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「物語ること、生きること」上橋菜穂子(瀧晴巳)
私は、上橋菜穂子さんの作品が大好き。
小学生の頃に、NHKアニメの「獣の奏者 エリン」を親の勧めで見るようになり、そのうちに、家族全員このアニメが大好きになった。
当時から読書っ子だった私は、当然原作も読むようになる。
そこで出会うのはアニメより遥かにスケールの大きい、ハイファンタジーの世界。
現実とは異なる異国の地が舞台。
私は物語の中の、自然と人間の関係性、国ごと村ごとの習慣、暮らしを営む人々の姿、エリンの学びに対する貪欲な姿勢、闘蛇と王獣と人と国の関係性、そういうものにとても心惹かれた。
当時、ICT化が進むのが嫌だった私は(なぜ😅)
「獣の奏者」の中の伝統的な、人間的な暮らしに、ものすごく憧れた。
今でも物語の中に入り込みたいぐらい、本当に大好きな世界。
そこから物語ばかり読んでいた私は、今回初めて上橋菜穂子さんの自伝的なものを読んだ。
自分が書く物語がどのように生まれてきたのか、上橋菜穂子さんの道程が細かく、そしてあたたかく綴られていた。
研究者としての活動、幼少期のことが多く綴られていて、自分の道程・将来についても深く考えさせられた。
同時に心が浄化された。
焦らなくてもいいんだと思った。
オーストラリアでの調査は、とても大変そう、しかし楽しそうで、大切な経験になったんだなあと感じた。
上橋菜穂子さんの読書歴を見ると、思っていたより外国の作品が多く、「獣の奏者」が織りなす異国要素はそういうところからきたと初めて知った。
「守り人」シリーズも「鹿の王」も大大大好きな作品である。大大大大大好き。
これからも変わらず、読み続けたい。
そして、1人でも多くの人に読んでほしいと思う。