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あずきで厄よけ『和菓子の日』=嘉祥。和菓子を食べて、疫病退散を願う年中行事
人材教育家でメンタルトレーナー、マナー講師の井垣利英です。今こそ日本人にやって欲しい!! 平安時代(794年~)から行われてきた、疫病退散のための年中行事『和菓子の日』=嘉祥(かじょう)について書きます。
◆「あずきバー」の売上げが過去最高。古来、あずきの”厄よけパワー”が影響かも?!
「あずきバー」の売上げが2020年度は、過去最高だったそうです。詳しい記事は⏬ 理由は、おうち時間が増量になったことが挙げられています。
私は以前から、常に箱買いです(笑) だってあずきバーは、あずき、砂糖、塩、水で出来ているので、カロリー低いし安心できるから。
日本では古来「あずきは、厄よけの力がある」とされてきました。
2020年初めから続く「疫病を、なんとか退散させたい」思いが、日本人のDNAに入っている「あずき=厄よけ、疫病退散」を思い出させて、あずきを食べたくなっているのかも?
美しいマナー&年中行事【マナー美人塾】を開催している身として、私は思っています。
ここで「あずき=厄よけ」の説明と、6月16日の年中行事『和菓子の日=嘉祥』について、私の本『開運#年中行事はじめました』(致知出版社)から抜粋してご紹介します。
※このページに掲載している作品はすべて、【マナー美人塾】受講生の皆さんが作ったものです。
◆1000年以上前、疫病退散のために行われた嘉祥『和菓子の日』。
ことの起こりは、平安時代の848年です。
国中に疫病(えきびょう)がはやり、多くの国民が苦しみました。
在位中の仁明(にんみょう)天皇は疫病をしずめ、健康と幸せを招くために、元号を改めることを決めました。
新しい元号は嘉祥(かじょう)。「嘉」と「祥」の字のどちらも「めでたい、歓(よろこ)びがある」という意味があり、おめでた尽くしの元号です。元号を改めることで、国を挙げての縁起かつぎが行われたわけです。
仁明天皇は神のおつげにもとづいて6月16日に、16個のお菓子と、もちをお供えし、疫病退散と招福を祈願されたそうです。
この話にちなんで、「嘉祥」の行事は今も、和菓子の日として6月16日に行われています。
☆『開運#年中行事はじめました』井垣利英(致知出版社)より抜粋
◆今こそ疫病退散を願って、年中行事『和菓子の日=嘉祥』で「あずき」の和菓子を食べよう!
平安時代から行われてきた『嘉祥(かじょう)』ですが、今は『和菓子の日』という名前で、6月16日に行われています。
代表的な和菓子は、三角形の「水無月(みなづき)」(上の写真)です。「水無月」というのは、三角形の形をした白いういろうなどの上に、甘く煮たあずきがのった生菓子です。
もし「水無月」が入手できなかったとしても、「あずき」が入った和菓子やお餅を食べて、厄よけ&福が来ることを願いましょう。
◆「水無月」あずき&三角形で、ダブルで厄よけ効果
古来、あずきには、厄よけの力があるとされています。三角形の「水無月」は、両方とも「厄よけ」の力があるあずき&三角だから、ダブルで厄よけの効果がある和菓子なのです。
水無月の三角の形は「ヘビのうろこ模様」の三角をあらわしたもの。
「ヘビのうろこ模様」とは三角の連続模様で、おめでたい吉祥文様(きっしょうもんよう)の一つです。「三角形」は厄よけの代表的な形です。
ここで少し、和菓子の日『嘉祥』の歴史を紹介しましょう。
◆秀吉も家康も大切にした年中行事『嘉祥』とは?
戦国時代を経て天下を統一した豊臣秀吉も徳川家康も、「嘉祥」の行事を大事にしていたようです。
豊臣秀吉は晩年、「嘉祥の祝」を催した記録が残っており、江戸時代に入ると徳川家康は、将軍みずから臣下にお菓子をふるまう「嘉祥頂戴(かじょうちょうだい)」という行事を行っています。
江戸時代の後半には、この行事はさらに盛大なものになっていたようです。
なにしろ江戸城の大広間500畳に、板をうすくはぎ、けずらないでつくった角盆=片木盆(へぎぼん)にのせた羊羹(ようかん)や饅頭(まんじゅう)など8種類とも16種類とも言われるのお菓子が、ずらりと並べられました。 その数は2万個以上!
◆和菓子をふるまうことで、将軍の威信をしめした
将軍が臣下に菓子をふるまうことが、なぜ威信をしめすことになったかというと、当時は砂糖がとても貴重なものだったからでしょう。
甘いお菓子は一部の特権階級だけが楽しめるもの。
砂糖が庶民にも行き渡るようになったのは、八代将軍吉宗がサトウキビの栽培を奨励したからだといわれます。
☆『開運#年中行事はじめました』井垣利英(致知出版社)より抜粋
◆まとめ。あずきを食べて、疫病退散と福を願おう
平安時代、元号を嘉祥に変えてまで、疫病退散を願った日本の歴史。あずきが持つ厄よけの力を信じて、和菓子を食べる『和菓子の日=嘉祥』も、大切にしていきたい年中行事です。
ぜひあなたも、6月16日『和菓子の日=嘉祥』には、和菓子を食べて疫病退散と幸せな未来を願いましょう。ダイエット中の人も「厄よけのために」という理由で(笑)「あずき」を使った和菓子を食べてね♪
⏬プロフィール 井垣利英(いがきとしえ)☆マナー嫌いだった私が、マナー講師になるまで
⏬人材教育家、マナー講師【私の仕事】プロとして大切なこと
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