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ユーモアエッセイ

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日常で感じたユーモアネタを書き連ねるエッセイ集
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#ユーモア

五徳の活用方法を息子から学んだ

五徳の活用方法を息子から学んだ

息子の背が高くなり、コンロに手が届くようになった

コンロは常にロックしているが、ロックを外して火をつけようとする
とても危ない
とりあえずコンロ周辺にはモノを置かないことにした

この前は五徳をつかんで取り外した
五徳を頭の上に乗せて王冠みたいにしていた
その姿がおもしろかった(かわいかった)

私の頭の上にも乗せようとしたので、頭を差し出した
私は五徳を頭に乗せて
「人類史上、初めて五徳を王冠

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連結立ち呑み居酒屋は電車の中にありました

連結立ち呑み居酒屋は電車の中にありました

夫が大阪出張に行ったときの話

夕方、南北線の電車に乗っていたら
電車連結部分におじさんが一人、二人と吸い込まれるように入っていくというのだ

なんだろうと見ると、あの狭い空間で、酒を呑んでいるという

私は妄想を膨らませた

缶ビールか、カップ酒か
電車内に立ち呑み屋があるんだなと思っておかしかった(持ち込み可)
一人客同士だが、全員が常連客なのかもしれない
赤ちょうちんが揺れている(幻覚)

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競艇デートの甘酸っぱい思い出

競艇デートの甘酸っぱい思い出

2年ほど前、夫に連れられて初めて競艇場に行った
競馬デートは聞くが競艇デートはレアな感じがした
私は競艇場にダークなイメージを持っていた
ワクワクと怖いものみたさ半々の心持ちで競艇場に向かった

競艇場を往復する専用バスに乗ることになった
ポツポツとどこからともなくバス停に集まり始めるおじさん達
イメージ通りのおじさん達だ
(ネズミ色のジャンパー&キャップ率高め)
近くにいたおじさん二人が年金がど

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わたしのスキンケア遍歴

わたしのスキンケア遍歴

大学2年生の夏
ニキビが顔全体に大量発生した
それまで数個できることはあったものの顔全体に広がるのは初めて
かなりのショックを受けた
恥ずかしくて、出かけるときは帽子で顔を隠して過ごした
メイクもできない
どうしようもなく鬱々とした日々を過ごしていた

そんなある日、本屋であやや(松浦亜弥)のファンブックをたまたま手に取り、立ち読みした
あややのお肌はつやつや毛穴レス
え、なんでこんなにキレイなの

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わたしは陰の目立ちたがり屋

わたしは陰の目立ちたがり屋

幼い頃、家から一歩出ると無口でおとなしい性格だったと記憶している

ある日、幼稚園の先生に名前を呼ばれ
「はい」と返事をしたら驚かれた
このことで余計にしゃべりたくなくなった
幼いながら傷ついたのだろう

なぜそんなに無口だったのか覚えていない
恥ずかしいのか
自信がないのか

おそらく家では家族と普通に会話していたと思う

小学生になり、おとなしい性格は変わらないが一部の仲の良い友達の前では、モ

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日本昔ばなしからユーモア探しをしてみたら…

日本昔ばなしからユーモア探しをしてみたら…

「そら豆の黒いすじ」
という日本昔ばなしがある

ある日、妹から教えてもらった

タイトル勝ち…
そら豆の黒いすじがなぜできたかのストーリー
シュールすぎる

(ぜひYou Tubeで見ていただきたい)

以下ネタバレあり

黒いすじができた原因

そら豆にある出来事があり、
笑いすぎて頭の皮が割れたからで
通りがかりの女がかわいそうに思い、黒い糸で縫い付けてくれた

ストーリー内容の流れ
共通の

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屍のポーズwith1歳の息子

屍のポーズwith1歳の息子

今日は雨なのでおうちで過ごした

朝から夫とヨガをした

ヨガをしていると息子が足の下にもぐってきたり背中によじ登ろうとしたりする

集中などできやしない
お腹に乗られたら、足をパカパカさせ、できる範囲で体を動かす
もはやヨガじゃない動きも取り入れざるを得ない

夫にはあまりからみにいかない息子
なぜだろう なんかずるい

黙々とヨガをやっていると
息子は無視されたと思い、ぐずり出す

しかたなし

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掃除機のゴミの成長を愛でる生活

掃除機のゴミの成長を愛でる生活

うちにはTOSHIBAサイクロン式コードレスクリーナーがある

軽くて白くてかわいいので毎日使う

一番気に入っている点はゴミがダストボックスで丸くまとまる点だ

他のメーカーは使ったことがないので
この掃除機だけの特徴ではないかもしれない

ダストボックスにたまるゴミは日に日に
その姿を変える
成長しているようで観察が面白いものだ

1週間後、きれいな丸い形になるマリモ期
稼動中はくるくる踊り狂

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太らないお菓子パイポ

太らないお菓子パイポ

中学2年生のとき、友人のちーちゃんに勧められて初めて吸ったパイポ(タバコじゃないよ)

これは「太らない画期的なお菓子」だと思った

※ここで言うパイポとは禁煙パイポで、
タバコの代わりにものを口にくわえるために使う禁煙具のことです

ちーちゃんとは小学生からの付き合いだった
近所に住んでいたので登下校も一緒、
学校帰りも公園でよく遊んだ仲だ

ある日、ちーちゃんがパイポをくれた
私はこのときパイ

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宝塚歌劇ファン歴20年の私が思う宝塚の魅力

宝塚歌劇ファン歴20年の私が思う宝塚の魅力

高校1年生のとき私はひとりの男性(男役)に心を撃ち抜かれた

私の高校の修学旅行の定番コースの一つに
宝塚歌劇観劇があった

それまで宝塚歌劇の存在は衛生放送でたまにやっているな、くらいの認識だった
クラス内で観劇席を決める時、より前の席に行きたい生徒がいる中、私は興味がなかったので率先して一番後ろの席になった
(今更ながらに後悔)

雪組公演 演目「我が愛は山の彼方に」
トップスターは稔幸さん

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地学室の幽霊になった日

地学室の幽霊になった日

高校3年の時、ひょんなことから
地学室の幽霊になった
(女子高です)

ある日の夕方、といっても周りは暗かったので19時以降だっただろう

私の高校の地学室は4階にあった
学校自体は3階建ての作りなので地学室だけひょっこり出ている特殊な造りだった

私は地学室に用があって一人で向かった

電気をつけずほぼ真っ暗
誰もいない4階はシーンとして気味が悪いと思った

ちょうどその時階段から
二人の生徒が

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生存確認と私が生きていた証

生存確認と私が生きていた証

通勤中、改札を出ようと向かう途中で
私は一瞬で片足が裸足になった

パンプスのヒールのゴム底が地面の格子状の溝にがっつりハマってしまいパンプスもろとも脱げてしまったからだ

あー最悪やと思いながら
ポーカーフェイスでパンプスのヒールを外そうとしたが、
ぴったりハマりすぎていてなかなか抜けない

数秒たった

ちょっと周りの目が気になってきた
力を入れて
えいや!

抜けた!

あ…
ゴム底だけが完

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いつもと違うゾワゾワする感覚の正体

いつもと違うゾワゾワする感覚の正体

子供の頃、いつもと違うゾワゾワする感覚を味わうためにしていたこと

布団の上で、いつもの向きと上下入れ替えて寝転がること

たちまち天井の見え方が変わる

まるで旅館に来たような新鮮な感覚が味わえた
(なんて安上がりな旅気分だろうか)

大人になり、いつもと違うゾワゾワする感覚を味わうためにしていること

電車内では天井の蛍光灯を見ること

たくさんの蛍光灯が2列に整然と並んでいる
まるでどこかの

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恥ずかしいをユーモアネタにしちゃうのもアリ?

恥ずかしいをユーモアネタにしちゃうのもアリ?

小学2年生のとき
私は教室で粗相をした
とっても恥ずかしい経験の一つ

ある日の授業中
担任の先生はみんなの前で怒っていた
何について怒っていたのかは記憶にない
教室内はとても緊張した雰囲気だった

そんなバッドタイミングで私はトイレに行きたくなった

無口でシャイな性格の私は
手を挙げて 
「先生、トイレに行ってもいいですか」が言えるはずもなく
とりあえずガマンガマン…

ブルマを履いているから

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