伺いました。 トイレに行く時間もないような、そんな過酷な労働環境がなぜそのままになっているのでしょうか。 みなさんは、保育士一人がどれくらいの人数の子供の世話をしているか知ってい

          まずは保育士さんの仕事を楽にしてあげましょう 〜30人の子どもを一人の保育士で見させる社会からの脱却〜 

          働く人のための保育園が働きたいのに使えないってなに? 

          前回の記事の後、様々な方から情報をいただき、働きたくて働いていても、そもそも保育園に応募さえできない人がいることを知りました。 ・非正規雇用の方(非正規だと雇用期間に期限があるので就労証明をだしてもらえないこともよくある) ・フリーランスで働いている方(就労時間を証明するのが難しい) ・保育園に預けられないと働けないのに、働いていないと保育園に応募できない 特に、最後の方なんかは、これだといつまで経っても働けないですよね。 働きたい人もあずけられないって、これ、ほんと、ど

          働く人のための保育園が働きたいのに使えないってなに? 

          認定って何ですか

          「保育園を申し込む時の認定ってなんなんですか?なんでそんなのいるんですか?」 事務所の選挙対策のZoom会議で、保育園の認定について質問すると、私が知らなかったことを驚かれました。 「あのね、保育園っていうのは、そもそも働く人が保育をできない時のために使える施設ってことで始まったのよ。だから、働いている人かどうかを認定する必要があるの」 「認定のポイントで、受け入れてもらえるかどうかが決まるのよ」 えっ、保育園が、働く人のためだけの施設って誰が決めたんですか? それって

          フレー!フレー! フ・レ・イ・ル!

          「黒澤さん、フレー!フレー!フ・レ・イ・ル、って知ってますか?」 地域の集まりで、ある方に聞かれました。 年齢を重ねることで、心や体の働きや社会とのつながりが弱くなった状態を「フレイル(虚弱)」といいます。フレイルが進むと介護が必要になることもあります。しかし、フレイルの状態に早く気づき、生活習慣の改善や運動、社会参加など適切な予防を行うことで、健康な状態へ戻ることもできます。 「いえ、あの、フレイルという言葉は聞いたことがありますが、その、掛け声みたいなのは知りませんで

          フレー!フレー! フ・レ・イ・ル!

           自分の場所とビーチクリーン

          先日、ビーチクリーンに参加しました。たくさんゴミを拾おうと意気込んでいたのですが、実際に始めてみると、意外と少ないことに気づきました。 主催者の方に、「今日参加されていかがでしたか?」と聞かれたので、正直に、「思っていたよりもゴミが少なくて驚きました」と答えました。すると、こう教えていただきました。 ゴミがこれだけ少なくなったのは、この活動に参加された方が、普段の散歩中にも拾ってくれていることが大きいんですよ。ビーチクリーン活動に参加されてから、ここを自分の場所と考えるよ

           自分の場所とビーチクリーン

          誰でもいつからでも学び直せる社会へ 〜ちば自主夜間中学の取り組み〜 

          2022年12月23日のFacebookより 今日は、いつもお手伝いに参加している、ちば夜間中学をつくる会(ちば自主夜間中学)の今年最後の学習会&クリスマスパーティーでした。 いつからでも誰でも学び直せる。自主夜間中学は、どんな年齢の人も、どんな国籍の人も、学びたい気持ちがあればいつでも一緒に学ぶことができる場所です。 それぞれが違うペースで自分の学びたいことを勉強しているので、競争などはありません。先生に教わって、なるほど!と膝を打ったり、生徒同士でたわいのない話をし

          誰でもいつからでも学び直せる社会へ 〜ちば自主夜間中学の取り組み〜 

          ゆるく楽しく人と繋がる喜び 〜グリスロ運転日記〜

          先日、千葉市打瀬地区におけるグリーンスローモビリティ実証実験に、運転手として参加しました。 グリーンスローモビリティとは、時速20km未満で公道を走ることが可能な4人乗り以上の電動車両のことをいいます。小さい車両のため、大きなバスが走れないような狭い路地での通行も可能です。また、写真のようにドアがなく、車内はオープンな空間となっているので、車内での会話を楽しみながら移動できる「新たなモビリティ」として期待されています。 グリスロで走っていると、オープンな上、ゆっくり走って

          ゆるく楽しく人と繋がる喜び 〜グリスロ運転日記〜

          ドイツでのPTA活動の体験談

          子供が通っていたインターナショナルスクールのPTAでのことです。そこでは、子供達のために学校を楽しく盛り上げようという目的は忘れ去られ、それぞれの国でグループを作り、役割などを押し付け合っている状態でした。 率先して役員やボランティア活動をしていた国のグループは「もう限界だ。なんで協力してくれないんだ」と訴える一方、逆に他の国のグループの人たちは「本来あるはずの行事がきちんと行われていない。勝手に自分たちの好きなようにやってるんじゃないか。」と不満を口にしていました。それぞ

          ドイツでのPTA活動の体験談