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遠州産地の記事

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#遠州織物

遠州産地にとっての2024年と、その先の光(今年一年を振り返って)

遠州産地にとっての2024年と、その先の光(今年一年を振り返って)

まもなく2024年も大晦日を迎えます。

今年も、HUIS・遠州産地、いずれにも本当にいろいろなことがあった一年でしたが、その中でも振り返ってみると自分にとって大きな一つはentranceの
活動ではないかと思います。

2023年2月に実施した「遠州×尾州産地交流プログラム」を皮切りにentranceの活動は本格的にスタートしましたが、2024年は、

・entranceウェブサイトの開設
・清

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涼しげな「夏の仕立て屋さん」 綿織物の遠州産地、浜松を訪ねて

涼しげな「夏の仕立て屋さん」 綿織物の遠州産地、浜松を訪ねて

気になっていたオリジナルガーゼ生地の展示販売会「夏の仕立て屋さん」を見るため、浜松に行った。静岡からは電車で約1時間。本を読むのを楽しみにしていたのに、ボックス席が心地良く眠ってしまった。

浜松駅からバスで尾張町に向かう。展示会場はみかわやコトバコさん。今まで浜松に行く機会はあっても、ずっと寄る時間が作れなかった。外観から味のある雰囲気でうれしくなる。

もともと雑貨屋だった建物を再生し、今は食

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紡績工場跡地で伝える、“遠州織物の本質” -entranceショップのOPEN-

紡績工場跡地で伝える、“遠州織物の本質” -entranceショップのOPEN-

遠州産地の課題に取り組む、entranceの活動

これまでにもお伝えしてきたように、高級アパレル生地を生産している遠州産地ですが、かつては1000軒以上あった機屋さんも現在は数十軒。
今も毎年、廃業する機屋さんは後をたたず、残っている機屋さんの数も年々減少しています。

もちろん、課題はたくさんあるのですが、僕が考えている大きな課題はストレートに2つです。

その2つの課題に集中して取り組んでい

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日本の繊維産地の今と、未来(ほぼ日さん企画展を終えて)

日本の繊維産地の今と、未来(ほぼ日さん企画展を終えて)

2024年も本当にあっという間に半分が過ぎてしまいましたが、怒涛のイベントラッシュも終えて、7月に入ってからは自分自身のスケジュールもやっと少し落ち着いてきました。

今年は、書籍「HUIS.の服づくり」の発売(主婦と生活社)や、渋谷ショールームのOPEN、画家・山口一郎さんとのコラボレーション、10周年を記念した「HUISマルシェ」など、とにかく春に大きな出来事が目白押しだったのですが、【ほぼ日

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vol.1 浜松の「らしさ」を求めて

vol.1 浜松の「らしさ」を求めて

私が浜松に越してきたのは、2017年の夏のこと。自身の転職がきっかけだった。大学進学から15年間東京で暮らしてきた私は、33歳を迎えようとしていた。結婚適齢期の中にあっても、人生のキャリアステップを考えた時、以前から憧れていた地方で働くことにチャレンジしてみたいと考えていた。転職活動を始めてまもなく、長らく連絡をとっていなかった知人から、浜松の会社の紹介があった。まさに渡りに舟。これはまたとないチ

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