マガジンのカバー画像

障害を負っているから見える世界

64
障害を背負って日々生きていると、『おや?』と思うことに遭遇することが多いのです。『私はいやだなぁ…』『私はこう思う』そんな記事たち。
運営しているクリエイター

2024年1月の記事一覧

気づいちゃった『え!、簡単なの?!』

気づいちゃった『え!、簡単なの?!』

いまさっきね…ドラストでお買い物してきたんです。
歯磨き粉がレジ横にあって、
「あ…あと2日分くらいしか無いわ(歯磨き粉)…」
と手に取りお会計しようとしました。

手持ちから20円ほどはみ出し、申し訳ない気持ちで、
『歯磨き粉…やめます。
すみません…!』
と謝りました。

すると店員さんは涼しい顔で
「はーい、取り消しますね」
とレジを操作して取り消してくれました。

唖然としました。

え…

もっとみる
詩「涼しい顔したカモ」

詩「涼しい顔したカモ」

*****

カモはスイスイ水面を進む
二本の足で
力一杯お水をかいて
それでも涼しいお顔で進んでく

私というカモは
「みんなホントは一生懸命お水をかいているのだから」と
遅れたりしないよう
必死に必死にお水をかいてきた

だけど
それはとっても辛いことだったみたい

だって私というカモは
一本足だったから

他のカモと同じ速さで進むには
他のカモの何倍も努力しなくてはならなかったから

私は自

もっとみる

近くに住んでいた遠い子。


◎昨年?引っ越した若い子
先月だったか、先々月だったか。

ご近所さんがご町内に住んでいたという若い女の子(と言っても成人だが)が引っ越したと話していた。

何でも、同居していた彼氏を乗り換えてコッソリ逃げ出したそうな。

ご近所さん曰く
「〇〇(私)と障害等級一緒なんだけどね…
本当に幼くて誰かに依存しなきゃ生きられない子なんだよね…
なんで〇〇はひとりで生きていく強さがあるのに、あの子は強く

もっとみる
お前?お前?

お前?お前?

「お前!」
「お前!」

自動車免許を取る前は身分証が「障害者手帳」しかなく、私は「警察」というものからずっと「お前」と呼ばれていた。

性暴力被害も
「なに…?あの女、障害者…?
妄想じゃないのか?適当に追い返せ」
と廊下でヒソヒソ話をされ、私は警察というものに対して不信感しか持っていなかった。

オヤによるつけ回し行為や住民票閲覧制限の際にお世話になったが、今でも決して警察は好きではない。

もっとみる
《無知でお恥ずかしいです》支援のプロと心理のプロは本来別もの。

《無知でお恥ずかしいです》支援のプロと心理のプロは本来別もの。

今まで、支援員さんや相談員さんを「心理の知識もお持ちなのだろう」と私は勝手に解釈していました。

大抵は初顔合わせの際にかいつまんで私の状況を話さねばならないのですが、私の口から飛び出す横文字や理屈や理論に面食らって「…え?」という顔をなさる方もみえました。

制度にお詳しいのと、障害やその成り立ちにお詳しいのは違う。
そこを私は解っていませんでした。
分業制ですよね。
簡単に言えば。

虐待の話

もっとみる
《保証は大事》修理されて返ってきたノイキャンの話

《保証は大事》修理されて返ってきたノイキャンの話

去年の夏場には完全に使えなくなってしまったSONYのノイキャンワイヤレスイヤホン。

私は薬で頭がぼんやりしているなか、ゴソゴソ部屋の整理整頓をしていました。
(無意識でも掃除しちゃうタイプです)

するとSONYのノイキャンを買ったときの「3年間の(任意)保証」の書類(レシート)が出てきました。

……ん?
しゃんにぇんかんは…直してくれるってこと?
かにゃ?

よくわからないので、「◯マダデン

もっとみる