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太らないお菓子パイポ

中学2年生のとき、友人のちーちゃんに勧められて初めて吸ったパイポ(タバコじゃないよ)

これは「太らない画期的なお菓子」だと思った

※ここで言うパイポとは禁煙パイポで、
タバコの代わりにものを口にくわえるために使う禁煙具のことです

ちーちゃんとは小学生からの付き合いだった
近所に住んでいたので登下校も一緒、
学校帰りも公園でよく遊んだ仲だ

ある日、ちーちゃんがパイポをくれた
私はこのときパイポというものがどういうものか知らなかった
ちーちゃんのお父さんはタバコを吸っていたのでちーちゃんは知っていたのだと思う

パイポにはミント味(緑)やグレープフルーツ味(黄)があった
たぶん2種類しかなかった

私は太らない画期的なお菓子として
これを気に入り、
ガムのような感覚でパイポを吸う日々がしばらく続いた

私は勉強机の引き出しにパイポを2、3本ほどストックしておいた
1本を2.3日ほどかけて楽しんでいた(衛生的にどうなの)
ただずっと置いておくと味がぬけることに気づき、すぐ使い果たしてしまった

ちいちゃんからいつももらってるのも悪い気がして、どこで売っているのか聞いてみた
早速近所の薬局で見つけ、買ってみた

え、意外に高いじゃん!
これは中学生のお小遣いでは足りなくなってしまう
おとなしく駄菓子のガムを買ったほうがよいようだ

私のパイポブームはいつの間にか終わった
味が2種類しかないため飽きてしまったのだ
もしいろんなフレーバーがあったらブームは続いていたかもしれない
それはそれでパイポ中毒…

道で、パイポをくわえる女子中学生が歩いている光景を見たことがあるだろうか
(私はない それは私だから)
(シュールすぎるでしょ これは)

くわえタバコならぬくわえパイポ
若気の至りとはこのことか
無知とはこのことか
周りの誰か止めなかったのか(犯罪じゃないだろ)

生まれてこのかたタバコとは縁のない生活を送っているが
パイポとはなぜか縁があった
人生って不思議なもんです

今度ちーちゃんと話すことがあったらこの思い出話をしたいなと思った
(なぜ私にすすめたのかという理由から)

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