公民館の初心者スマホ講座
「みなさん、ニューヨークが見えましたか?そしたら、そこからズームしてみましょう。ほら、自由の女神が見えてきましたね」
先日、近所の公民館で初心者スマホ講座の様子を見学させていただきました。スマホの操作を覚えたい、という高齢者の方からの声をよく伺っていたので、どのようなことが大事なポイントなのかを教わろうと思ったからです。
先生が講座の最初に言っていた目標は、楽しくたくさん触ること。
「上達のコツはどんどん触ることなので、失敗を恐れず、とりあえずやってみましょう。」
とはいえ、最初はみなさん恐る恐るで、間違ってボタンを押してしまったり、うまく操作できなかったり。その度に、先生やサポートの方に助けを求めて、やり方をマンツーマンで教わっていました。
しかし、地図、カメラ、ビデオ、と、いろんなアプリを試していくうちに操作にも慣れてきて、LINEでのビデオ通話の体験の時などは、講師の先生が次の説明をしようとしても、誰も先生の話に注目してもらえないほど夢中になっていました。
講座が終わった後、講師の方とお話をさせていただきました。
実は、スマホって、高齢者の方でも触っていくうちに慣れてきて、問題なく使える方が多いんですよね。なので、一歩踏み出して体験してみてもらえれば、本当に世界が広がるんですよ。
ここの講座に来ていただいた方たちは、一歩踏み出そうと自分から来ていただいたので世界が広がったと思います。こちらも、教える云々より、この一歩踏み出してもらうきっかけを作っていくことが大事だと思っています。だから呼ばれたら、老人会、長寿会、市の集まり、どんな会合にも出かけていくんですよ。
公民館のスタッフの方にもお話を聞きました。
高齢者の方でも、結構スマホを使いこなしている方は多いんですよ。よく聞くのは、花の名前を検索するアプリです。お花をカメラで写すと、その花の名前を見つけてくれるアプリがあるんですよ。お散歩しながら、そのアプリをつかって、へぇー、このお花はこういう名前なのね、この木の名前はこれなのね、なんて楽しむ人が多いんです。それに、お友達同士で、このアプリが便利なのよ、なんていいながら教え合ったりして、会話のきっかけになったりもしてるみたいですよ。
帰りがけに、公民館の館長さんにお会いしたので、見学させていただいたお礼をお伝えしました。
「見学されてどうでしたか?」
「はい、みなさん最初は緊張されてたみたいでしたが、最後にはなんだか盛り上がって、すごく楽しそうでした」
すると、嬉しそうに、このようにおっしゃっていました。
対面でこういう講座をやるのは本当に大事だと思っています。スマホの講座というと、オンラインで、画面を見ながら一人でやる、なんていうのもありますが、みんなと一緒に体験してみるということがすごく大事なんですよね。そこで、実際に触ってみて、失敗してみて、でも、あ、大丈夫なんだ、ってそういう体験ができますから。
初めて体験することって誰でも怖いんじゃないですかね。でも、誰かが一緒にいて、大丈夫だよ、って声をかけながら一緒にやれれば、いろんな世界が広がっていくんじゃないでしょうか。私は、今の子供達にもそういう体験ができる場所をもっと作ってあげられたらと思っています。
私はそのお話を聞いて、公民館は、みんなの新しい扉を開いてあげられる場所でもあるのだなと思いました。
ぜひみなさんも、これ、ちょっと興味があるな、と思う講座やサークルがありましたら、ぜひ気軽に公民館を利用してみてください。新しい出会いがあるかもしれませんよ。
旅行にたくさん荷物を持って行かなくていい
隣同士でLINE電話
国際電話も無料でできると聞いて盛り上がる会場
花の名前が検索できるアプリ
友達同士で、これいいわね、と情報を共有
ここの講座に来た人たちは、一歩踏み出そうとしているから世界が広がった。教える云々より、この、一歩踏み出すきっかけを上げるのが大事
楽々フォンのようなものがある
ボタンをくっつけたり
ホーム画面を単純なものにしたり
日本メーカーが得意
館長さん
対面大事
オンラインでビデオを見ていてもなかなかわからない
失敗するのが怖いのが普通
一緒に触って、やってみて、失敗してもいいんだ、元に戻れるんだと体験するのが大事
詳細はまた忘れちゃうんだけど、大丈夫だった、という記憶は忘れない
子供たちも同じだと感じる