ルールからの解放 〜みんながゆるく楽しくつながる場所〜
「このあいだのマルシェのチヂミとシフォンケーキおいしかったな」
年末に近所の公園で開催されていたマルシェで、チヂミとシフォンケーキを買いました。それがとても美味しかったので、もしまた見かけたら絶対買おう、そう思っていたのです。
先日、その公園を自転車で通りかかると、マルシェを開催されていた方らしい人がお二人でガーデニングをされているのを見つけました。
「あの、先日のマルシェで、チヂミとシフォンケーキを買ったものです。とっても美味しかったので、次回いつまたマルシェをやられるのか教えていただきたいのですが」
「あらー、喜んでもらってよかったわー。今年は3回ぐらいやる予定かな。ほんとは毎月やれるといいんだけどね。この間は年末でみんな忙しかったからかお店の数も少なかったけど、次は多分たくさんお店が出ると思う」
「わーすごい楽しみにしてます。次は後悔しないようにシフォンケーキをいっぱい買おうと思います」
「あはは。あのシフォンケーキ本当に美味しいもんね。そうそう、それにね、なんだったら自分でお店出しちゃってもいいのよ。」
「えっ?お店出してもいいんですか?」
「もちろんもちろん。なーんでも好きなようにやっていいのよ。古着を出してもいいし、もし何にも売るものがなかったら、肩たたき20円なんていうスタンドを出したっていいのよ。お店の大きさだっておっきくたって小さくたっていいよー」
ここ、みはまプレーパークでやっているマルシェは、お客で来るのはもちろん、売り手として自由に参加できます。子供の売り手だって大歓迎。子供達は、店を出すとなったらちゃんと自分たちでお金の計算とかをして、大人たちをびっくりさせることもしばしばだそう。時には、お店同士で物々交換が始まったりして、売り方買い方もとても自由。
「運営とか大変なんじゃないですか?」
「ううん、ぜーんぜん大変じゃないのよ。うちはルールをほとんど無くしちゃったから。最初はいろんなルールを決めてやってたんだけど、だんだん、そのルールに自分たちが縛られちゃって苦しくなっちゃってね。だから、もう、思い切って、ほとんどルールを無くしちゃったの。そしたら、楽になって、自分たちも心から楽しくできるようになったのよ。参加する人も、ふらっと来て、帰りたくなったら、さっと帰っていってね。お互い気楽だしね。」
なるほど。どんな組織運営でも、正しさを追求するあまり、ルールを作りすぎて本来の目的を見失ってしまうということはよくある話です。思い切って大幅にルールを無くし、同じ目的のもと楽しく活動する。この運営のやり方が、これからの組織づくりの大きなヒントになるのではないでしょうか。
(この後、子供がのびのびと遊べる自由な遊び場作り、そして、フリースクール「森の楽校」についてもお話を伺うことができました。それはまた別の記事で)
みはまプレーパークさんは、子どもたちの自由な遊び場を作る活動を行いながら、清掃や、樹木、花の手入れなど千葉市パークマネジメント事業のモデル団体として公園管理運営を行っています。メンバーは皆さん近隣住民の方々です。
千葉市パークマネジメント事業
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