リウマチ、参考書籍の紹介⑤それで、それから。
参考書籍紹介は今回でひと区切り
リウマチと診断されたあと、失望ムードで途方に暮れていた私だけれど。
現在、リウマトレックス4錠をのんでいて、症状なく安定した状態が半年ほど。医者にも「寛解と言ってもいいところまできました。」と言ってもらうまでに・・・リウマチがなおった方々の体験談ブログに、希望だったりヒントだったりをもらって、イジケずあきらめずにここまでこれたと思います。
もとは、自分の不安を吐き出したり、気持ちを整理したり、自分自身を鼓舞するために書き始めました。でもいまは、治った方々のブログに私が助けられたように、この記録が先々だれかの役に立ったらいいな、と願ってもいます。私自身が試行錯誤しながら浮いたり沈んだりして生活している最中なので、noteではその過程も含めて読んでもらえたらうれしいなと!
以下(&①〜④)、「信じるか信じないかは、あなた次第!」っていうアレ、とにかくやってみよう精神で「読んでみるか・・・」という方のキッカケになればうれしいです。
参考書籍の紹介:その他、派生系
◎気の人間学(矢山利彦 著)
参考書籍の紹介①で書いたのと同じ著者の本。6月ごろに読んだと思います。気功整体に通いはじめた時に、気ってなんだろ?と思い読んでみました。
医師である著者が、実験や経験則をあわせて「氣とは何か」を解説してくれています。感覚的に知ってる・・・っていうことが、具体的に書かれていて、私的にしっくりくる内容でした。うんうん頷いて読める感じ。
◎ホルモンのはたらき パーフェクトガイド(キャサリン・ウイットロック 著)
脳内ホルモンはじめ、内分泌系の働きがキモなのでは?と思い、ホルモンについて知りたくて読みました。
日ごろ気にもしていなかった自分の内臓(とその活動)を意識することができて、身体を持って、こうして日々生きていることは奇跡!と感じられます。専門用語というか固有名詞とか、私は全然覚えられないのですが、図解も多いので、眺めるだけでも何かしら気づくことがある気がします。
◎自我と無意識(C.G.ユング 著)
心について知りたくて読みました。ユングの考えをわかりやすく書いてくれているブログを読んで、すごくしっくりきたので、これは本を読めばモヤモヤや、繰り返す嫌なパターンなどがスッキリすることもあるかも?と。
ユング本人の著になっているものは、論文だったり講演の書き起こしだから?か、なんとなくまわりくどく感じられて、素人の私には読むのに手間を要しました。私に、文中で挙げられている「例」の前知識がないことも、読みにくさの一因と思います。友人によれば、「たぶん河合隼雄さんの書いたものを読んだほうがわかりやすいよ。」とのこと。
◎創造する無意識(C.G.ユング 著)
おなじく、心について知りたくて読みました。私には「自我と無意識」よりは読みやすかったかな。
他にも何冊か読んだけれど、ユングはよくこんな風に(念入りに?執拗に?)心を観察していたなあ・・・苦しくなかったかな?と。どこかで気が狂ってもおかしくなさそうというか、ユングのメンタルの強さを感じました。引いたり寄ったりする感覚的な冷静さ?正直さ?自他の境界線?観察する意識とそれを受け止める心?なんと言えばいいのかわからないけど、あれこれ私は感心しまくりました。
◎こころの処方箋(河合隼雄 著)
上記↑で、河合隼雄さんの本をお勧めされたので、読んでみました。ユングの解説書ではないけど、タイトルで「こころ」って言ってるし、まずはこれから・・・と。
とても読みやすく、あまりにも身近?というか、自然なもんだから、するするっと読めたのだけど、どこからが河合隼雄さんの書いた文章(考え)か、自分にもともとあったものなのかわからないくらいで。なので振り返って「どんな話?」ときかれても答えられない・・・通り過ぎてしまったみたい。
他にも数冊読んでみましたが、どれもガツッと断言・断定するんじゃなくて、ゆらゆら、ゆらゆら。このバランス感を保つのって頭脳的にも心情的にも難しそうだなと(どっちか言い切ってスッキリしたくなっちゃいそう)、だからカウンセリングできるのかなあ・・・。河合隼雄さんのカウンセリングを受けてみたかったな。
いま、なぜか読書する気がパッタリ途絶えてしまったので、次に気力の湧いた時にユング解説のものを読んでみようと思います。
◎悲しみの効用(五木寛之 著)
何かに、五木寛之さんが「風邪の効用(※著・野口晴哉、書籍紹介②で紹介しています)」を愛読されていると書かれているのを読んで、そこで紹介されていた?この本を読みました。
悲しみ・世辞・ボケ・ホラ・おしゃべり・病・マンネリ・鬱。一般的にはあまり望まれていなさそうな8つの事柄(おしゃべりはどうだろう?)にも、考えてみて、効用があるんじゃない?ということが書かれています。
各章ごと色々と思う&考えるところがあるけれど、リウマチ治癒的にはひとまず、「病の効用」の章、「病は治すのではなく治めるもの」というところを、どんな病気に向き合う時でも基本なんだな、と念押しで読んでほしい感じです。
ところで、「ホラの効用」の章にある岡本太郎さんの話に超ウケたので脱線。「ピカソなんかもうだめだよ。俺がもうピカソなんだ。」って、なんか最高!ピカソ大好きじゃん!って笑ってしまった。ことばがすでに愛らしい・・・で、脳内ホルモンについて知りたくて買った本(※下記参照)の表紙に「PICARO TARO」ってサインが描いてあるのに気づいて、益々。だから岡本太郎さん超好きなんだよ!って話。ピカソも大好き!
※「PICARO TARO」はこれ↓
〜 寄り道系 〜
◎空海に学ぶ仏教入門(吉村均 著)
たぶん、カミーノからの・・・流れで(※カミーノ関連記事参照)、キリスト教もだけど、私は仏教のことも全然知らないな、と思って読んでみることに。一口に仏教といっても、いろんな宗派もあるし、本はそれこそたくさんある・・・どこからはじめたらいいのかな?なスタート。
まずは私でも知ってる空海にしよう、というくらいの感じで本探し。「空海」「入門」で検索して、いろいろな人の書評を読んでみて、この本にしました。
わかりやすい言葉で書かれていることもあって、一読、「(感覚的に)わかる〜!」と思って案外サクッと読めたのだけど、この「感覚的に」ってのが微妙なんだな。パッと簡潔に説明しろっていわれたら、できないんだもの。
つまりは、専門用語含め本質的な理解はできてないんだろうな・・・なので、アマゾンの本の概要説明から引用します(私は書籍を購入したけど、Kindleのほうの説明がわかりやすいので、そちらから引用)。
ところで、護摩行をするのって密教(空海の真言宗、天台宗など)なんだ・・・って最近知りました。ほんとに知識ゼロから学ぶのにオススメの本やその他、どなたかもしご存知でしたら教えてほしい。
余談だけど、子供の頃から初詣に行っている地元のお不動さんの護摩行が好きで、たまに参加(?)することがあって。お経と太鼓のグルーヴがすごくて、音楽を聴きに行く感じで行っちゃう。身体中振動してるのを感じながら燃え盛る火をみているとクラクラしてきて、法螺貝がプァーっと吹かれると自分がブワッと拡がる?弾ける?感じ・・・瞑想状態みたいな?それが心地よくて好き。気が滅入ったり、気分転換したいときとか、やっぱり無意識に助けを求めてるのかもな。
◎あらすじとイラストでわかる密教(文庫ぎんが堂)
密教でガッツリ初心者向けの簡単な本はないか?って探して、コレいけそうだな、と読んでみました。1話ごとに見開きで区切られていて、まさに素人向き。ちょっとした逸話というか、伝説?などのお話も面白かった。読み物としてお勧めです。
個人的には、いろんな仏様が解説されているのと、印の結び方が書かれているのが特に興味深かったです。
◎秘花(瀬戸内寂聴 著)
なんでだかわからないけど、急に読んでみようかなと。瀬戸内寂聴さんは、肉食のやさしい尼僧というイメージしかなく、前情報ゼロ。あ、でも友人の話でかなり激しい人だというのが、なんとなく引っかかってたのかも?
とにかく、なんでかわからないけど、読んでみようかなと思って、著作を調べたら大量にあって迷ってしまって。その中から、観阿弥・世阿弥の話というこの本に決めました。
美について、エンターテインメントについて、セリフの中に語られているものが、染み込む感じ。とても胸に響くものがありました。読んで良かったな。
直接リウマチの治癒に関係しているかは定かではないけれど。盲目的に「リウマチ、リウマチ!」「治癒、治癒!」ばっかりで息がつまりかけている時とか、すこし休憩する?気を緩める?のに、合間に健康・医療関係以外の本を読むのっていいなあ、と。で、どうせ読むなら、感じる話がいいな・・・というのは私の好みなだけだけど。
◎ドリームタイム(田口ランディ 著)
私はなぜかアボリジナルに縁を感じていて、以前から「ドリームタイム」というタイトルが気になっていた本。あれこれ検索している間に同著者の「逆さに吊るされた男(※下記参照)」に行きあたって、頭(と心)がぐわんぐわん動く感じがあったので、この機会に読んでみることにしました。
ありそうな、なさそうな。おとぎ話や昔話のような気配もあり・・・短いお話が13編。なんとなく切ないような苦しいような、ことばでうまく説明できないけれど、そういう、「どっち」じゃない話、といえばいいのかな?心の中を行ったり来たり、まいにちちょっとずつ楽しみに読みました。
リウマチ的には、この、心の中を行ったり来たり、っていうのがじわじわ効きそうかな?と。
※「逆さに吊るされた男(著・田口ランディ)」
◎恥部替物語(クノタチホ 著)
不意にいきあたったどなたかのブログで、作者のことが「どうにも一口に理解できない人」と書かれていたのか気になって、検索して最新刊を購入。(私の解釈で)ひとことで言うなら「性(別)の自由化」についてのお話(フィクション)。
私は性自認は「女」で、恋愛対象は「男」だけど、子供の頃から「女」であることが苦しいというか、煩わしいというか・・・ずっと「男だったらなあ!」って思っていたので、男も女も入り乱れのこの本は、スカッと読めました。
ずいぶん前、「男に生まれて、男の人を好きだったらなあ(どんなにいいだろう!)。」と、心から羨ましい気持ちでゲイの友人に話したことがあるのは、いま思えば、多分に私の各種偏見(男の人のほうが生きやすい、とか、ラク、とか、女は何かと面倒くさい、とか。もろもろ、もろもろ、本当にもろもろ・・・無限)が含まれていたのだと思うけど。
当時の私は、本当に女であることのよろこびなんかは全然感じられず、ただ面倒でしかなかったし、苦しかったんだよな。むしろ恨めしいくらいの気持ち。だけど(ゲイの)友人からすれば、「いや、どっちが!(=私だって苦しいわ!)」ってところもあったに違いない・・・反省するところ多いなあ、と思い出しながら読みました。
話がそれだけど。この本には、「一人の人が誰かを好きになる(その相手が一人とは限らない)っていうこと」について、率直に描かれていると思います。セクシャルな表現が多いので、抵抗ある人もいるかもしれないけど、でも、これがほんとかな。と。素敵な人はMale、Female、LGBTQ+関係なく素敵だなーって感じて惹かれるし、ただ好きになる。それが自然だと思う。その深さや距離感、性的に反応(欲求)するかしないかは人によると思うけど。
Male、Female、LGBTQ+、女装、男装、各種性癖関係なく、なんか居心地悪いんだよねえ・・・って人におすすめします。
リウマチ治癒的に言うなら、メンタルのモヤモヤの原因は「性(別)に対する(自分の持っている)偏見」って可能性もあると思うので、そのへんがクリアになると、なんかいいことあるかも?ということで!
◎結晶物語(江本勝 著)
「リウマチ感謝」の渡邊千春さんと、同じくリウマチが治ったひさのかずとさんのビデオセミナーで紹介されていて、さっそく読みました。
いろいろな言葉に水が反応して、いろんな形の結晶をつくりだすということが、たくさんの結晶写真で表現されています。良く言われる「言霊」について「ある気がする・・・」から、「あるんだ!」って確信にかわるというか。とにかく、ハッとするものがあると思います。
文字はほとんどないので読書嫌いの人でも読めると思うし、なにより、リウマチで気力が落ちている時にも読めるというか、優しい気持ちになれるので、リウマチ苦しいよーって方に、私は他のどの本よりもまずこの本から読むことをオススメしたいです。
〜 番外編:読んでないけど 〜
◎ポリヴェーガル理論入門: 心身に変革をおこす「安全」と「絆」(ステファン・W・ポージェス 著)
私の受けたセラピストの人が紹介されていた本。非常に深く癒やされた感じを受けたセラピーだったので、その人の激推しなら読めば何か参考になるに違いない・・・と。
ただ、アレコレ本を読んでしみじみ思ったのが、私はロジカルな、理解するタイプの本は定着しにくい(というかほとんどしない、せっかく苦労して読んでも忘れちゃう)ということ。本の紹介①〜④&上記で紹介した本も、まあまあの範囲で忘れちゃったものも・・・感情が動く方はかなり細かいところまで憶えてるんだけど。
だから、この手の本は得意な人が読むほうがきっといい、と思って、いまはひとまず読まずにいます。気になる人はぜひ読んでみて、できることなら私にも教えてほしいです。
参考まで、Amazonの解説から一部抜粋しておきます。
本の紹介は今回でひと区切り。次回あたり、私が受けた(受けている)施術などを紹介したいと思っています。
※カミーノ関連記事はこちら↓