Tatsumo

企業と人との関係性をつなぎ、パフォーマンスを最大化するコミュニケーションデザインに従事。インハウスエディターとして組織のあり方、対話の設計を学びつつ実践中。#グラフィックファシリテーション #インハウスエディター #組織開発 #子育て

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最近の記事

フラットな組織と意思決定の話

「フラットな組織」でも、「意思決定」は必要。階層型の場合は、上位役職者が半ば固定的にそのロールを負っていた(事実上の権限委任もある)。では、「フラットな組織」では誰がそのロールを負うのか。 それが「Source」、「ファーストペンギン」、「はじめの踊り手」なのかもしれない。あるいは「たけのこニョッキ」。だからこそ、そこに自覚的になるためにも個人のパーパスが重要。 と、最近APEXをちょっとやってみて、初めて組む相手と最低限の意思表示ツールで生き残ろうとする時に思った。ジャ

    • 【 映すために描く、伝えるために描く】

      わたしがグラフィックを使ってビジュアライズする時、目的によって描き方を変えていることに気が付きました。 「映す」のか「伝える」のかです。 映すために描く グラフィックファシリテーションや、ストーリーレコード(自分語りを描く、たまかつを描くこと。なんかいいネーミングないですかね)といったシーンでは、発話した本人の頭の中にあるものを紙の上に留め、本人が自分の発話を客観的に眺めることができるように描きます。なるべく本人が言ったままの言葉を使い、話の中で繰り返し出てきた言葉もなる

      • ビジュアライゼーションについて考えてみる

        EMS(Essential Management School)の第3期に参加しています。そこでの講義に、クリエイティブライティングという科目がありました。作家の田口ランディさんを講師に迎え、お題テーマに連なる自らの記憶にアクセスし、頭の中に浮かぶ景色を捉えながらそのままに文章として書き起こしていきます。 この時キーワードとなるのが「ビジュアライゼーション」です。 記憶や想像など、直接見ることはできない現象を頭の中に浮かべ、解像度高く認知することを「ビジュアライゼーション

        • グラフィックXX について、考えてみる

          具体と抽象は、しばしばはしごの昇り降りに例えられる。抽象化して状況と目的に応じた本質や原理原則を捉え、具体化して行動や別の事象に転用する。コンテクスト思考では、πの字思考と表されたりして、昇ってから降りる。 一方、氷山モデルなどに見られる深層心理は、「潜る」という表現で示されることが多い。U理論も図示される時は潜って昇る。 中央にある事象の世界を言語で表すローコンテクストな世界とすると、抽象も心理も、その両端に向かうほどハイコンテクストかつ非言語の領域にくる。 この領域

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        記事

          会議の効率化とコミュニケーションの全体量について考えてみる

          この半月で、会議や打ち合わせのあり方が変わった。 ・原則30分 ・参加者は6人以下に絞る (発言しない人は参加しない) ・オンラインの活用 私も、予定していた打ち合わせの多くを、 ・事前審議 (議題と意見を必要とする観点を明確化し、予め参加者から回答をもらっておく) ・その上でどうしても必要な場合は話す といった形に変えた。 ※事前審議については中尾隆一郎さんの記事を参考にしました。 あなたの会社の会議がイケてないのは経営会議が原因だ——すごい会議の仕組みとは そ

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          希少性の逆転について考えてみる

          KENTARO KOBAYASHI LIVE POTSUNEN 2006 『○ ~maru~』のコント演目に「ヤギさん郵便」というものがある。都会に出た白ヤギと、田舎に残った黒ヤギが、互いの近況を文通で伝え合うという1人芝居だ。 序盤、都会に出たばかりの白ヤギが、田舎との違いに驚いた様子を手紙に書く。その中の一つ。 「水が・・・売ってた!!」 このセリフに笑いが起こる。私も笑った。 (厳密に言えば、水道水はタダではないので水は常に買っているわけだが)、2006年という

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          プリキュアに学ぶ

          スタートゥインクルプリキュアも最終回を迎え、ヒーリングっとプリキュアが始まりました。タイトル言いにくいし。 ここの所毎年2月に新シリーズが始まるので、12月のクリスマスシーズンにはプリキュアグッズを欲しがらない娘は、何か学んでいるのだと思います。 さておき、 プリキュアに限らず、対立関係にある敵味方同士が共闘するシーンをよく見かけます。その時は、決まって互いにとって驚異となるさらなる強大な敵に立ち向かうために一時的に手を組みます。その後、仲間にはなりませんが、対立関係に

          プリキュアに学ぶ

          閉じたシステムと開かれたシステムについて考えてみる

          組織をひとつの“システム“と捉えたとき、閉じたシステムと開かれたシステムがそこにはある。組織のライフサイクルにおける定着期、安定期には、コンテクストは共有されているため閉じたシステムでうまくいく。むしろ早く物事が進む。(サイロによるサイレージ効果)。そこで繰り返し行われる行動学習により“暗黙知“が形成されていく。 しかし、変化が激しく不安定な時には、システムを開き、異なるシステムとの融合や再編成を行うことで組織をその変化に適応させていく必要がある。「異なるシステム」と混じり

          閉じたシステムと開かれたシステムについて考えてみる

          対話について考えてみる

          「対話」という言葉を最近よく見かけます。対話が必要。対話が大切。対話が足りていない。 “対話“ってなんでしょうか。 言葉の定義は様々にありますが、「これは対話。これは対話でない。」と、日常において具体例をあげてと言われると、難しいなと思いました。 “対話“とは、新しい概念なのでしょうか。おそらくこれまでもやってきているはず。しかし改めて問われると、すぐに思い浮かべることが難しい。 これまで無意識にやってきたことに改めて意識を向けるのは意外と難しい。でも、時には立ち止まっ

          対話について考えてみる

          成長と拡大について考えてみる

          小さく始めてスケールさせる。というのは基本動作だと思うのですが、じゃあどこまでスケールさせるのかを決めておくことも重要なことに感じてきました。 なので「どうなったら自分たちは役目を終えるのか」をチームで話し合うようにしました。 成長と拡大は似て非なるもののように思います。成長=拡大だけと見てしまうと、そこに起こるのは「形式化」だと思うのです。 形式化そのものを否定したい訳じゃないんですよ。 事業成長に伴う拡大で歪みが起きやすいのは、「カイシャ」の新陳代謝リズムと「経営

          成長と拡大について考えてみる

          組織変革の両輪と車軸について考えてみる

          仕事内容やその時の目的(集中、発散、誰かと壁打ちしたい)応じて、その行動に最適化された働く場所を選ぶワークスタイル、ABW(Activity-based working)。 聞いた時、モンテッソーリ教育に近いものを感じました。(でもうちはちゃんとモンテッソーリに取り組んだことがないので、知り得た知識だけで話しておりますが。) 組織変革では、人への働きかけだけでなく、それを取り巻く周辺環境も合わせてみていく。 今、そのどちらかだけを、分離独立して取り組んでいるところが結構

          組織変革の両輪と車軸について考えてみる

          グラフィックファシリテーションと対話について考えてみた

          キレる部下に悩む上司について書かれている記事を読んでふと考えた。 上司⇔部下、会社⇔従業員、といった対立構造を無意識のうちに作ってしまっていないか。 今一度自分自身を振り返ってみた。どちらかの共感を得るために意図せずやりがちだった。 なぜ今、「議論」ではなく「会話」でもなく「対話」という言葉に焦点があたるのか。このことが示す意味をよく考えないといけない。 グラフィックファシリテーションが対話の場に有効というのは、参加者の俯瞰的な視点を助けるからだと考える。 「自分の

          グラフィックファシリテーションと対話について考えてみた

          感想:「『数字で考える』は武器になる」

          中尾隆一郎著 「『数字で考える』は武器になる」 (かんき出版、2019年) を読みました。 "義務教育で学んだ算数を上手に使うだけで、「数字で考える」を仕事の武器にしてもらう本" ということで、数字への苦手意識があるものの、最近多様なステークホルダーに自分の取り組みを応援してもらう必要が多い私としては、ぜひ武器にしたいと読みました。 実際、この本を読んだ後、上司説明のときなどに、できるだけ数字にして考えてから説明するようにしてみました。この時、単に数字を使うだけではダメ

          感想:「『数字で考える』は武器になる」

          「あとはやるだけ」の先を、考えてみる。

          誰かのもやもやに輪郭を与えて明瞭なものにし、「あとはやるだけ」の状態にして力のベクトルを集中させ、前に進めるような手助けがしたい。 というのが、最近見つけ始めた私の「WHY」です。(WHYとはなにか、なぜ探し始めたのかはまた今度) ちなみにここでいう“誰か“には、自分自身も含まれてます。 そのためのHOWとして、以下の活動に注力しています。 グラフィックファシリテーション インタビューとコンテンツ化 編集 対話会 ですが。 「あとはやるだけ」になった状態でも、具体的な

          「あとはやるだけ」の先を、考えてみる。

          「組織」について、改めて考えてみる

          組織とは。 最近これを考えすぎていて、こじらせている。 先日、自分の中でもやもやしている言葉の再定義を行うと道が開けた、という実体験を聞いたので、「組織」って何だろうかと改めて考えた。 人材開発と組織開発はセットだと言われる。 人材という言葉には、他に育成という言葉がかかるが、組織には育成という言葉がかかることは少なく、開発という言葉が多く使われる。 社会科学における組織は、共通の目標を有し、目標達成のために協働を行う、何らかの手段で統制された複数の人々の行為やコミュ

          「組織」について、改めて考えてみる

          誰かの承認や指示がなくても自ら気づいて行動することの本質について考えてみる

          自身が体系化された構造構成主義という、あらゆる学問の原理となる理論に沿って、ふんばろう 東日本支援プロジェクトを運営された西條剛史さん。 第56回TTPS勉強会にて、西條さんの取り組みやお話を元に「誰かの承認や指示がなくても自ら気づいて行動することの本質」について学びました。 「本質」とは何か。西條さんのお話はここから始まります。 価値とは何か。 方法とは何か。 理論とは何か。 人間とは何か。 こうした抽象的な問いは役に立たないと思われがちだが、こうした問いをつきつめ

          誰かの承認や指示がなくても自ら気づいて行動することの本質について考えてみる